「て」

天を幕とし地を席とす(てんをまくとしちをせきとす)

分類ことわざ意味志が広大なことをいう。「幕」は天幕・屋根のこと。「席」は座席、座るところ。天を屋根とし、地を座席とする、ということから。
「て」

天下は天下の天下なり(てんかはてんかのてんかなり)

分類ことわざ意味天下は天下の人の共同の天下であり、ある一人の私有物ではない、という意味。
「て」

天知る神知る我知る子知る(てんしるかみしるわれしるししる)

分類ことわざ意味不正や悪事はいつかは必ず露見する、という意味。誰も知らないと思って悪事をはたらいても、天も地も自分も他人も気付いている、ということから。同類語・同義語 天知る地知る(てんしるちしる)
「て」

天知る地知る(てんしるちしる)

分類ことわざ意味不正なことは必ず露見する、という意味。自分が犯した不正な行為は、自分一人だけしか知っている者はいないと思うのは誤りで、天や地が知っている、ということから。同類語・同義語天知る地知る我知る人知る(てんしるちしるわれしるひとしる...
「ろ」

論より証拠(ろんよりしょうこ)

分類ことわざ意味口先の議論よりも証拠が大切だ、という意味。また、議論するよりも証拠を出すのが物事を明らかにする最上の方法である、ということ。
「わ」

笑う者は測るべからず(わらうものははかるべからず)

分類ことわざ意味常に笑顔を作っている人は、その心を推し量ることができない、かえって恐ろしい、という意味。
「ひ」

人を見たら泥棒と思え(ひとをみたらどろぼうとおもえ)

分類ことわざ意味人を軽々しく信用しないで、疑ってかかれ、という教え。思いがけない人が泥棒だったりするものであるから、滅多に人を信用してはいけない。人を見たら泥棒だと思っていた方が被害が少なくて済む、ということから。対義語・反対語渡る世間に鬼...
「わ」

渡る世間に鬼はない(わたるせけんにおにはない)

分類ことわざ意味世の中は人情の無い人ばかりではなく、情け深い親切な人も必ずいるものだ、という意味。世間には鬼のように無情な人はいない、ということから。対義語・反対語人を見たら泥棒と思え(ひとをみたらどろぼうとおもえ)
「く」

空腹は最良のソース(くうふくはさいりょうのそーす)

分類ことわざ意味どんな貧弱な食事でも、空腹時には美味しく食べられる、という意味。英語での表記Hunger is the best sauce.
「く」

釘を刺す(くぎをさす)

分類ことわざ意味約束が守られるように相手に念を押すこと。釘を打ち付けてしっかりと固定する、ということから。
「く」

空中楼閣(くうちゅうろうかく)

分類ことわざ意味ありえないこと。想像上の物事。空想。実現しえない構想や議論のこと。「楼閣」は、高い建物のこと。空中に築いた建物、ということから。同類語・同義語空中の楼閣(くうちゅうのろうかく)
「く」

空谷の跫音(くうこくのきょうおん)

分類ことわざ意味思いがけず嬉しいことが起こったのを喜ぶ時に言う言葉。「空谷」は、誰も居ない谷間。「跫音」は、足音のこと。誰も居ない谷間で人の足音が聞こえてきた、ということから。
「ひ」

人の提灯で明かりを取る(ひとのちょうちんであかりをとる)

分類ことわざ意味他人の大事にしている物を勝手に利用して、自分の利益を図ること。同類語・同義語人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)人の太刀で功名する(ひとのたちでこうみょうする)
「ひ」

人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類ことわざ意味他人の物を自分の物のように使って、用を足したり、利益を得たりすることをいう。他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。同類語・同義語人の提灯で明かりを取る(ひとのちょうちんであかりをとる)人の太刀で功名する(ひとのたち...
「ひ」

人の牛蒡で法事する(ひとのごぼうでほうじする)

分類ことわざ意味他人に便乗して物事を済ますこと。また、他人の物を借りてきて、己の義務を果たすこと。先祖の法事は自分の義務なのに、他人の材料を使って行うことから。同類語・同義語人の賽銭でつば口たたく(ひとのさいせんでつばぐちたたく)
「ひ」

人の七難より我が十難(ひとのしちなんよりわがじゅうなん)

分類ことわざ意味他人より自分の方が欠点が多いのに、それでも他人の欠点の方がよく目につき、自分の欠点はなかなか目につかないものだ、という意味。同類語・同義語人の七難より我が八難(ひとのしちなんよりはちなん)人の七難は見ゆれど我が十難は見えず(...
「ひ」

人の十難より我が一難(ひとのじゅうなんよりわがいちなん)

分類ことわざ意味他人の身に降りかかった大きな困難は何でもないが、自分の事だと、わずか一つの困難でも大問題だ、という意味。
「な」

習い性となる(ならいせいとなる)

分類ことわざ意味後から身に付いたはずの習慣が度重なると、その人の生まれながらの性質と同じようになってしまう、という意味。「習い」は習慣。「性」は、生まれつきの性質。習慣が生まれつきの性質になる、ということから。『書経』にある句。同類語・同義...
「な」

蛞蝓に塩(なめくじにしお)

分類ことわざ意味苦手なものに出会って、すっかりとしょげていること。「蛞蝓(ナメクジ)」は、塩が苦手で、塩をかけるとしぼむ、ということから。
「な」

名は体を表す(なはたいをあらわす)

分類ことわざ意味名というものは、その物の中身や性質をよく言い表している、という意味。名によってその物の性質を表すこと。名実相応にすること。人の名前や物の名称は、実態にうまく合っているものだ、ということ。同類語・同義語名詮自性(みょうせんじし...