な行

「ね」

根掘り葉掘り(ねほりはほり)

分類ことわざ意味細かいところまで残らず。何から何までしつこく聞き出す様子。根っこから葉っぱまで、隅々まですっかり掘って、ということから。
「ね」

眠っている犬は寝かせておけ(ねむっているいぬはねかせておけ)

分類ことわざ意味余計なお節介をすると、ひどい目に遭うから、うっかり関わり合いにならないようにしなさい、という意味。眠っている犬を起こすと、噛みつかれかねないから、寝かせておくのがよい、ということから。静かなものは静かなままにしておいた方がよ...
「ね」

寝鳥を刺すよう(ねとりをさすよう)

分類ことわざ意味寝ている鳥を刺すように、物事の極めて容易なこと。また、残酷な事をいう。
「ね」

ねそが事する(ねそがことする)

分類ことわざ意味ねっそりした者、すなわち、普段から軽快鋭敏でなく重厚遅鈍な者が、かえって大きな事を仕出かす、という意味。同類語・同義語ねっそりの事起こし(ねっそりのことおこし)
「ぬ」

抜け駆けの功名(ぬけがけのこうみょう)

分類ことわざ意味人の隙を見たり、騙したりして、自分だけうまいことをして手柄を立てること。また、人を出し抜いて利益を得ることをいう。戦いで陣営をそっと抜け出し、人より先に駆けていって一人で敵に攻撃をかけることで、仲間を出し抜いて立てた功名、手...
「ぬ」

糠味噌が腐る(ぬかみそがくさる)

分類ことわざ意味調子はずれの歌を歌うことをけなして言う言葉。「糠味噌」は、漬け物用として、糠に塩を混ぜたもの。腐った糠味噌は、臭くていたたまれない、ということから。
「ぬ」

縫い抜け三年(ぬいぬけさんねん)

分類ことわざ意味お裁縫の難しいことをいう。
「ね」

猫に木天蓼(ねこにまたたび)

分類ことわざ意味好物のこと。また、効果が著しいことをいう。木天蓼(マタタビ)は、サルナシ科の樹木で、その実を猫が好むことから。
「な」

梨の礫(なしのつぶて)

分類ことわざ意味音沙汰がないこと。こちらから手紙を出しても、返事がないこと。「梨」は、無しに引っ掛けた言葉。「礫」は投げる小石。投げた小石は帰って来ない、ということから。
「ぬ」

濡れぬ先の傘(ぬれぬさきのかさ)

分類ことわざ意味何事につけても失敗しないようにあらかじめ準備をしておくこと。また、非常に手回しの良いことをいう。雨に濡れないように先に傘を用意する、ということから。同類語・同義語転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)
「に」

人間至る処青山有り(にんげんいたるところせいざんあり)

分類ことわざ意味生まれ育った故郷だけが骨をうずめる場所ではない。大いに広い世界に出て活躍しなさい、という意味。「人間」は、「じんかん」が本来の読み方で、世間のこと。「青山」は、墓、墳墓の地の意味。世の中はどこで死んだとしても骨を埋める場所は...
「ね」

寝耳に水(ねみみにみず)

分類ことわざ意味不意の出来事に大変驚くこと。思いがけない出来事にひどく驚く様子。睡眠中の耳に水を入れられた時にような、ということから。また、寝ている時に水が押し寄せる音を聞く、ということから。同類語・同義語藪から棒(やぶからぼう)藪から棒を...
「の」

能書は筆を択ばず(のうしょはふでをえらばず)

分類ことわざ意味技芸に秀でた者は、器具・道具を選り好みしないでも、よくその才能を発揮することができる、という意味。書を嗜む者は、筆の良否を問わず、どんな筆でも上手に書くものである、ということから。
「の」

登り大名降り乞食(のぼりだいみょうくだりこじき)

分類ことわざ意味旅行の行きには大名のように豪奢に行くが、帰りは金銭を使い果たして乞食のように困窮して帰ってくる、という意味。同類語・同義語行き大名の帰り乞食(ゆきだいみょうのかえりこじき)
「ぬ」

盗人猛猛しい(ぬすびとたけだけしい)

分類ことわざ意味悪事をしながらも図々しいしく知らん顔で平気でいる様子のこと。また、そういう人を罵って言う言葉。「盗人」は、泥棒のこと。「猛猛しい(猛々しい)」は、平気でいる・図々しい・しぶとい、といった意味。自分が悪いことをしながら人を咎め...
「ぬ」

濡れ手で粟(ぬれてであわ)

分類ことわざ意味余り苦労せずに大きな利益を得ることのたとえ。楽して大儲けをすることをいう。濡れた手で粟を掴むと、粟がくっついて簡単に沢山の実を取ることができる、ということから。
「ぬ」

盗人に追い銭(ぬすびとにおいせん)

分類ことわざ意味損をした上にさらに損を重ねること。物を盗んだ人間に、さらにお金を与える、ということから。「盗人」は泥棒。「追い銭」は、さらに払う金銭のこと。泥棒に物を盗まれた上にさらにお金をくれてやるような馬鹿げたこと、という意味。同類語・...
「な」

情けが仇(なさけがあだ)

分類ことわざ意味良かれと思ってやったことが、相手にとってはかえって悪い結果を招いてしまうこと。「情け」、は親切心。「仇」は、害。好意が逆効果になってしまうことをいう。
「な」

仲人の七噓(なこうどのななうそ)

分類ことわざ意味仲人の話には嘘や誇張が多く、当てにならない、という意味。仲人は縁談を成立させるために、男女の双方の短所には目をつぶって長所だけを取り上げて話をする、ということから。同類語・同義語仲人の空事(なこうどのそらごと)仲人の噓八百(...
「な」

七度尋ねて人を疑え(ななたびたずねてひとをうたがえ)

分類ことわざ意味物を紛失したときは、何度もよく探してみることが大切で、探しもしないで早急に人を疑ってはならない、という意味。何度も探してからでなければ人を疑ってはいけない、という戒め。「七度」は、七回のことで、多くの回数という意味。同類語・...