「く」

空中楼閣(くうちゅうろうかく)

分類ことわざ意味ありえないこと。想像上の物事。空想。実現しえない構想や議論のこと。「楼閣」は、高い建物のこと。空中に築いた建物、ということから。同類語・同義語空中の楼閣(くうちゅうのろうかく)
「く」

空谷の跫音(くうこくのきょうおん)

分類ことわざ意味思いがけず嬉しいことが起こったのを喜ぶ時に言う言葉。「空谷」は、誰も居ない谷間。「跫音」は、足音のこと。誰も居ない谷間で人の足音が聞こえてきた、ということから。
「ひ」

人の提灯で明かりを取る(ひとのちょうちんであかりをとる)

分類ことわざ意味他人の大事にしている物を勝手に利用して、自分の利益を図ること。同類語・同義語人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)人の太刀で功名する(ひとのたちでこうみょうする)
「ひ」

人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類ことわざ意味他人の物を自分の物のように使って、用を足したり、利益を得たりすることをいう。他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。同類語・同義語人の提灯で明かりを取る(ひとのちょうちんであかりをとる)人の太刀で功名する(ひとのたち...
「ひ」

人の牛蒡で法事する(ひとのごぼうでほうじする)

分類ことわざ意味他人に便乗して物事を済ますこと。また、他人の物を借りてきて、己の義務を果たすこと。先祖の法事は自分の義務なのに、他人の材料を使って行うことから。同類語・同義語人の賽銭でつば口たたく(ひとのさいせんでつばぐちたたく)
「ひ」

人の七難より我が十難(ひとのしちなんよりわがじゅうなん)

分類ことわざ意味他人より自分の方が欠点が多いのに、それでも他人の欠点の方がよく目につき、自分の欠点はなかなか目につかないものだ、という意味。同類語・同義語人の七難より我が八難(ひとのしちなんよりはちなん)人の七難は見ゆれど我が十難は見えず(...
「ひ」

人の十難より我が一難(ひとのじゅうなんよりわがいちなん)

分類ことわざ意味他人の身に降りかかった大きな困難は何でもないが、自分の事だと、わずか一つの困難でも大問題だ、という意味。
「な」

習い性となる(ならいせいとなる)

分類ことわざ意味後から身に付いたはずの習慣が度重なると、その人の生まれながらの性質と同じようになってしまう、という意味。「習い」は習慣。「性」は、生まれつきの性質。習慣が生まれつきの性質になる、ということから。『書経』にある句。同類語・同義...
「な」

蛞蝓に塩(なめくじにしお)

分類ことわざ意味苦手なものに出会って、すっかりとしょげていること。「蛞蝓(ナメクジ)」は、塩が苦手で、塩をかけるとしぼむ、ということから。
「な」

名は体を表す(なはたいをあらわす)

分類ことわざ意味名というものは、その物の中身や性質をよく言い表している、という意味。名によってその物の性質を表すこと。名実相応にすること。人の名前や物の名称は、実態にうまく合っているものだ、ということ。同類語・同義語名詮自性(みょうせんじし...
「な」

名は実の賓(なはじつのひん)

分類ことわざ意味実際の徳行(徳の高い行ない)があってこそ、名誉が備わってくる、という意味。また、徳行を伴わない名誉は意味の無いものだ、ということ。「名」は、名誉・名目。「賓」は、客のこと。実際の徳行が主人であり、名誉や名目はその客である、と...
「さ」

鞘はなくとも身は光る(さやはなくともみはひかる)

分類ことわざ意味問題は形ではなく中身である、という意味。刀は鞘に入っているものであるには違いないが、鞘が無くとも刀の光具合に変わりはない、ということから。同類語・同義語杓子を定規にする(しゃくしをじょうぎにする)
「し」

死に水を取る(しにみずをとる)

分類ことわざ意味人が死ぬ時に最後まで側について世話をすること。「死に水」は、死んでいく人の口に入れる水(末期の水)のこと。同類語・同義語杓子を定規にする(しゃくしをじょうぎにする)
「し」

杓子定規(しゃくしじょうぎ)

分類ことわざ意味全てを一つ方法や形式に当てはめようとして、融通が利かない様子をいう。「杓子」は、汁物などをすくう道具。杓子の曲がった柄を、真っ直ぐでなければならない定規の代わりに無理矢理使って、間違った基準で物を計ろうとする、ということから...
「さ」

匙の先より口の先(さじのさきよりくちのさき)

分類ことわざ意味技術はさほどでもないのに、お世辞だけはうまい医者のことをいう。「匙」は、医者が薬の調合に使用するスプーン形状の道具のこと。
「た」

大巧は拙なるが如し(たいこうはせつなるがごとし)

分類ことわざ意味本当の名人は小細工を弄しないもので、一見拙く(つたなく)見えるものである、という意味。また、本当に巧妙なものというのは、一見下手くそに見えるものである、ということ。同類語・同義語大巧は拙なるが若し
「た」

大根を正宗で切る(だいこんをまさむねできる)

分類ことわざ意味立派なものを詰まらない用に使い、使用の方法が適当でないこと。また、実力のある人物なのに詰まらない仕事をさせること。「正宗」は、稀代の名刀とされる鎌倉時代の刀。その刀で大根を切る、ということから。同類語・同義語大根を正宗で切る...
「た」

竹に油(たけにあぶら)

分類ことわざ意味口が達者でべらべらとよく喋ること。竹は滑りが良いのに油をつければ止めようがない、ということから。同類語・同義語立て板に水(たていたにみず)
「た」

伊達の薄着(だてのうすぎ)

分類ことわざ意味着ぶくれの不格好を嫌い、寒い時でも我慢して薄着をすること。「伊達」は、見栄を張っておしゃれな様子をすること。戦国大名の伊達政宗の派手な服装からきたといわれる。
「こ」

怖いもの見たさ(こわいものみたさ)

分類ことわざ意味恐ろしいものと聞けば、かえって好奇心をそそられ見たくなるものだ、という意味。同類語・同義語恐い物見たさ