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「い」

殷鑑遠からず(いんかんとおからず)

分類ことわざ意味失敗の前例は身近にあり、それに学ぶべきだ、という意味。戒めとすべき例は目前にある、ということ。 殷の国(中国の古代の国号)が鑑みて戒めるべき例は、その前代の夏の国にある、ということから。殷が鏡としなければならないのは、王の暴...
「い」

陰徳あれば陽報あり(いんとくあればようほうあり)

分類ことわざ意味人知れず密かに善行を重ね徳を積めば、その報いがあって幸福を得るものである、という意味。
「い」

夷を以て夷を制す(いをもっていをせいす)

分類ことわざ意味自国の安全を守るために、他国をもってして別の第三国を抑止すること。 「夷」は、中国から見て東国の意味(東夷)だが、一般に中国以外の民族をいう。
「う」

有為転変は世の習い(ういてんぺんはよのならい)

分類ことわざ意味この世の中の全ての事象は、常に移り変わり変化する儚いものだ、という意味。 「有為」は、無為に対する言葉。無為とは、一切の変化のない世界のことで、有為は、様々な因縁により起こる現象な存在のことで、無常転変限りのない世界のこと。...
「め」

目の上のたん瘤(めのうえのたんこぶ)

分類ことわざ意味地位や実力が自分より上であって、何かと煩わしく活動の邪魔になる人のこと。また、目障りとなる物。 目の上にできた瘤(こぶ)は、目障りで邪魔だ、ということから。「目の上」は、目上の人という意味も。
「め」

迷者路を問わず(めいしゃみちをとわず)

分類ことわざ意味あれこれと思い悩んでいる人間ほど、人に教えを乞うことはしないものだ、という意味。 道理に迷う者は、自ら率先して賢人に問うことはしない、ということから。同類語・同義語迷者は路を問わず
「め」

明鏡も裏を映さず(めいきょうもうらをうつさず)

分類ことわざ意味どんなに賢明な人物でも、時には考えの及ばないことや、目の届かないところはある、という意味。 「明鏡」は、汚れや曇りの無い澄み切った鏡のこと。澄み切って物体を正確に映し出す鏡であっても、それ自体の裏側までは映すことはできない、...
「め」

目高も魚のうち(めだかもととのうち)

分類ことわざ意味取るに足らないものが、優れたものの中に混じっていること。また、どんなに小さくて頼りなくても同じ仲間であることには違いない、という意味。 目高(メダカ)は、小さな魚のこと。メダカのような小さく取りに足りない魚でも同じ魚類である...
「め」

目から鼻へ抜ける(めからはなへぬける)

分類ことわざ意味何事にもよく精通し、聡明で機敏なことをいう。また、何事につけ抜け目が無いことをいう。 目と鼻とはすぐ側にあり、その目から鼻へ通じるのは極短時間で素早い、ということから。 非常に頭の回転が速く物事の判断が早い。また、抜け目が無...
「め」

明眸皓歯(めいぼうこうし)

分類ことわざ意味澄み切った瞳と真っ白な歯を持った美しい女性のこと。 「明眸」とは、澄んだ瞳。「皓歯」とは、白く輝く歯のこと。いずれも美人の条件の一つ。美人を形容した言葉。 中国の杜甫の詩句から。
「め」

名馬に癖あり(めいばにくせあり)

分類ことわざ意味優れた才能を持っている人は、個性もまた強いものである、という意味。 名馬とされるような馬は、どこかに難があるものである、ということから。同類語・同義語癖なき馬は行かず(くせなきうまはいかず)
「め」

目糞鼻糞を笑う(めくそはなくそをわらう)

分類ことわざ意味自分の欠点には気づかないで、他人の欠点を取り上げて嘲笑うことをいう。取り柄のない人が、自分のことは棚に上げて他人の無能さを笑うこと。また、軽蔑し合っても似たり寄ったりであること。 汚い目糞(目ヤニ)が、同類の鼻糞を汚いといっ...
「し」

敷居が高い(しきいがたかい)

分類ことわざ意味迷惑をかけたり約束を守れなかったりして、相手の所へ行きにくいこと。 不義理などから行く先の家の敷居が高く感じられ、訪問しにくい、ということから。 「敷居」は、建物の入り口の引き戸が乗っている部分のこと。ここが高いと入りにくい...
「し」

地獄耳(じごくみみ)

分類ことわざ意味他人の秘密をすぐ聞き込む人のこと。また、一度聞いたらいつまでも忘れないこと。 「地獄」は、人間の行いを残らず聞いているといわれ、人間世界のすべてを素早く聞き取って裁くという、地獄の耳の意味から。
「し」

地獄で仏(じごくでほとけ)

分類ことわざ意味ひどく苦しんだり困ったりしている時に、思いがけなく助けてもらってありがたく思うこと。苦難の際に思わぬ助けを得ることをいう。 恐ろしい地獄の苦しみの中で、情け深い仏様に出会って救ってもらう、ということから。同類語・同義語地獄で...
「さ」

三寸の楔(さんずんのくさび)

分類ことわざ意味物事の要のこと。 楔は小さいが、しかし楔がなければすべてが成立しない、ということから。
「よ」

横槍を入れる(よこやりをいれる)

分類ことわざ意味関係のない者が横から口をはさんで妨害すること。当事者でもないのに、横から文句をつけたり、差し出口をきいたりすることをいう。 向かい合って戦闘しているところに、横から槍で突きかかる、ということから。
「よ」

横車を押す(よこぐるまをおす)

分類ことわざ意味理屈に合わないことを強引に押し通すこと。無茶を言うこと。無理矢理自分の考えを押し通すこと。 車の車輪の回転方向と垂直の方向に押しても、スムーズに動くはずがないことを承知の上であえて無理に押そうとする、ということから。同類語・...
「よ」

横紙破り(よこがみやぶり)

分類ことわざ意味物事を自分の思い通りに無理に押し通そうとすること。また、筋の通らないことを平気で行うこと。 和紙は、縦に漉き目が入っていて横に破れにくいものを、無理矢理に横に破ろうとする、ということから。同類語・同義語横車を押す(よこぐるま...
「り」

綸言汗の如し(りんげんあせのごとし)

分類ことわざ意味一度出された天皇(天子)の言葉は、取り消したり訂正したりできないものだ、という意味。 「綸言」は、帝王の言葉のこと。一度体外に排出された汗が二度と身体に戻らないように、皇帝が発した言葉は、取り消しや訂正ができない、ということ...