た行

「た」

断金の交わり(だんきんのまじわり)

分類ことわざ意味極めて親密な友情や交際のこと。友情の固さは金属をも切断する、ということから。
「た」

大黒柱と腕押し(だいこくばしらとうでおし)

分類ことわざ意味力量の全然比較になるない程の差があることをいう。大黒柱と腕押しをしてみても、到底勝ち目はない、ということから。「腕押し」は、腕相撲のこと。同類語・同義語 大黒柱を蟻がせせる(だいこくばしらをありがせせる)
「て」

手酌貧乏(てじゃくびんぼう)

分類ことわざ意味お酒を飲む時には、誰かに酌をしてもらって飲むとうまいが、自分一人で酌をするのはいかにも貧乏じみている、という意味。また、お酒は誰か他の人と飲んでこそ美味しいものであるが、そのうえに一人になってもお酒を飲むようになると、酒代が...
「て」

天を怨みず人を咎めず(てんをうらみずひとをとがめず)

分類ことわざ意味たとえ不遇であっても、天を恨むことをせず、また、人を咎めることもせず、自分自身の信ずるところに向かって修養し努力をするばかりである、という意味。論語にある句。
「て」

天狗も雨宿り(てんぐもあまやどり)

分類ことわざ意味絶対に濡れていく訳にはいかないときの言い方。雨が降るときは、天狗でさえも雨宿りをするしかない、ということから。
「て」

寺の隣に鬼が棲む(てらのとなりにもおにがすむ)

分類ことわざ意味慈悲深い人の近くにも恐ろしい心を持った人が住むものである、という意味。世の中は善人と悪人が混じり合っているものである、ということ。慈悲深い仏を祭る寺の近く(隣)に鬼が棲むものだ、ということから。同類語・同義語 寺の隣に鬼が住...
「た」

大声は里耳に入らず(たいせいはりじにはいらず)

分類ことわざ意味高尚な道理を説いても、俗人には高尚過ぎてそれを理解することができない、という意味。「大声」は高雅・高尚な音楽のこと。「里耳」は俗人の耳のこと。高尚な議論を望んでも、俗人に理解されない、ということ。荘子にある句。
「た」

狸寝入り(たぬきねいり)

分類ことわざ意味眠ったふりをすること。また、眠っているふりをして人を欺こうとすること。狸(タヌキ)は、驚くとすぐ気絶する習性があり、この習性を人を騙すため、寝たふりをすると思ったことから。
「た」

多芸は無芸(たげいはむげい)

分類ことわざ意味あまり多くの芸をたしなむ者は、それぞれの芸が浅く、一芸に秀でることがないため、結局は無芸に等しいものである、という意味。「多芸」は、多くの芸に通じていること。「無芸」は、芸を身につけていないこと。学問や芸能で多方面に通じてい...
「た」

宝の持ち腐れ(たからのもちぐされ)

分類ことわざ意味役に立つものを持ちながら、利用しないこと。また、優れた才能や技術を持ちながら、活用しないこと。せっかくの宝を持っているのに、そのまま腐らせてしまう、という意味から。使えばこそ生きる宝を使わずに握っていて腐らせてしまうこと、才...
「ち」

血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい)

分類ことわざ意味血縁の絆は何よりも強い。また、血は争えない、という意味。同じ血統に繋がる血縁は、他人よりも強い絆で結ばれているものである。また、万が一の時に頼りになるのは、他人よりも血縁者である、ということから。英語での表記Blood is...
「ち」

茶碗を投げれば綿で抱えよ(ちゃわんをなげればわたでかかえよ)

分類ことわざ意味相手が強く出てきたら柔らかく受けた方が、かえって相手に勝る方法となる、という意味。立腹した相手が、茶碗を投げつけてきたようなときには、真綿でそっと割れないように受け止めるのが良い方法である、ということから。同類語・同義語 茶...
「と」

虎を描きて狗に類す(とらをえがきていぬにるいす)

分類ことわざ意味力量の乏しい人が優れた人物から真似してもかえって軽薄に見えるだけである、という意味。立派で優れたものを真似ようとして学び損ね、かえって見苦しいものになる、ということのたとえ。また、崇高なものを求め過ぎると不成功に終わる、とい...
「た」

掌を反す(たなごころをかえす)

分類ことわざ意味態度や考えを簡単に変えること。また、事を成すのが大変容易なことをいう。「掌(たなごころ)」は、手の心、の意味で、手のひらの古い言い回し。手のひらを裏返すように、いとも簡単に、ということから。同類語・同義語 掌を反すが如し(た...
「た」

竹に虎(たけにとら)

分類ことわざ意味調和して絵になる取り合わせや組み合わせのこと。取り合わせの良いもの。同類語・同義語 紅葉に鹿(もみじにしか) 牡丹に唐獅子(ぼたんにからじし) 竹に雀(たけにすずめ) 梅に鶯柳に燕(うめにうぐいすやなぎにつばめ) 梅に鶯(う...
「と」

堂が歪んで経が読めぬ(どうがゆがんできょうがよめぬ)

分類ことわざ意味自分の落ち度や怠慢を棚に上げて、他のことを理由にこじつけ、言い逃れをすること。また、重々しく見せてもったいぶるが何もしないことをいう。お経がよく読めないのは、仏堂が歪んでいるからだ、というこじつけから。同類語・同義語 堂が歪...
「て」

天は二物を与えず(てんはにぶつをあたえず)

分類ことわざ意味異なった方面の両方に優れた才能を発揮できる人間は居ない、という意味。一人の人間がいくつもの優れた素質や才能を持っているものではない、ということ。天は、人間に優れたものを一つだけ与えるが、決して二つは与えないものである、という...
「つ」

爪に火を点す(つめにひをともす)

分類ことわざ意味非常にケチで倹約なことのたとえ。また、貧しさをしのぐため切り詰めて生活することをいう。蠟燭(ロウソク)や油の代わりに、爪の先に火をつけて灯りにする、ということから。同類語・同義語 爪に火灯す(つめにひともす)
「と」

毒を食らわば皿まで(どくをくらわばさらまで)

分類ことわざ意味何をするにも徹底した方が良い、という意味。また、一度罪を犯したのならば、徹底的に罪を重ねる、という意味も。どうせ毒を食ってしまったのだから、同じ毒を食って死んでしまう以上は、毒を盛った皿まで舐めてしまう方が良い、ということか...
「と」

毒を以て毒を制す(どくをもってどくをせいす)

分類ことわざ意味悪人や悪事を抑えるために、他の悪人や悪事を使うことをいう。毒に当たった人に対して別の毒薬を使って治療をすることから。毒で毒を制御する、ということから。ここでの毒は、社会的な毒の意味で、悪一般を指す。悪を使って社会悪を取り除く...