は行

「ほ」

忙中閑あり(ぼうちゅうかんあり)

分類ことわざ意味忙しい中にも一時のんびりすることがあること。 「忙中」は、忙しい最中。「閑」は、暇のこと。
「ほ」

蒲柳の質(ほりゅうのしつ)

分類ことわざ意味生まれつき身体が弱いこと。ひ弱な体質のこと。 「蒲柳」は、カワヤナギ(川柳)のこと。カワヤナギは、秋になると葉が早々と落ちることから。
「ほ」

盆と正月が一緒に来たよう(ぼんとしょうがつがいっしょにきたよう)

分類ことわざ意味非常に忙しいことの形容。また、嬉しいことが重なること。 賑やかになるお盆とお正月が同時に来たような、ということから。同類語・同義語盆と正月が一緒に来たような
「ほ」

本来無一物(ほんらいむいちぶつ)

分類ことわざ意味心は本来、空虚で何物も存在しない。すべての物は仮のもので実ではない、という意味。
「ふ」

故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)

分類ことわざ意味古いことを研究して新しい道を発見する。昔のことをよく調べ、そこから新しい考えを見つけ出すこと。 『論語』のなかの孔子の言葉。同類語・同義語温故知新(おんこちしん)
「ふ」

古川に水絶えず(ふるかわにみずたえず)

分類ことわざ意味古く由緒のあるものは滅びることはない、という意味。同類語・同義語古川に水絶えぬ(ふるかわにみずたえぬ)
「へ」

糸瓜の皮とも思わず(へちまのかわともおもわず)

分類ことわざ意味少しも意に介さないこと。 何の役にも立たない詰まらないもののことを「(ヘチマ)糸瓜の皮」といい、そこから転じて、何とも思わない状態のことをいう。 ヘチマは、本体である繊維を用いるものであり、その皮は役に立たない、ということか...
「へ」

平気の平左(へいきのへいざ)

分類ことわざ意味全く平気であることを、人の名前のようにして言った言葉。同類語・同義語平気の平左衛門(へいきのへいざえもん)
「へ」

平家を滅ぼすは平家(へいけをほろぼすはへいけ)

分類ことわざ意味自分自身を滅ぼすものは自分自身である。自業自得である、という意味。 平家が滅亡したのは権勢を欲しいままにして、悪業を重ねた結果である、ということから。同類語・同義語平家を滅ぼすのは平家
「へ」

屁負比丘尼(へおいびくに)

分類ことわざ意味人の失敗を代わりに負うことをいう。 良家の妻女や娘の後について歩いて、放屁(おならをすること)などの恥や過失が主人に起こったときに、身代わりとなってその責を負う役目をした老女のこと。
「ふ」

夫唱婦随(ふしょうふずい)

分類ことわざ意味夫婦の仲が良く、よく和合していることをいう。 夫が言い出したことに対して妻が従う、ということから。
「ふ」

不惜身命(ふしゃくしんみょう)

分類ことわざ意味自分の身体や命を惜しまないこと。 法華経にある言葉で、仏道を修めるためには自分の身体も命も顧みずに努力するということをいう。
「ふ」

袋の中の鼠(ふくろのなかのねずみ)

分類ことわざ意味追い詰められて逃げ出すことができない状態のこと。逃げ道のないことのたとえ。 袋に入れられた鼠(ネズミ)のようである、ということから。同類語・同義語袋の鼠(ふくろのねずみ)
「ふ」

不言実行(ふげんじっこう)

分類ことわざ意味あれこれ理屈を言わないで、良いと思ったことは黙って実行すること。 行動が必要な場合には、空虚な言葉は無益である、ということ。英語での表記Deeds, not words.
「ふ」

風声鶴唳(ふうせいかくれい)

分類ことわざ意味些細なことにまでびくびくして怖気づくこと。 「風声鶴唳」は、敗軍の兵の耳に届く風の音と、鶴の鳴き声で、また、敵襲かと、恐れ驚くことから。
「ふ」

風樹の嘆(ふうじゅのたん)

分類ことわざ意味親孝行をしようと思ったときにはもう親が死んでしまってできない悲しさを表した嘆きの言葉。 「樹、静かならんと欲すれども風やまず、子、養わんと欲すれども親待たず」という詩句から。同類語・同義語風木の嘆(ふうぼくのたん)
「ふ」

笛吹けども踊らず(ふえふけどもおどらず)

分類ことわざ意味いかに誘いおだてても、人がそれに一向に応じないこと。色々と策を講じて人を誘い込もうとしても誰も応じないことをいう。 新約聖書の言葉で、人を踊らせようとして笛を吹いても誰も踊ろうとしないことから。あることをさせようと先に立って...
「ふ」

風前の灯火(ふうぜんのともしび)

分類ことわざ意味物事の、儚く危うい様、脆い様をいう。また、危険が迫り今にも命が危ない様子。 風の吹きつける場所に置かれた灯火(ともしび)、という意味から。同類語・同義語風の前の灯火(かぜのまえのともしび)風の前の塵(かぜのまえのちり)風前の...
「は」

馬耳東風(ばじとうふう)

分類ことわざ意味人の意見や注意を気にも留めず聞こうともしない様子。また、批評や批判を聞き流して何とも思わないことのたとえ。 東風(春風)が吹いたら人は嬉しいものであるが、馬の耳に吹いても馬は何も感じない、ということから。李白の詩から。同類語...
「ふ」

布施ない経には袈裟を落とす(ふせないきょうにはけさをおとす)

分類 ことわざ 意味 報酬が少ないと仕事にも熱が入らず勤めるところも薄い、という意味。 お布施をくれない貰わないときには、僧侶は、略式でお経を読むのにも袈裟を身に着けない、ということから。 同類語・同義語 布施ない経に袈裟落とす(ふせないき...