ま行

「も」

元の木阿弥(もとのもくあみ)

分類ことわざ意味再び旧に復することをいう。また、折角苦労して良い状態となったのに、また元の状態に戻ること。苦労や努力が水の泡になってしまうことをいう。戦国大名の筒井順昭の身代わりを務めた木阿弥という盲人が、順昭の子順慶が成人すると用済みにな...
「む」

昔取った杵柄(むかしとったきねづか)

分類ことわざ意味一度習熟したことは、その後長く時を経ても、忘れることなくその技術を発揮す得ることをいう。「杵柄」は、臼に入れた米などを搗く杵の、手で持つ部分のこと。杵柄を持って、昔餅をよく搗いた、ということから。以前、鍛えていて今でもまだ自...
「み」

見かけばかりの空大名(みかけばかりのからだいみょう)

分類ことわざ意味見た目は良くても財布の中が空っぽなこと、または、外見やうわべは立派で豪華であるがその内実は貧弱ではみすぼらしいことをいう。「空大名」は、名前だけで力がない大名のこと。
「も」

門の前のやせ犬(もんのまえのやせいぬ)

分類ことわざ意味家の中では大変威張っているが、外では小さくなっていることのたとえ。痩せた犬は、自分の家の門前では勢い良く吠えたてるが、外ではこそこそと尻尾を巻いて小さくなっている、ということから。同類語・同義語 内弁慶の外味噌(うちべんけい...
「み」

水清ければ魚棲まず(みずきよければうおすまず)

分類ことわざ意味余りにも清廉潔白な人間は人に疎まれてしまう、という意味。人は行いが正しくて心が綺麗であり過ぎると、冷たい性格と思われてしまい、かえって他人に親しまれないことをいう。川や池の水があまり澄んでいると、隠れる場所や餌が無いため、か...
「む」

昔の剣今の菜刀(むかしのつるぎいまのながたな)

分類ことわざ意味①かつて優れていた人も年を取ると何の役にも立たないこと②いくら良くても役に立たない古い物より、鈍らでも今の役に立つ物の方が大事である、という意味。昔は剣として立派に役に立っていたものが、今では野菜を切るくらいにしか使えない、...
「み」

三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)

分類ことわざ意味幼児の頃の性格や気立て、性質は、その人が死ぬまで変わらないものである、という意味。「三つ子」は三歳の幼児のこと。「百まで」は、百歳までのことでずっと年を取るまでということ。同類語・同義語 雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまで...
「ま」

真綿で首を締める(まわたでくびをしめる)

分類ことわざ意味じわじわと遠回しに文句をつけたり、苦しめたりすること。婉曲に人を責め、痛めつけたるすることをいう。「真綿」は蚕の繭から作った柔らかくて丈夫な綿のこと。柔らかいが丈夫で切れないため、これで首を絞められると段々と苦しくなってくる...
「み」

水心あれば魚心あり(みずごころあればうおごころあり)

分類ことわざ意味相手がこちらに好意を示すなら、こちらも相手に好意を示すものだ、という意味。水に心(好意)があれば、魚もまた心を持つ、ということから。先方の出方次第でこちらの態度も決まるということ。同類語・同義語 水心あれば魚心 魚心あれば水...
「も」

門前の小僧習わぬ経を読む(もんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ)

分類ことわざ意味いつも身近で見聞きしている物事は、習わなくても自然に覚え込んでしまうものだ、という意味。また、身近に接していて感化を受けることをいう。寺の門の近くに住む子供は、毎朝毎晩お坊さんのお経を聞いているので、正式に習わなくてもいつの...
「も」

餅は餅屋(もちはもちや)

分類ことわざ意味全ての物事にはそれぞれ専門家がいるので、その人に任せるのが最も良い、という意味。どんなことでもその道の専門家というものがいるものであるから、知ったかぶりせずにやはりその人物に任せるべきだ、ということ。餅はやはり専門の餅屋が搗...
「ま」

迷わぬ者に悟りなし(まよわぬものにさとりなし)

分類ことわざ意味迷って後に悟ることができる、という意味。大いに迷い続けた者こそが、本当の悟りに達するものである、ということ。同類語・同義語 大疑は大悟の基(たいぎはたいごのもと)
「ま」

迷えば凡夫、悟れば仏(まよえばぼんぷ、さとればほとけ)

分類ことわざ意味迷える者は普通の平凡な男であり、悟れば仏である、ということから、仏も元は凡夫である、という意味。
「め」

明鏡止水(めいきょうしすい)

分類ことわざ意味心が澄み切っていて、落ち着いた気分である様子のこと。内心に何のやましい事もなく、澄み切った心、または静かな心境のたとえ。「明鏡」は、汚れや曇りの無い澄み切った鏡のこと。「止水」は、一か所に止まって動かずによく澄んだ清水のこと...
「ま」

孫は子よりかわいい(まごはこよりかわいい)

分類ことわざ意味孫というものは自分の子供よりも可愛いものだ、という意味。祖父母にとって、孫は自分の子供以上にかわいい、ということ。同類語・同義語 孫は目の中に入れても痛くない 孫は子よりも可愛い
「み」

三日見ぬ間の桜(みっかみぬまのさくら)

分類ことわざ意味世の中の移り変わりが非常に早いことをいう。また、世の中の物事は万事移ろいやすいものだ、という意味。大島蓼太の俳句「世の中は三日見ぬ間の桜かな」からの言葉。桜の花は咲くのも散るのも早く、三日も見ない間に、すっかり変わってしまう...
「め」

盲蛇に怖じず(めくらへびにおじず)

分類ことわざ意味恐ろしさを知らない者は、恐れるべきものをも恐れずに、大胆に振る舞うものだ、という意味。
「ま」

曲がらねば世が渡られぬ

分類ことわざ意味自分を曲げてでも気に入らない世俗の習慣に従わなければ、世間を渡っていくことは難しい、という意味。正義や道理の一点張りでは、世渡りはうまくいかないことが多いことをいう。同類語・同義語 曲がらねば世が渡れぬ 曲がらねば世に立たぬ
「む」

麦飯で鯉を釣る(むぎいいでこいをつる)

分類ことわざ意味ありきたりの麦飯で高級な魚である鯉を手に入れる、ということから、僅かな元手で沢山の利益を得るようとすることをいう。同類語・同義語 海老で鯛を釣る
「ま」

馬子にも衣裳(まごにもいしょう)

分類ことわざ意味どんな人間でもよい服を着て身なりを飾ればそれなりに立派な人間に見える、という意味。「馬子」は、荷物や人を載せた馬を引いて歩く職業の人で最下級の労働者とされたが、そのような人でも良い衣装を身に着ければ立派に見えるものである、と...