あ行

「い」

犬は三日の恩を三年忘れず、猫は三年の恩を三日で忘る(いぬはみっかのおんをさんねんわすれず、ねこはさんねんのおんをみっかでわする)

分類ことわざ意味犬は飼い主によく従い仕えるが、猫はそうでもない、ということ。犬と猫の性質の違いを表現した言葉。関連語
「い」

犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ(いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ)

分類ことわざ意味恩を忘れるような人間は犬にも劣るため、恩を忘れるな、という戒めの言葉。犬は三日も飼えば、主人への恩を忘れない、ということから。同類語・同義語犬猫も三日飼えば恩を忘れず(いぬねこもみっかかえばおんをわすれず)関連語
「い」

犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)

分類ことわざ意味臆病な人が他人のいない場所で虚勢を張ったり、他人を攻撃することのたとえ。また、実力のない者が、陰で人の悪口を言ったり、批評をしたりすることのたとえ。弱い犬は、安全な場所から相手に吠え掛かるだけで敵には近寄らない、ということか...
「い」

意馬心猿(いばしんえん)

分類ことわざ意味駆ける馬や騒ぎまわる猿を抑えて静めることが困難なのと同様に、一旦起こった人の欲情や煩悩を抑えることは簡単ではない、という意味。
「う」

嘘つきは泥棒の始まり(うそつきはどろぼうのはじまり)

分類ことわざ意味平気で嘘を言うような人は、そのうちに平気で盗みまでするようになる、という意味。嘘をつく人は盗人になる第一歩であるから、嘘をついてはならない、という嘘をつくことを戒める言葉。同類語・同義語嘘は盗みの基(うそはぬすみのもと)嘘つ...
「い」

一押二金三男(いちおしにかねさんおとこ)

分類ことわざ意味女性から愛されるようにするならば、まず第一に、押しの強いこと、第二にお金持ちであること、第三に美男であることが必要だ、という意味。女性を口説く時のことで、男前であることは三番目の条件に過ぎない、ということ。
「い」

板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)

分類ことわざ意味船乗りは極めて危険な仕事である。また、危険と紙一重のところにいることのたとえ。船の底に敷く「板子」(いたご)の下は、深い海である、ということから。
「お」

小田原評定(おだわらひょうじょう)

分類ことわざ意味長い時間をかけているのになかなか決まらない相談や会議のこと。また、あれやこれやと評議ばかりして、まとまりのつかないことをいう。相模の小田原城が、豊臣秀吉の軍勢に囲まれた時、城主の北条氏と家臣団は、長い時間和平か戦闘かの両論を...
「お」

尾羽打ち枯らす(おはうちからす)

分類ことわざ意味すっかりと落ちぶれて、みすぼらしい格好になることをいう。勢威をふるっていた者が落魄しみすぼらしい姿になること。悠然として空を飛んでいた鷹の尾っぽや羽が、折れたり抜けたりしてすっかり傷んでしまう、ということから。同類語・同義語...
「う」

烏鷺の争い(うろのあらそい)

分類ことわざ意味囲碁のこと。烏(カラス)の黒が黒石、鷺の白が白石、ということから。
「お」

鬼も頼めば人食わず(おにもたのめばひとくわず)

分類ことわざ意味相手の得意なことでも、こちらから頼むと、もったいぶってやってくれないことをいう。鬼もこちらから「どうぞ食べてください」と頼むと、かえって食べないものだ、ということから。同類語・同義語 頼めば鬼も人食わず(たのめばおにもひとく...
「あ」

蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)

分類ことわざ意味蟻のような小さくて無力な者の願いでも、一念が強ければ叶えられる、という意味。同類語・同義語 蟻の思いも天に昇る(ありのおもいもてんにのぼる)
「あ」

蟻も軍勢(ありもぐんぜい)

分類ことわざ意味ごくつまらない者でも、大勢いる方が良い、ということ。同類語・同義語 枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)
「え」

会者定離(えしゃじょうり)

分類ことわざ意味会った者とは必ず別れなければならないという、世の無常のたとえ。「生者必滅会者定離」『平家物語』同類語・同義語 会うは別れの始め(あうはわかれのはじめ) 愛別離苦(あいべつりく)
「あ」

愛別離苦(あいべつりく)

分類ことわざ意味親・兄弟・夫婦等、愛する人と別れ離れる苦しみのこと。仏教の経典からの言葉で、八つの苦しみの一つ。同類語・同義語 会うは別れの始め(あうはわかれのはじめ) 会者定離(えしゃじょうり)
「あ」

会うは別れの始め(あうはわかれのはじめ)

分類ことわざ意味会えば必ずいつか別れる時が来る。人生の無常の運命を説く言葉。親子、兄弟、夫婦、友人、全ての人と人との結び付きも、やがて別れる定めにある、ということ。仏教で言われる言葉。同類語・同義語 愛別離苦(あいべつりく) 会者定離(えし...
「え」

猿猴が月を取る(えんこうがつきをとる)

分類ことわざ意味出来もしないことをして失敗すること。また、愚かな人間が自らの達し得ぬ望みに苦労する様のこと。猿が水に映った月を取ろうとして水に落ちたという故事から。同類語・同義語 猿猴月を捉(えんこうつきをとる)
「う」

打たれても親の杖(うたれてもおやのつえ)

分類ことわざ意味親は子供が可愛いからこそ杖で打つのだから、決して恨んではならない、という意味。杖で打つ親の厳しい叱りも、子への愛ゆえのもので、ありがたいものだ、ということ。
「お」

狼に衣(おおかみにころも)

分類ことわざ意味内心と外面とが大変に違うこと。また、非常に瘦せた人が緩やかな着物を着た様子を形容する時にもいう。狂暴・凶悪な性質の狼に、慈悲の姿である法衣を着せたようだ、ということから。狂暴凶悪な人間が、表面だけ情の深い善人ぶって言動するこ...
「う」

梅に鶯(うめにうぐいす)

分類ことわざ意味同じ季節のもので、調和して絵になるようなものの取り合わせをいう言葉。とりあわせよく、うまく調和するもののこと。同類語・同義語 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼたんにから...