kotowazakaku01

「と」

十日の菊六日の菖蒲(とおかのきくむいかのあやめ)

分類ことわざ意味時機遅れの間に合わなさを指していった言葉。時期に遅れて役に立たないもの。時期遅れのものの意味。九月九日は重陽の節句(ちょうようのせっく)といって菊の節句、五月五日は端午の節句(たんごのせっく)といって、菖蒲(しょうぶ)の節句...
「へ」

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる(へたなてっぽうもかずうちゃあたる)

分類ことわざ意味下手な人も数多くやれば、まぐれでうまくいくこともあるものだ。何事も数多くやりさえすれば一つくらいうまくいくものだ、という意味。鉄砲を撃つのが下手な人も、数多く撃てばなかには一つくらい命中する弾もあるものだ、ということから。同...
「と」

問うに落ちず語るに落ちる(とうにおちずかたるにおちる)

分類ことわざ意味人からあれこれと質問された時には注意して人に秘密を話さないようにしているが、自分から話し出した時にはつい口を滑らせて事実を暴露するものである、という意味。同類語・同義語 問うに落ちぬは語るに落ちる 問うに落ちず語るに落つる
「へ」

下手な鍛冶屋も一度は名剣(へたなかじやもいちどはめいけん)

分類ことわざ意味下手な者も時として佳作を作るものだ、という意味。どんなに下手な鍛冶屋でも、刀を数多く作っているうちは、一つくらいは名剣ができるものだ、ということから。同類語・同義語 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
「せ」

千貫の鷹も放さねば知れず(せんがんのたかもはなさねばしれず)

分類ことわざ意味才能があっても、実際に試してみなければ技量は知ることができない、という意味。千貫の鷹(非常に高価な鷹)も、これを実際に空に放ってみなければ、どれだけの技量を持っているものかは知ることができない、ということから。「貫」は、昔の...
「つ」

土一升金一升(つちいっしょうかねいっしょう)

分類ことわざ意味土地の値段が極端に高いことをいう。土一升と金一升の値段が同じである、という意味から。「一升」は約1.8リットル。
「い」

怒りは敵と思え(いかりはてきとおもえ)

分類ことわざ意味すぐ立腹し怒るのは、人の反感を買い、自分を破滅させる敵と考えて慎め、という戒め。何事を行う場合にも短気は損をする。怒りは自分を滅ぼす敵だから用心せよ、という意味。徳川家康の遺訓。同類語・同義語 短気は損気
「め」

明鏡止水(めいきょうしすい)

分類ことわざ意味心が澄み切っていて、落ち着いた気分である様子のこと。内心に何のやましい事もなく、澄み切った心、または静かな心境のたとえ。「明鏡」は、汚れや曇りの無い澄み切った鏡のこと。「止水」は、一か所に止まって動かずによく澄んだ清水のこと...
「う」

牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)

分類ことわざ意味何かのきっかけで自己の意志でなく思いがけず始めたことが、知らない間に善い行いや良い結果になっていること。また、嫌々しているうちに段々と熱心になることをいう。昔、信濃の善光寺の近くに七十過ぎの強欲な老婆がいたが、ある時隣の家の...
「し」

針小棒大(しんしょうぼうだい)

分類ことわざ意味小さな事実を大げさに話すこと。針のように細くて小さいことを、棒のように太くて大きいことにして話すことから。同類語・同義語 針程の事を棒程に言う(はりほどのことをぼうほどにいう) 針を棒 針程の事を柱程に言う(はりほどのことを...
「は」

万死一生(ばんしいっしょう)

分類ことわざ意味非常に危なかった命が、かろうじて助かること。「万死」とは、無数の回数の死、ということ。とうてい助かるはずのない命に、一つの生を得る、という意味から。同類語・同義語 万死に一生を得る 九死に一生を得る 万死に一生 九死に一生
「は」

針程の事を棒程に言う(はりほどのことをぼうほどにいう)

分類ことわざ意味些細な事を大げさに言うこと。針のように小さな物を棒のように大きく表現することから。同類語・同義語 針小棒大(しんしょうぼうだい) 針を棒 針程の事を柱程に言う(はりほどのことをはしらほどにいう)
「ふ」

風する馬牛も及ばず(ふうするばぎゅうもおよばず)

分類ことわざ意味遠く隔たりがあって会うことのできないこと。または、無関係なことをいう。「風する」は、盛りがついた、という意味。盛りのついた馬や牛が雄雌呼び合っても、遠く隔っていて及ばない、ということから。同類語・同義語 風馬牛
「か」

画竜点睛(がりょうてんせい)

分類ことわざ意味最後に肝要な一点に手を加えて物事を完成すること。あるいは、僅かなことで全体が引き立つことをいう。絵の名人である中国の画人張僧繇が壁に竜を描き、最後の仕上げに瞳(睛)を書き加えたら、本物の竜が画面から抜け出して昇天したという故...
「か」

画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)

分類ことわざ意味全体ではよくできているのに肝心の最後の仕上げができていないこと。また、一か所だけ不十分なところがあることをいう。「画竜点睛」は竜の絵に瞳(睛・せい)を書き入れて完成させること。同類語・同義語 仏作って魂入れず(ほとけつくって...
「ほ」

仏作って魂入れず(ほとけつくってたましいいれず)

分類ことわざ意味物事を殆ど完成させているのに、最も大事なことが抜け落ちること。大切な最後の工夫を欠いていることのたとえ。せっかく仏像を彫ったのに肝心な魂や目を入れていない、ということから。同類語・同義語 仏造って魂入れず 仏造りて眼を入れず...
「な」

名を捨てて実を取る(なをすててじつをとる)

分類ことわざ意味名誉を得るよりも、利得を得る方が良い、という意味。うわべの名誉や体裁など捨てても良いから、こだわらずに実利、実益を取る方が利口であるし大事である、ということから。「名」は名声。「実」は実質・内容の意味。同類語・同義語 名を取...
「は」

白髪三千丈(はくはつさんぜんじょう)

分類ことわざ意味度重なる心労や悲嘆のために、頭髪が白くなり驚くほど長く伸びてしまった、という意味。誇張された表現、または大げさな表現の例として言われる。李白の詩句より。一丈は約3.1メートルで、三千丈は9300メートル。白髪が長く伸びたこと...
「は」

薄氷を踏む(はくひょうをふむ)

分類ことわざ意味極めて危険なこと。または、たいへん危険な状態に臨むことをいう。薄く張った氷の上を踏んで渡ろうとする、ということから。同類語・同義語 薄氷を履む 薄氷を履むが如し 薄氷を踏む思い
「せ」

背中に眼はなし(せなかにめはなし)

分類ことわざ意味人は前方のことはよく分かるが、背後のことは知ることができない、ということ。また、前にある物は見えるが背中にある物は見えない、ということから、隠れてする悪事までは気づきようがないことをいう。同類語・同義語 背中に目はなし