kotowazakaku01

「し」

鹿を追う者は兎を顧みず(しかをおうものはうさぎをかえりみず)

分類 ことわざ 意味 大きな利益を目的としている者は、ひたすらにその目的に向かって力を注いで、小さな利益については問題にしていない、という意味。 鹿を捕ろうとして追っている者は、途中で兎(ウサギ)が出てきても、そんなものは相手にしないという...
「し」

鹿を追う者は山を見ず(しかをおうものはやまをみず)

分類 ことわざ 意味 ある一つの事に熱中する者は、そのこと以外には注意を払わないことをいう。 鹿を捕ろうとして熱中する猟師は、山全体の状況を顧みず、その山の状態がどんなふうになっているか、道はどうなっているかなどを考えることもせず、思わず山...
「さ」

三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)

分類 ことわざ 意味 自分一人だけでは、どんなに考えても良い知恵の浮かばないものだが、三人集まってそれぞれの知恵を絞って相談すれば、文殊の知恵のような知恵が出るものである、という意味。 「文殊」は、如来の左に座して知恵を司る仏である文殊菩薩...
「な」

鳴かず飛ばず

分類 ことわざ 意味 長い間、何の活躍もせずに力を蓄えてじっとしていること。良い機会が到来するまで、じっと待っていること。また、何もできずに不遇なことをいう。 昔中国で、新しく王位に就いて三年間何もしない王を窘めようとして、「この城の庭に、...
「さ」

三年飛ばず鳴かず(さんねんとばずなかず)

分類 ことわざ 意味 三年間、何もせずに過ごし、ひとたび行動を起こすと、大いに活躍することをいう。 三年間もの間、飛びもせず鳴きもしないで、じっと将来の機会を待つことから。 同類語・同義語 三年飛ばずまた鳴かず 鳴かず飛ばず
「さ」

三尺下がって師の影を踏まず(さんじゃくさがってしのかげをふまず)

分類 ことわざ 意味 弟子は師を敬い、礼儀を尽くさなくてはならない、という教え。弟子が先生と一緒に外出する際には、後ろに下がって地上の先生の影を踏まないようにするべきである、ということから。 「三尺」は、約90cm。中国では「七尺」であった...
「さ」

三度目の正直(さんどめのしょうじき)

分類 ことわざ 意味 物事を行う際に、二度目まではうまくいかなくても、三度目には必ずうまくいくものだ、という意味。勝負事や占いでも、最初の一、二回は当てにならないが、三回目は確実だ、ということ。 「正直」は、良い結果のこと。
「さ」

三人旅の一人乞食(さんにんたびのひとりこじき)

分類 ことわざ 意味 何事も三人でやるとそのうちの一人が仲間外れになりやすい。 三人でやるものではない、という意味。 同類語・同義語 三人寄れば取り除き講
「さ」

三人虎を成す(さんにんとらをなす)

分類 ことわざ 意味 無根の説も、多くの人が言えば、ついには人が信じるようになる、という意味。大勢で口にすると噂が事実と間違えられるようになること。 町に虎がいるという噓を、一人や二人が言っても信用されないけれども、三人が言ったとなると信用...
「さ」

山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し

分類 ことわざ 意味 山に立てこもる賊を倒すよりも、自分の心の中に巣食う賊、すなわち色々な邪念を打ち払う方が難しい、という意味。 王陽明の書中の句。
「さ」

三寸の見直し(さんずんのみなおし)

分類 ことわざ 意味 測り方によっては多少の誤差が出てくるところから、物事を丁寧に点検すると、多少の誤りや欠点はあるものだ、という意味。 また、多少の欠点は、見慣れれば気にならなくなるものだ、という意味も。
「か」

渇しても盗泉の水を飲まず(かっしてもとうせんのみずをのまず)

分類 ことわざ 意味 どんなに苦しく困っていようとも、不正なことはしない、という意味。 孔子が山東省の泗水の「盗泉」という泉の傍を通りかかったときに、喉が渇いていたが名前の悪さからその泉の水を飲まなかったという故事から。 清廉潔白な人間は、...
「さ」

三十振袖四十島田(さんじゅうふりそでしじゅうしまだ)

分類 ことわざ 意味 その時期でもない年齢になった女性が、なお化粧をすること。女性が年齢不相応に若い服装や化粧をすることをいう。 三十歳で振袖の着物を着て、四十歳で島田の髪を結う、ということから。 水商売の女性などの若作りを馬鹿にしていう。
「さ」

山雨来らんと欲して風楼に満つ(さんうきたらんとほっしてかぜろうにみつ)

分類 ことわざ 意味 物事が起ころうとして、その前兆があることを例えたもの。変事が起こる前に不穏な気配がただよう様子をいう。 山からの雨が降ろうとして、風は楼に満ちた、ということから。
「さ」

触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)

分類 ことわざ 意味 ある物事に関係さえ持たなければ、そのことによって災いを受けるいこともないため、なるべく余計なことには手を出すなという戒め。どんなに恐ろしい神様も、触らない限り無関係な人間に祟りはしないという意味から。 どんなことでもい...
「さ」

去る者は追わず来る者は拒まず

分類 ことわざ 意味 自分の元から離れ去っていく人は、その人の心に任せ、無理に引き止めない、という意味。 去る者も来る者も人の自由に任せて、自分は頓着をしない、ということ。 同類語・同義語 去る者は追わず 去る者は追わず来たる者は拒まず
「さ」

去る者は日々に疎し(さるものはひびにうとし)

分類 ことわざ 意味 死んだ人のことは月日が経つにつれて徐々に忘れていくものであるし、また、親しかった人も遠く離れ永く会わずにいれば徐々に疎遠になっていくものだ、という意味。死者は日に日に忘れられ、また、別れた者も日に日に忘れられていく、と...
「し」

上手の手から水が漏る(じょうずのてからみずがもる)

分類 ことわざ 意味 物事をうまくこなす人でも、時にはその中にわずかな手抜かりがあることをいう。どんな名人でも時には失敗することがある、という意味。名人といわれる人の失敗を評していう。 「水が漏る」は、注意が行き届いている意味の「水も漏らさ...
「か」

河童の川流れ(かっぱのかわながれ)

分類 ことわざ 意味 その道で優れている人でも、時には失敗することもある、という意味。得意なはずなのに失敗すること。 泳ぎが上手な河童でも、川の水に押し流されることがある、ということから。 同類語・同義語 猿も木から落ちる 弘法にも筆の誤り...
「こ」

弘法にも筆の誤り(こうぼうにもふでのあやまり)

分類 ことわざ 意味 その道の名人や達人のような技芸の優れた者でも、失敗することがあるものだ、という意味。弘法大師のような書道の名人でも、時には書き誤ることがある、ということから。 「弘法」は、僧侶の空海のことで、嵯峨天皇、橘逸勢と並んで三...