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「お」

驕る平家は久しからず(おごるへいけはひさしからず)

分類ことわざ意味栄耀栄華を極め心が奢ってわがままな行動をする者は、永くその地位を保っていくことができず滅びるものである、という意味。『平家物語』の冒頭にある「驕れる人も久しからず・・・」からの言葉。天下を握って栄えた平家も、たちまち源氏に滅...
「や」

山に蛤を求む(やまにはまぐりをもとむ)

分類ことわざ意味不可能なことのたとえ。海にしかいない蛤(ハマグリ)を山に獲りに行ってもあるはずがない、ということから、方法を間違えれば何をしようとしても実行不可能なことをいう。同類語・同義語 木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ) 畑...
「は」

這えば立て立てば歩めの親心(はえばたてたてばあゆめのおやごころ)

分類ことわざ意味子供が生まれて這うようになれば早く立つことを願い、やっと立つようになれば早く歩くようになることを願うのが親心というものである、という意味。そのような親心を川柳の形で表したもの。子供の成長を心から願っている親の気持ちを表現した...
「て」

天真爛漫(てんしんらんまん)

分類ことわざ意味行いや言葉に飾ったところがなく、ありのままで明るい様子をいう。「天真」は、生まれたままで無邪気なこと。「爛漫」は、気質が中から溢れ出て、はっきりと現れること。同類語・同義語 天衣無縫(てんいむほう)
「て」

天衣無縫(てんいむほう)

分類ことわざ意味文章・詩歌・絵画等の芸術作品が、技巧を感じさせずにごく自然に出来上がっており完璧で完全な美しさのこと。また、人間の性質が汚れなく美しいこと、人柄や動作等が無邪気で飾り気がないことをいう。中国の口伝で、美しい天人の衣装は針や糸...
「も」

餅は餅屋(もちはもちや)

分類ことわざ意味全ての物事にはそれぞれ専門家がいるので、その人に任せるのが最も良い、という意味。どんなことでもその道の専門家というものがいるものであるから、知ったかぶりせずにやはりその人物に任せるべきだ、ということ。餅はやはり専門の餅屋が搗...
「け」

兄たり難く弟たり難し(けいたりがたくていたりがたし)

分類ことわざ意味双方優劣の差がつけにくいこと。どちらが優れているか見分けがつかないことをいう。漢の時代に陳元方の子長文と、陳李方の子で孝先という者がおり、彼らは各々の父の功徳を論じたが決めることができないで祖父陳寔に尋ねたところ、陳寔は「元...
「か」

髪結いの乱れ髪(かみゆいのみだれがみ)

分類ことわざ意味自分自身の仕事が他人だけに向けられ、自分にまでは手が回らないことをいう。髪結いさん(美容師)が、自分の髪は乱れているということから。同類語・同義語 紺屋の白袴(こうやのしろばかま) 医者の不養生(いしゃのふようじょう) 坊主...
「ほ」

坊主の不信心(ぼうずのふしんじん)

分類ことわざ意味人には立派なことを諭しながら、自分自身ではそれに反することをしていることをいう。「不信心」とは、信じる心の無いこと。人には仏の道を説きながら、不信心なことをしているお坊さんのことから。同類語・同義語 紺屋の白袴(こうやのしろ...
「い」

医者の不養生(いしゃのふようじょう)

分類ことわざ意味他人には立派に教えを諭しながら、自分ではそれを実行しないことをいう。患者には健康に注意し養生を説く医者が、自分自身は意外に不摂生なことから。同類語・同義語 紺屋の白袴(こうやのしろばかま) 坊主の不信心(ぼうずのふしんじん)...
「こ」

紺屋の白袴(こうやのしろばかま)

分類ことわざ意味他人のことで忙しく、自分のことには手が回らないこと。また、いつでもできると思っていて、結局はやらずにいること。身に付けた専門技術が他人のために使われ、自分自身のためには使われないことのたとえ。紺屋とは、染物屋のこと。布を染め...
「こ」

尽く書を信ずれば書なきに如かず(ことごとくしょをしんずればしょなきにしかず)

分類ことわざ意味書物に書いてあることがすべて正しいという訳ではない。書物に書かれていることを全部信用してしまうくらいなら、書物は無い方がましで読まない方が良い、という意味。自分の判断力を生かして読書をせよ、ということ。
「す」

寸鉄人を刺す(すんてつひとをさす)

分類ことわざ意味短いが鋭く的確な警句が、相手の急所を突くことになることのたとえ。短いが深い意味を持つ言葉が人の心に強い感銘を与える、という意味も。短く小さい刃物(寸鉄)でも、急所を刺せば人を殺すことができる、ということから。同類語・同義語 ...
「き」

木に竹を接ぐ(きにたけをつぐ)

分類ことわざ意味しっくりとせず不調和なこと。また、物事の筋が通らないことをすることや、釣り合いが取れないことをいう。木と竹のように、まったく性質の違うものをつなぎ合わせることから、調和しないことのたとえ。
「ゆ」

湯屋と床屋は噂の掃寄せ(ゆやととこやはうわさのはきよせ)

分類ことわざ意味湯屋(銭湯)と床屋は、人々が集まって噂話の集まる場所である、という意味。
「ひ」

人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類ことわざ意味他人のものを利用して、我が用を足すこと。他人の物を自分の物のように使用して、用を足したり、利益を得たりすることをいう。他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。同類語・同義語 人の太刀で功名する(ひとのたちでこうみょう...
「た」

大欲は無欲に似たり(たいよくはむよくににたり)

分類ことわざ意味大きな望みを持つ人は、小さな利益などにも目もくれないため、一見したところ無欲のように見えるものだ、という意味。また、欲の深い人は、欲に目がくらんで損をしがちであるから、結局は欲望を持たない無欲な人と同じ結果になる、という意味...
「た」

大疑は大悟の基(たいぎはたいごのもと)

分類ことわざ意味疑い・疑問を持たなければ悟りを得ることもなく、疑いこそ悟りの基である、という意味。大きな疑いを持つことが大きな悟りに達することでもある、ということ。同類語・同義語 迷わぬ者に悟りなし(まよわぬものにさとりなし)
「ま」

迷わぬ者に悟りなし(まよわぬものにさとりなし)

分類ことわざ意味迷って後に悟ることができる、という意味。大いに迷い続けた者こそが、本当の悟りに達するものである、ということ。同類語・同義語 大疑は大悟の基(たいぎはたいごのもと)
「ま」

迷えば凡夫、悟れば仏(まよえばぼんぷ、さとればほとけ)

分類ことわざ意味迷える者は普通の平凡な男であり、悟れば仏である、ということから、仏も元は凡夫である、という意味。