「あ」

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明日の事を言えば鬼が笑う(あすのことをいえばおにがわらう)

分類ことわざ意味明日はどうなるかも分からないのに気が早い、という意味。未来である明日は、どんなことが起こるかは誰にもわからないことで、そのようなことをとやかく言うと鬼にも笑われる、ということから。同類語・同義語明日の事を言えば天井で鼠が笑う...
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蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)

分類ことわざ意味蟻のような小さくて無力な者の願いでも、一念が強ければ叶えられる、という意味。同類語・同義語 蟻の思いも天に昇る(ありのおもいもてんにのぼる)
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蟻も軍勢(ありもぐんぜい)

分類ことわざ意味ごくつまらない者でも、大勢いる方が良い、ということ。同類語・同義語 枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)
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愛別離苦(あいべつりく)

分類ことわざ意味親・兄弟・夫婦等、愛する人と別れ離れる苦しみのこと。仏教の経典からの言葉で、八つの苦しみの一つ。同類語・同義語 会うは別れの始め(あうはわかれのはじめ) 会者定離(えしゃじょうり)
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会うは別れの始め(あうはわかれのはじめ)

分類ことわざ意味会えば必ずいつか別れる時が来る。人生の無常の運命を説く言葉。親子、兄弟、夫婦、友人、全ての人と人との結び付きも、やがて別れる定めにある、ということ。仏教で言われる言葉。同類語・同義語 愛別離苦(あいべつりく) 会者定離(えし...
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朝駈けの駄賃(あさがけのだちん)

分類ことわざ意味苦労をしないでわずかの間に予期しない利益を得ること。朝は馬の元気が良いので、予定外の他人の荷物を載せてやって余分の賃金を取ることもできる、ということから。
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秋茄子嫁に食わすな(あきなすびよめにくわすな)

分類ことわざ意味秋に収穫する茄子は味が良いから、嫁には勿体無いので食べさせるな、という意味。または、秋茄子は身体を冷やして毒なので、嫁に食べさせるなという逆の意味も。一つ目は、姑が嫁に意地悪をする様子(嫁いびり)をいう。二つ目は、嫁を大事に...
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商いは数でこなせ(あきないはかずでこなせ)

分類ことわざ意味商売は薄利多売が本道である。利益は少なく、多く売ることがコツ。薄利多売を主義とするのが、結局のところ、利益を上げることにつながる、ということ。
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雨に沐い風に櫛る(あめにかみあらいかぜにくしけずる)

分類ことわざ意味雨風に打たれて世間の様々な苦労を味わうことをいう。雨に打たれて髪を洗い、櫛の代わりとして風で髪をとかすような、艱難辛苦をすることをいったもの。荘子から出た言葉。同類語・同義語 櫛風沐雨(しっぷうもくう) 雨に沐し風に櫛けずる...
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甘い物に蟻がつく

分類ことわざ意味甘い物に蟻が寄って来るように、近づいて得をするようなうまい話や儲け話のあるところには、人は寄ってくるということ。利に聡い人間の常をいった言葉。
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東男に京女(あずまおとこにきょうおんな)

分類ことわざ意味男は気前が良く男らしい関東・東国の人(または江戸っ子)で、女は気立てが良く優しく美しい京都の女の人が良い、という意味。また、男女の組み合わせは、この取り合わせが最も良い、ということ。平賀源内の『神霊矢口渡』からの言葉。同類語...
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網、呑舟の魚を漏らす(あみ、どんしゅうのうおをもらす)

分類ことわざ意味網が荒いと、舟を呑む(丸吞みをする)ような大きな魚を捕まえることができず逃がしてしまうことから、法律が大まかなために大罪人を捕らえることができない、という意味。また、大罪人が、たくみに法の網をくぐることで、法律の力で制するこ...
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明日の百より今日の五十(あすのひゃくよりよいのごじゅう)

分類ことわざ意味将来の多くの収入を得ようとするよりも、現在・只今に、その半分の収入を得ることの方が確かで良い、という意味。明日に百が手に入るかもしれないが、それは確かなことではなく、半分の五十と少なくても今確実に手に入ることの方が良い、とい...
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蟻の穴から堤も崩れる(ありのあなからつつみもくずれる)

分類ことわざ意味些細な油断や不注意などで細心の注意が欠ければ、大事を引き起こすものであるから、細かいことも侮らず気をつけるべきである、という意味。蟻(アリ)の作った小さな穴でも、見過ごしていると、それが原因で水がしみこんで、結果として大きな...
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後の雁が先になる(あとのがんがさきになる)

分類ことわざ意味後から一列になって飛んでくる雁(がん、かり)が先に立つ、ということから、後輩が先輩を、または、生徒が先生を追い越して立派な人間になる、という意味。同類語・同義語 後の烏(カラス)が先になる
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悪に強きは善にも強し(あくにつよきはぜんにもつよし)

分類ことわざ意味大きな悪事を犯す悪の心が強い人間は、いったん志や悔いを改めると、非常に素晴らしい善人になる。こういった人間は、つまりは意志の強い人間である。同類語・同義語 悪に強ければ善にも強い 悪に強きは善の種
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飛鳥川の淵瀬(あすかがわのふちせ)

分類ことわざ意味世の中のことは栄枯盛衰常ならぬことをいった言葉。世の中の様々な物事は、遷り変わるものだ、ということ。古今和歌集の歌「世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵は今日の瀬となる」からきた言葉。飛鳥川の流れは急で、昨日は淵であったところが...
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足元から鳥が立つ

分類ことわざ意味こんなところから飛び立つと思わなかった鳥が、足元から飛び出せば誰しもびっくりするものだ、ということから、すぐそばで突然思いがけない出来事が起こり騒ぎ立てこと。また、急に思い立ったように、慌てて物事を始めること、という意味も。...
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阿漕が浦に引く網(あこぎがうらにひくあみ)

分類ことわざ意味阿漕が浦は、三重県津市付近の海岸。「伊勢の海阿漕が浦に引く網も度重なれば人もこそ知れ」という古歌からきた言葉で、隠し事も幾度か重なると、おのずと人に知られてしまう、という意味。阿漕が浦は元々は伊勢神宮に供えるための禁漁区で、...
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青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)

分類ことわざ意味教えを受けた弟子(教え子)の方がその師(先生)よりも優れていること。また、弟子の方が偉くなったり立派になること。青の色は藍という草から取って作るが、染めた青色がその原料植物の藍草よりもさらに青い、という中国の「荀子」の句から...