な行

「に」

鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん(にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん)

分類ことわざ意味些細な事を処理するのに、大袈裟な方法を用いる必要はない、という意味。用い方・用法が誤っていることのたとえ。鶏を料理するのに、牛を切る時に使用する大きな包丁を使う必要はない、ということから。論語にある言葉。同類語・同義語 鶏を...
「な」

無くて七癖(なくてななくせ)

分類ことわざ意味人には多かれ少なかれ癖というものがあるものだ、という意味。癖の無い人はまず居ない、ということ。癖が全然無いように見える人でも、七つぐらいはあるものだ、ということから。「なくて七癖、あって四十八癖」と続き、無いといっても七つ癖...
「ね」

鼠の嫁入り(ねずみのよめいり)

分類ことわざ意味物事はあれこれ選んでも結局は変わりばえのしないところに落ち着くものだ、という意味。鼠(ネズミ)の夫婦が娘に天下一強い婿を取ろうと考え、太陽に話を持ち掛けたが、太陽の光を遮る雲がもっと強いと言ったことから、強い者は順に、風(雲...
「に」

煮ても焼いても食えぬ(にてもやいてもくえぬ)

分類ことわざ意味どんなにしても思い通りにならないこと。また、人物が大変悪賢くて扱いに困ること。持て余すこと。生で食えない食べ物は、煮るか焼くかして食うが、それでもまだ食えない、ということから。同類語・同義語 煮ても焼いても食えない
「に」

肉を切らせて骨を切る(にくをきらせてほねをきる)

分類ことわざ意味自分もかなりの痛手を受けながら、相手にそれ以上の痛手を与える。多少の被害を恐れずに捨て身で打ち勝とうとすること。自分の肉が切られる犠牲は覚悟の上で危ない思いをして敵に対し、、相手の骨を切って倒す、ということから。同類語・同義...
「に」

にわか長者はにわか乞食(にわかちょうじゃはにわかこじき)

分類ことわざ意味一度に財産を築き上げる人間は、また一度に財産を失って乞食になる程落ちぶれるものである、という意味。
「の」

飲む打つ買うの三拍子(のむうつかうのさんびょうし)

分類ことわざ意味酒と博打、女の三つで、男の道楽の三拍子。
「ね」

猫の首に鈴を付ける(ねこのくびにすずをつける)

分類ことわざ意味素晴らしい計画も実行者がいなければ議論倒れだ、ということ。また、良い考えだが、実際には難しくて実行できないこと。または、実行が困難なことでも、提案するだけなら楽だということ。鼠(ネズミ)が猫から身を守るために、襲ってきてもす...
「な」

名を捨てて実を取る(なをすててじつをとる)

分類ことわざ意味名誉を得るよりも、利得を得る方が良い、という意味。うわべの名誉や体裁など捨てても良いから、こだわらずに実利、実益を取る方が利口であるし大事である、ということから。「名」は名声。「実」は実質・内容の意味。同類語・同義語 名を取...
「な」

怠け者の節句働き(なまけもののせっくばたらき)

分類ことわざ意味いつも怠けている人に限って、他人が休む日にわざと忙しそうに働くものである、という意味。「節句」は「節供」に同じ。節句は、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日等の昔の休日のことで、この日は仕事を休んだ。節句の休みの日になると...
「に」

女房は半身上(にょうぼうははんしんじょう)

分類ことわざ意味家が栄えるかどうかは、妻の良し悪しで決まることをいう。「身上」は家の財産のこと。女房はその半分程の価値があることから、妻によって家の盛衰が半ば定まることをいう。
「な」

鳴かぬ蛍が身を焦がす(なかぬほたるがみをこがす)

分類ことわざ意味思いを口に出して言う人よりも、口に出さない人の方が、心の中ではより一層深く思い焦がれているものである、という意味。前に「泣く蝉よりも」と付け、「泣く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」と続けて言うことも。蛍は蝉と違って鳴かない虫だ...
「な」

泣く子と地頭には勝たれぬ(なくことじとうにはかたれぬ)

分類ことわざ意味聞き分けの無い人に正しい道理を説いても無駄である、という意味。「地頭」は、平安時代から鎌倉時代にかけて荘園といわれた土地を司った職名で、過酷で横暴な支配を敷いて当時の権勢を欲しいままにしていたため、泣く子と同じで地頭には理屈...
「の」

暖簾に腕押し(のれんにうでおし)

分類ことわざ意味力を入れても少しも手応えがないこと、また、張り合いのないことを言う。店の入り口に吊るした暖簾を力いっぱい押しても手応えがないことから、相手がいい加減で張り合いもなく頼りないこと、という意味。少しも手応えのないことのたとえ。同...
「ぬ」

糠に釘(ぬかにくぎ)

分類ことわざ意味糠に釘を打つのと同じで、まったく手応えがないこと。また、効き目がないことをいう。糠は、玄米などを精白する際に出る粉。糠に釘を打ち込んでも粉のため効き目がないことから。同類語・同義語 豆腐に鎹(とうふにかすがい) 暖簾に腕押し...
「ね」

猫に鰹節の番(ねこにかつおぶしのばん)

分類ことわざ意味極めて危険で安心できないこと、油断ならないことをいう。また、過ちが起きやすいこと、間違いを起こしやすい状態をいう。大好物の鰹節を猫の傍に置くことということから。同類語・同義語 猫に鰹節 鰹節を猫に預ける
「な」

鳴かず飛ばず

分類ことわざ意味長い間、何の活躍もせずに力を蓄えてじっとしていること。良い機会が到来するまで、じっと待っていること。また、何もできずに不遇なことをいう。昔中国で、新しく王位に就いて三年間何もしない王を窘めようとして、「この城の庭に、大きな鳥...
「に」

憎まれっ子世に憚る(にくまれっこよにはばかる)

分類ことわざ意味人から憎まれるような人に限って、かえって世の中では権力があって幅を利かせ、威勢をふるうものだ、という意味。また、憎まれたり嫌われたりするような子ほど、世間を上手に渡って出世するものだ、という意味。「憚る」とは、幅を利かせる、...
「の」

鑿と言えば槌(のみといえばつち)

分類ことわざ意味大工道具の鑿(のみ)を持って来いと言えば、槌(つち・ハンマー)も一緒に持ってくることから、万事によく気が付くことをいう。また、機転を利かせて機敏に行動をするべきである、という意味。
「な」

なまりは国の手形(なまりはくにのてがた)

分類ことわざ意味なまりや方言は生まれた国の証拠となり、そのなまりを聞けばどこの出身地であるかを知ることができる、という意味。国は生まれた土地のこと。手形は江戸時代に旅行をするときに用いた身元証明書と通行許可証を兼ねたもの。