か行

「こ」

コックが多いとスープがまずくなる

分類ことわざ意味物事は他人の干渉が多いと、うまくいかないものだ、という意味。英語での表記Too many cooks spoil the broth.同類語・同義語 コックが多いとスープが台無しになる 船頭多くして船山に上る(せんどうおおく...
「こ」

郷に入っては郷に従え(ごうにいってはごうにしたがえ)

分類ことわざ意味人はその住む土地の慣例・風俗・習慣に従うのがよい、という意味。「郷」は地方・田舎・土地、の意味。郷(村)に行けば、その郷(村)の慣習に従え、ということ。同類語・同義語 郷に入りては郷に従え 郷に入っては郷に従う
「こ」

恒産無き者は恒心無し(こうさんなきものはこうしんなし)

分類ことわざ意味定まった職業や財産のない者は、良い心を常に保って動揺せずにいるということができず、落ち着いた心に欠け、往々にして悪い心を起こしがちである。暮らしや生活が安定していないと、心も安定せず、精神的な安定もない、という意味。「恒産」...
「き」

驥をして鼠を捕らしむ(きをしてねずみをとらしむ)

分類ことわざ意味千里を走るという駿馬(千里の馬)に鼠(ネズミ)を捕獲させる、ということから、物を使う用途を誤ることをいう。また、人の使い道を誤って、有能な人をその能力に適した地位につけて才能を十分に発揮させるということをせずに、平凡な仕事を...
「か」

画竜点睛(がりょうてんせい)

分類ことわざ意味最後に肝要な一点に手を加えて物事を完成すること。あるいは、僅かなことで全体が引き立つことをいう。絵の名人である中国の画人張僧繇が壁に竜を描き、最後の仕上げに瞳(睛)を書き加えたら、本物の竜が画面から抜け出して昇天したという故...
「か」

画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)

分類ことわざ意味全体ではよくできているのに肝心の最後の仕上げができていないこと。また、一か所だけ不十分なところがあることをいう。「画竜点睛」は竜の絵に瞳(睛・せい)を書き入れて完成させること。同類語・同義語 仏作って魂入れず(ほとけつくって...
「か」

金持ち喧嘩せず(かねもちけんかせず)

分類ことわざ意味喧嘩をしても損することはあっても得することはないから、お金持ちは喧嘩をしないものだ、という意味。お金持ちは損得に敏感で、損するようなことは決してしない、ということから。同類語・同義語 金持ち身が大事(かねもちみがだいじ)
「か」

金の草鞋で捜す(かねのわらじでさがす)

分類ことわざ意味辛抱強く歩き回って探し求めること。鉄製の草鞋は、丈夫でいくら歩き回っても平気なことから。同類語・同義語 金の草鞋で尋ねる 鉄の草鞋で尋ねてもない 金の草鞋
「こ」

子は鎹(こはかすがい)

分類ことわざ意味夫婦の間柄というものは、たとえ仲違いしても、子供への愛から辛抱してしまうものだ、という意味。「鎹(かすがい)」は、コの字型の大釘。鎹が材木を繋ぎとめるように、子供への愛情は、夫婦の仲を繋ぎとめるものである、ということ。
「こ」

子は三界の首枷(こはさんがいのくびかせ)

分類ことわざ意味親というものは、子を思う心に一生拘束されて生きるものだ、という意味。「首枷」は、罪人の首にはめて自由を奪う刑罰道具のこと。「三界」は、仏教用語で、過去(前世)・現在(現世)・未来(来世)、または欲界・色界・無色界のことで、世...
「き」

聞けば気の毒見れば目の毒

分類ことわざ意味聞けば聞いたで心を悩ませ、見れば見たで心が迷う。見聞するものすべて悩みの種である、という意味。聞くのも見るのもすべては欲望や悩みの原因にならないものはない、ということ。「気の毒」は可哀想という意味では用いられず、心の毒である...
「か」

眼光紙背に徹す(がんこうしはいにてっす)

分類ことわざ意味書物を読み、文言の意味や解釈だけでなく、その裏に含まれた著者の意図や思想を読み取ることをいう。目の光が紙の裏側まで突き抜けて見通すということから。読解力の鋭い様子をいう。同類語・同義語 眼光紙背に徹る(がんこうしはいにとおる...
「く」

口も八丁、手も八丁(くちもはっちょう、てもはっちょう)

分類ことわざ意味口先も手先も達者なこと。けなした意味で使うことが多い。櫓(ろ)が八つあり自由に動かすことがのできた舟(八丁櫓)のことから、よくしゃべり、またよく仕事をすること。同類語・同義語 手八丁口八丁(てはっちょうくちはっちょう) 口八...
「か」

金が物を言う

分類ことわざ意味お金の力で大抵のことは解決するものだ、という意味。「物を言う」は、役に立つや力となる、という意味で用いられる。世の中のことは万事お金で片が付くという皮肉めいた表現。同類語・同義語 地獄の沙汰も金次第(じごくのさたもかねしだい...
「か」

渇しても盗泉の水を飲まず(かっしてもとうせんのみずをのまず)

分類ことわざ意味どんなに苦しく困っていようとも、不正なことはしない、という意味。孔子が山東省の泗水の「盗泉」という泉の傍を通りかかったときに、喉が渇いていたが名前の悪さからその泉の水を飲まなかったという故事から。清廉潔白な人間は、たとえ自分...
「か」

河童の川流れ(かっぱのかわながれ)

分類ことわざ意味その道で優れている人でも、時には失敗することもある、という意味。得意なはずなのに失敗すること。泳ぎが上手な河童でも、川の水に押し流されることがある、ということから。同類語・同義語 猿も木から落ちる 弘法にも筆の誤り 上手の手...
「こ」

弘法にも筆の誤り(こうぼうにもふでのあやまり)

分類ことわざ意味その道の名人や達人のような技芸の優れた者でも、失敗することがあるものだ、という意味。弘法大師のような書道の名人でも、時には書き誤ることがある、ということから。「弘法」は、僧侶の空海のことで、嵯峨天皇、橘逸勢と並んで三筆と称さ...
「か」

枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)

分類ことわざ意味つまらないものでも、ないよりはましである、という意味。たとえ枯れ木でも、あれば山が賑やかになり趣を添える、ということから。自分のことをへりくだって使う言葉で、他人に対しては使わない。同類語・同義語 蟻も軍勢(ありもぐんぜい)
「く」

腐り縄に馬繋ぐ(くさりなわにうまつなぐ)

分類ことわざ意味頼りにならない様子をたとえた言葉。また、成功など有り得ないことのたとえ。腐った縄に馬を繋げば、馬はいつしか放たれてしまうかもしれない、ということから。同類語・同義語 腐り縄に馬繋ぐ如し
「き」

窮鳥懐に入れば猟師も殺さず(きゅうちょうふところにいればりょうしもころさず)

分類ことわざ意味人が困って助け・救いを求めてきたときは、どんな事情があっても助けてあげることが人情の常である、という意味。猟師は鳥を捕獲することを仕事とするものだが、その猟師でも、追い詰められて逃げ場を失った鳥が自分を頼みにして逃げ込んでく...