か行

「け」

鯨飲馬食(げいいんばしょく)

分類 ことわざ 意味 度を越えた無茶な飲食のこと。 鯨が飲むように飲酒し、馬が食うように大量に食べる、ということから。"
「か」

金は天下の回り物(かねはてんかのまわりもの)

分類 ことわざ 意味 お金は一つの所に止まっているものではなく、富者(お金持ち)もお金を失いことがあり、同様に貧者(貧乏人)にも回ってくることもある、という意味。 お金は人の手から人の手へと渡っているものだから、いつかは自分のところにも回っ...
「き」

義理と褌欠かされぬ(ぎりとふんどしはかかされぬ)

分類 ことわざ 意味 どんな時でも義理を欠いてはならないもので、世間を渡っていく上で重要なものだ、という意味。 男性が常時身に着けている褌と、世間に対して欠くことのできない義理を合わせて、義理を説いた言葉。 同類語・同義語 義理と褌は欠かせ...
「け」

蛍雪の功(けいせつのこう)

分類 故事 意味 艱難辛苦(かんなんしんく:酷く辛い目や困難な目にあって苦しむこと)を重ねて学問をすることをいう。 貧乏のため蛍の光や雪の光で書を読んで苦学したという故事から。 昔、中国の車胤(しゃいん)というは家が貧しかったため蛍を捕まえ...
「こ」

琴柱に膠す(ことじににかわす)

分類 ことわざ 意味 柔軟性の無いこと、融通が利かないことをいう。 膠(にかわ)で琴柱を動かないようにして固定してしまうと音の調子を変えることができなくなる、ということから。 「琴柱」は、琴の胴に立てて弦を支える柱のことで、その位置によって...
「け」

毛を吹いて疵を求む(けをふいてきずをもとむ)

分類 ことわざ 意味 他人の隠れた小さな欠点を探し出すことをいう。また、好んで人の欠点を暴いて逆に自分の欠点をさらけ出すことをいう。 毛に息を吹きかけて小さな疵(傷)を探し出す、ということから。 同類語・同義語 毛を吹いて傷を求む
「か」

蛙の面に水(かえるのつらにみず)

分類 ことわざ 意味 何を言われても、どんな仕打ちにあっても、反応がなく平気でいる様子をいう。何を言われても平然とした様子。 蛙(カエル)は顔へ水をかけられても平気である、ということから。 同類語・同義語 蛙の面に小便(かえるのつらにしょう...
「く」

苦あれば楽あり楽あれば苦あり(くあればらくありらくあればくあり)

分類 ことわざ 意味 苦しいことがあれば後で楽しいことがある。反対に、楽しんでばかりいれば、後で苦労をする。人生はいいことばかりでもなく、また、悪いことばかりでもない、という意味。 同類語・同義語 苦あれば楽あり(くあればらくあり) 楽は苦...
「け」

下駄も阿弥陀も同じ木のきれ(げたもあみだもおなじきのきれ)

分類 ことわざ 意味 身分の違いは、心掛けや境遇の違いで生じるのであり、根本は同じだということのたとえ。貴賤の別はあるけれど、元は同じものから出たものだ、ということ。 一方は下駄になり、一方は木造の仏像である阿弥陀になっているが、元は同じ木...
「こ」

虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)

分類 ことわざ 意味 功名を得たい、あるいは、立派な成果を上げたいと思うならば、安全策を取ってばかりいるのではなく、大きな危険を覚悟しなければならない、という意味。危険を冒さなければ大きな望みは果たせない、身の安全ばかり考えていては目指すも...
「く」

苦しい時の神頼み(くるしいときのかみだのみ)

分類 ことわざ 意味 人間は身体が達者で心配事のない時には神のことを忘れて暮らしがちであるが、病気にかかったり心配があったり災難にあったりすると、神に祈願を込めるものである、という意味。 普段は神や仏を信じない、信心のない人であっても、苦し...
「く」

君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)

分類 ことわざ 意味 立派な人間は、危険な所には初めから近寄らないものだ、という意味。 「君子」は、人柄や行いが立派な人のこと。君子は、不用意な言動を慎みつつ、自分から進んで危険な場所に近づいたり、禍を招くというような愚かな行動はしない、と...
「か」

苛政は虎よりも猛し(かせいはとらよりもたけし)

分類 ことわざ 意味 苛酷で惨い政治は、虎よりも恐ろしいものである、という意味。 酷い悪政の下にある人民は、虎に襲われて死ぬよりも恐ろしい目にあう、ということから。
「か」

歌人は居ながらにして名所を知る(かじんはいながらにしてめいしょをしる)

分類 ことわざ 意味 景勝の地や史跡などの名所には必ずそれを詠った歌があるから、歌人は歌を詠むことにより座って居ながらにして名所を知ることになる、という意味。 同類語・同義語 歌人は坐ながらにして名所を知る(かじんはいながらにしてめいしょを...
「か」

壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)

分類 ことわざ 意味 内緒話や隠し事は、注意しないとすぐに人に漏れてしまうものだ、という意味。 壁に耳を当てたり、障子に穴を開けたりして、どこでだれが聞いたり見たりしているか分からない、ということから。 同類語・同義語 藪に目(やぶにめ) ...
「か」

壁に耳(かべにみみ)

分類 ことわざ 意味 壁にまで耳があるような世の中で、何事も世間には聞こえやすいものである、という意味。 「壁に耳、石に口」と続けて言う場合もある。 同類語・同義語 藪に目(やぶにめ) 壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり...
「き」

木の股から生まれる(きのまたからうまれる)

分類 ことわざ 意味 人情の機微が分からない人のこと。また、男女間の情が分からない人のことをいう。 同類語・同義語 木仏金仏石仏(きぶつかなぶついしぼとけ) 石部金吉金兜(いしべきんきちかなかぶと)
「き」

木仏金仏石仏(きぶつかなぶついしぼとけ)

分類 ことわざ 意味 冷酷な人や融通が利かない人をいう。また、女の情に全く疎い人もいう。 同類語・同義語 石部金吉金兜(いしべきんきちかなかぶと) 木の股から生まれる(きのまたからうまれる)
「か」

可愛さ余って憎さが百倍(かわいさあまってにくさがひゃくばい)

分類 ことわざ 意味 可愛いと思う心が強ければ強いほど、いったんその心が憎しみに変わると、かえって幾層倍も憎いと思うようになる、という意味。愛憎は表裏一体なものである、ということ。 「余って」は度が過ぎての意味。
「け」

倹約と吝嗇は水仙と葱(けんやくとりんしょくはすいせんとねぎ)

分類 ことわざ 意味 一見すると似ているけれど、実際は全然違っている、という意味。 倹約することとケチは似ているが、本当の意味は違う。それは水仙と葱(一文字は葱の異称)とが、似ているけれど、全然違うものであるのと同様である、ということから。...