あ行

「う」

鵜の真似をする烏(うのまねをするからす)

分類ことわざ意味自分に才能もないのに、人の真似をして失敗する人のこと。また、自分の実力や身分をかえりみず、むやみに他の人の真似をして失敗すること。鵜は、水中に潜って魚を捕えることができる。同じように黒い鳥である烏(カラス)が、それを真似て水...
「う」

海千山千(うみせんやません)

分類ことわざ意味長年にわたり世の中のいろいろな経験を重ね、社会の裏も表も、物事の表裏もすべて知り尽くした悪賢い人のこと。また、海に千年も山に千年も過ごすほど、世の中のあらゆる辛苦を経験してきた人。またはそういった経験にものをいわせて、非常に...
「う」

怨み骨髄に入る(うらみこつずいにいる)(うらみこつずいにいる)

分類ことわざ意味相手の仕打ちの憎む心が非常に強いこと。ひどい目にあわされて人に対する怨念が骨の髄(中心)まで深く染み込み、極端に恨んでいる様子から。『史記』からの言葉。同類語・同義語怨み骨髄に徹す(うらみこつずいにてっす)恨み骨髄(うらみこ...
「う」

噂をすれば影が差す(うわさをすればかげがさす)

分類ことわざ意味人の噂をしていると、ちょうど話題の本人がやって来るものだ、という意味。「影が差す」とは、姿がちょっと見える、ということ。同類語・同義語噂をすれば影(うわさをすればかげ)
「お」

女三界に家無し(おんなさんがいにいえなし)

分類ことわざ意味女性は世界のどこにも安心して住むところはない、という意味。女性は親(父)に、夫に、子に従うもので、この世に自分の家というものはない、ということから。「三界」は、仏教の言葉で、欲界、色界、無色界のこと、全世界の意味。女性は幼い...
「お」

女の猿知恵(おんなのさるぢえ)

分類ことわざ意味女性の知恵の浅薄さを嘲笑した言葉。同類語・同義語女の鼻の先思案(おんなのはなのさきしあん)女の知恵は鼻の先(おんなのちえははなのさき)
「お」

女の知恵は鼻の先(おんなのちえははなのさき)

分類ことわざ意味女性の知恵は浅はかなもので、極目の前の些細なことにばかり気が付いて、将来の大きなことにまで思い及ばないものである、という意味。同類語・同義語女の鼻の先思案(おんなのはなのさきしあん)女の猿知恵(おんなのさるぢえ)
「お」

親子は一世、夫婦は二世、主従は三世(おやこはいっせい、ふうふはにせい、しゅじゅうはさんせい)

分類ことわざ意味親子は現世だけの縁で、夫婦の間柄は現世、来世に続く縁であり、師弟や主従の関係は、前世、現世、来世の縁である、という意味。同類語・同義語夫婦は二世(ふうふはにせい)夫婦は二世、師は三世、親子は一世(ふうふはにせい、しはさんせい...
「え」

栄耀に餅の皮を剥く(えようにもちのかわをむく)

分類ことわざ意味非常に贅沢な暮らしに慣れた様子。過度な贅沢のたとえ。贅沢に慣れた生活をする者が、剥く必要のない餅の皮まで硬いと言って剥いて食べる、ということから。同類語・同義語蝦跳れど斗を出でず(えびおどれどとをいでず)
「え」

蝦踊れども川を出でず(えびおどれどもかわをいでず)

分類ことわざ意味物にはそれぞれ定まった運命というものがあり、器でないことはできない、という意味。海老(エビ)はどんなに跳ね上がっても川からは出ない、ということから。同類語・同義語蝦跳れど斗を出でず(えびおどれどとをいでず)
「え」

得手に鼻つく(えてにはなつく)

分類ことわざ意味自分の得意とすることによって、失敗すること。
「え」

似非侍の刀いじり(えせざむらいのかたないじり)

分類ことわざ意味力の無い者に限って、実力を大袈裟に見せかけ、空威張りするものである、という意味。「似非侍」は、武士にあるまじき行動をする武士のこと。臆病な侍に限って、何かというとすぐに刀を振り回して人を脅かすものである、ということから。
「う」

魚を得て筌を忘る(うおをえてせんをわする)

分類ことわざ意味目的が達成されると。、それまでの手段や人の恩恵等を忘れてしまうことのたとえ。魚を捕獲してしまった後、魚を入れる筌(うけ)という道具を忘れてしまう、ということから。
「う」

独活の大木(うどのたいぼく)(うどのたいぼく)

分類ことわざ意味見かけは大きくて立派だが、何の役にも立たないもののこと。また、一見丈夫そうだが体の弱い人のこと。植物の独活(ウド)は、成長すると2メートル程になるが、若芽の時のように食用にもできず、かといって折れやすいので材木・用材にもなら...
「お」

大男総身に知恵が回りかね(おおおとこそうみにちえがまわりかね)

分類ことわざ意味身体は大きいのに頭が良くない男性を馬鹿にして言う言葉。「総身」は、全身のこと。元は江戸時代の川柳で、身体が大きすぎて少ない知恵が全身に行き渡らない、ということから。同類語・同義語 独活の大木(うどのたいぼく)対義語・反対語 ...
「う」

牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)

分類ことわざ意味たゆまず努力をすれば、良い結果が生じることのたとえ。牛のゆっくりとした遅い歩みでも、怠けずにいけば千里の道も行くことができる、ということから。
「う」

有卦に入る(うけにいる)

分類ことわざ意味運が向いてくること。幸運の運勢に入った、または幸運に巡り合うようになる、という意味。「有卦」は、陰陽道で幸運が訪れると定めた年回りのこと。吉事が七年間つづくという年回りのこと。なお、無卦(むけ)は次の五年の凶運の年回りのこと...
「う」

氏無くして玉の輿(うじなくしてたまのこし)

分類ことわざ意味女性は美しければ、身分の低い家柄に生まれても、地位の高い富貴な暮らしを送ることができる、という意味。氏素性の卑しい女性が、貴い人やお金持ちの家に嫁ぐ、ということから。「玉の輿」は、貴い人の乗る輿(こし)のこと。
「う」

牛の一散(うしのいっさん)

分類ことわざ意味普段はのろのろとしているが、機嫌の良い時には前後の見境もなく、調子に乗って物事を一気に片付けることをいう。
「え」

枝を伐りて根を枯らす(えだをきりてねをからす)

分類ことわざ意味末端を処理してから根本に戻る、という意味。また、全てを取り払ってしまう、という意味も。木を枯らすには、末端の枝を伐採し、順に根っこにまで及ぶのが良い、ということから。