kotowazakaku01

「き」

聞けば気の毒見れば目の毒

分類ことわざ意味聞けば聞いたで心を悩ませ、見れば見たで心が迷う。見聞するものすべて悩みの種である、という意味。聞くのも見るのもすべては欲望や悩みの原因にならないものはない、ということ。「気の毒」は可哀想という意味では用いられず、心の毒である...
「か」

眼光紙背に徹す(がんこうしはいにてっす)

分類ことわざ意味書物を読み、文言の意味や解釈だけでなく、その裏に含まれた著者の意図や思想を読み取ることをいう。目の光が紙の裏側まで突き抜けて見通すということから。読解力の鋭い様子をいう。同類語・同義語 眼光紙背に徹る(がんこうしはいにとおる...
「し」

知らぬ顔の半兵衛(しらぬかおのはんべえ)

分類ことわざ意味相手に顔を合わせた時や何かを聞かれた時に、全てを承知していながら何も知らないような顔をしていること。戦国時代、竹中半兵衛が羽柴秀吉の「わが軍の軍師になってくれ」という依頼に対して、知らぬ顔をしていたことから、といわれる。同類...
「く」

口も八丁、手も八丁(くちもはっちょう、てもはっちょう)

分類ことわざ意味口先も手先も達者なこと。けなした意味で使うことが多い。櫓(ろ)が八つあり自由に動かすことがのできた舟(八丁櫓)のことから、よくしゃべり、またよく仕事をすること。同類語・同義語 手八丁口八丁(てはっちょうくちはっちょう) 口八...
「や」

柳に風

分類ことわざ意味少しも逆らわずに巧みに受け流すことをいう。柳の枝や葉は軟らかいために風の吹くままになびいて逆らわないことから、人が強引な態度をとっても上手に受け流す、という意味。同類語・同義語 柳に風と受け流す
「や」

柳の下にいつも泥鰌は居らぬ(やなぎのしたにいつもどじょうはおらぬ)

分類ことわざ意味柳の木の下で一度泥鰌を捕まえたからといって、いつもそこで捕り得るものではないということから、一度良い事があったからといって、常にそういうわけにはいかない、という意味。同じようなうまいことは、そう度々あるものではなく、一度成功...
「し」

死に花を咲かす(しにばなをさかす)

分類ことわざ意味最期に立派な功績を顕わし、死後に名誉を残すこと。死の間際に華やかなことがあって、死後も名誉に包まれることをいう。「死に花」は、死ぬ時や死んだ後の名誉の意味。同類語・同義語 死に花を咲かせる
「し」

心頭滅却すれば火もまた涼し(しんとうめっきゃくすればひもまたすずし)

分類ことわざ意味心に浮かぶ雑念をすべて捨て去って無念無想で事に当たれば、たとえ火の中に入っていても涼しいと感じるようになる、という意味。甲州恵林寺の僧快川国師(かいせんこくし)は織田氏の軍勢に囲まれて寺に火をつけられた時、この句を唱えながら...
「て」

亭主の好きな赤烏帽子(ていしゅのすきなあかえぼし)

分類ことわざ意味一家の主人の好み・趣味であれば、どんな変なものでも家族の者は皆それに従わなければならない。一家の中で亭主が支配力を持つたとえ。主人の好きなものなら、たとえ赤烏帽子のような異様なものでも、家中のものはそれに従う方が無難だ、とい...
「み」

三日見ぬ間の桜(みっかみぬまのさくら)

分類ことわざ意味世の中の移り変わりが非常に早いことをいう。また、世の中の物事は万事移ろいやすいものだ、という意味。大島蓼太の俳句「世の中は三日見ぬ間の桜かな」からの言葉。桜の花は咲くのも散るのも早く、三日も見ない間に、すっかり変わってしまう...
「し」

杓子は耳搔きにならず(しゃくしはみみかきにならず)

分類ことわざ意味大きな杓子は耳搔きの代わりにはならない、ということから、形が似ているからといって大きい物は必ずしも小さい物の代わりにはならない、という意味。「大は小を兼ねる」の反対の意味。味噌汁等を掬う杓子は、耳搔きの代わりには使えないこと...
「は」

腹は借り物(はらはかりもの)

分類ことわざ意味子供は母親の腹を一時的に借りて生まれてくるもの(借り物)であるため、母親の系統の貴賤は問題ではなく、生まれてくる子供は家の物である、という意味。父系を中心として成立した身分社会での考え方を示す言葉。同類語・同義語 腹は仮の宿
「し」

自慢は知恵の行き止まり(じまんはちえのゆきどまり)

分類ことわざ意味自慢する心が起こってきたのなら、もっと知恵を磨こうとする努力をしなくなるため、人間の知恵はそれ以上発達することはなくなる、という意味。
「め」

盲蛇に怖じず(めくらへびにおじず)

分類ことわざ意味恐ろしさを知らない者は、恐れるべきものをも恐れずに、大胆に振る舞うものだ、という意味。
「し」

自慢高慢馬鹿の内(じまんこうまんばかのうち)

分類ことわざ意味自分のことを鼻にかけて偉そうに吹聴する者は、馬鹿である、という意味。鼻にかかる自慢をする者、高慢な者は、馬鹿の仲間だ、ということ。同類語・同義語 自慢高慢馬鹿の中
「し」

死馬の骨を買う(しばのほねをかう)

分類故事意味役に立たないものをまず買って、役に立つものが来るのを待つたとえ。また、役立たずを優遇し、それを聞いて優れた者が集まってくるのを待つことをいう。昔中国で、千金で千里を走る駿馬を手に入れたいと思っていた人が、三年の間求めることができ...
「し」

芝居は無筆の早学問(しばいはむひつのはやがくもん)

分類ことわざ意味芝居を見に行くと、昔の風俗、世相、人情などが直接的な見られ、読み書きができない人でも短期間に理解が深まるようになるものだ、という意味。同類語・同義語 芝居は一日の早学問(しばいはいちにちのはやがくもん)
「し」

自慢は知恵の行きどまり

分類ことわざ意味自慢する気持ち起こってきたのなら、もっと知恵を磨こうとする努力をしなくなることから、進歩や向上することはなくなる、という意味。
「し」

室に入って戈をとる(しつにいってほこをとる)

分類ことわざ意味師(先生)に教わった道をもってかえって師(先生)を攻めたり、相手の論ずるところによってこれを利用して逆にその相手を攻める、という意味。他人の部屋に入り、その人の武器を手にして、その武器で人を攻撃する、ということから。同類語・...
「さ」

三軍に帥を奪うべし、匹夫志を奪うべからず(さんぐんすいをうばうべし、ひっぷこころざしをうばうべからず)

分類ことわざ意味大軍の総帥(大将)という地位は奪うことができても、志というものは教養のないつまらない男からも奪い取ることができない。そこから、どんなにつまらない人でも、馬鹿にできない、という意味。同類語・同義語 匹夫も志を奪うべからず