ら行

「り」

綸言汗の如し(りんげんあせのごとし)

分類ことわざ意味一度体外に出た汗が二度と身体に戻ることがないように、一度出せれた天皇陛下の言葉は、取り消したり、改めたりできないものだ、という意味。「綸言」とは、帝王の言葉のたとえ。
「ら」

落花枝に帰らず(らっかえだにかえらず)

分類ことわざ意味一度破れたことは、再び元のようにはならないことをいう。一度落ちた花は、再び元の枝に帰らない、ということから。この後に「破鏡再び照らさず」と続けても言う。同類語・同義語 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず) 落花枝に帰らず...
「ら」

楽あれば苦あり苦あれば楽あり(らくあればくあり)

分類ことわざ意味楽しいことがあれば、後で苦しいことがある。楽しいことばかり、そうは続かないものである、と戒める言葉。苦楽は対になっているものである、という意味。世の中のことは、楽と苦が相関関係にあることをいう。同類語・同義語 苦あれば楽あり...
「ら」

楽は苦の種、苦は楽の種(らくはくのたね、くはらくのたね)

分類ことわざ意味楽をすれば後で苦しい思いをしなけばならないし、苦労をしておけば後できっと楽をすることができる。苦労は将来の楽につながるのだから、耐え忍ぶことが大切である、という意味。楽は苦しみの素になり、逆に、苦しみはやがて楽な暮らしの素と...
「る」

累卵の危うき(るいらんのあやうき)

分類ことわざ意味危険極まりないこと。積み重ねられた生卵のように、いつ崩れて壊れてしまうかわからないほど不安定で危険な様をいう。同類語・同義語 累卵之危(るいらんのき) 累卵よりも危うし(るいらんよりもあやうし) 累卵の危うさ(るいらんのあや...
「ら」

楽は一日苦は一年(らくはいちにちくはいちねん)

分類ことわざ意味人生は苦しみの多いものである、という意味。楽しい時間は一日という短い間で過ぎてしまうが、苦しい時間は一年も長く続くものである、ということから。
「り」

理詰めより重詰め(りづめよりじゅうづめ)

分類ことわざ意味どうせ詰めるなら、理屈で詰めるより御馳走が入った重箱を詰めてもらった方がよい。理屈を聞かされるよりも重詰めを貰った方がよい、という意味。
「ろ」

論語読みの論語知らず(ろんごよみのろんごしらず)

分類ことわざ意味書物の上での知識だけで、その真の精神を理解せず、実行を伴わないこと、または実行できないことをいう。書物には詳しいが自分の人生には反映させていない人間を皮肉っていう言葉。『論語』は中国の孔子の教えを書いた本。孔子の日常の話や行...
「り」

良禽は木を見て棲み、賢臣は主を選びてつかう

分類ことわざ意味賢い鳥は木を選んで巣を作り、優れた人物は自分が仕えるべき主君をよく選んで仕える。つまり、物事はよく見定めてから選びなさい、という意味。(※「良禽は木を見て棲み、賢臣は主を選びてつかう」→りょうきんはきをみてすみ、けんしんはし...
「り」

利食い千人力(りぐいせんにんりき)

分類ことわざ意味高値で売ろうとして商品を蓄えておくと利子が多くついて損失を招くため、商品を蓄えずに早めに決済して利益を確保する方が良い、という格言。
「る」

瑠璃も玻璃も照らせば光る(るりもはりもてらせばひかる)

分類ことわざ意味優れた素質を持っている人物は、どんなところにいてもすぐに目立つものだ、という意味。「瑠璃」は、紺色の宝石のこと。「玻璃」は、水晶のこと。多く石の中に混じっていても、瑠璃や玻璃は、照らしてみれば光り輝くためにすぐにそれと分かる...
「ろ」

老驥櫪に伏す(ろうきれきにふす)

分類ことわざ意味かつては英雄や英傑・豪傑で名を馳せた人物が、年老って動くことさえ思うままにならないでいることをいう。駿馬が年を取って今では馬小屋に臥せっているだけだ、ということから。同類語・同義語 老驥千里を思う心(ろうきせんりをおもうここ...
「ろ」

老驥千里を思う心(ろうきせんりをおもうこころ)

分類ことわざ意味年老いた駿馬がかつて千里を走ったことを思う心、ということから、英雄が年老いてもなお心に大望を抱いていること。同類語・同義語 老驥千里を思う 老驥櫪に伏す(ろうきれきにふす)
「ろ」

櫓櫂の立たぬ海はなし(ろかいのたたぬうみはなし)

分類ことわざ意味どんな難題でも必ず解決に至る方法は存在するものだ、という意味。海であればどこでも、船のオールである櫓(ろ)や櫂(かい)は用いられるものであり、何事にもこれに対処する方法があることをいう。同類語・同義語 櫓櫂の立たぬ海もなし ...
「ろ」

六十にして耳順う(ろくじゅうにしてみみしたがう)

分類ことわざ意味六十歳になったら人の言うことを素直に聞くことができるようになった、という意味。『論語』の言葉。孔子が人生を振り返って述べた言葉。同類語・同義語 耳順
「ろ」

六十の手習い(ろくじゅうのてならい)

分類ことわざ意味人生も終わりに近い六十歳になってから字を習い始める、ということから、年を取ってから学問や芸事、稽古事を始めることをいう。晩学の意味。同類語・同義語 八十の手習い
「り」

李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)

分類ことわざ意味他人から嫌疑を受けるような行為や疑いを招くような行動は慎まなくてはならない、という戒め。李(スモモ)の木の下で冠を正す行為をすると、その木に実っている李の実を盗むのではないかと疑われるためにそのような行為をするべきではない、...
「ろ」

魯魚の誤り(ろぎょのあやまり)

分類ことわざ意味文字の書き誤りのこと。「魯」の字と「魚」の字は字形がよく似ていて間違えやすいことから。
「ろ」

老少不定(ろうしょうふじょう)

分類ことわざ意味老人は死に若者は生きながらえるとは必ずしも決まってなく、死というものは老人も若者も定めずにやってくる。この世のことは定めがたく未来のことは一向に分かることはないため、人の寿命は年齢の多少とは関わりがなく、いつどのようにして燃...
「ろ」

労多くして功少なし(ろうおおくしてこうすくなし)

分類ことわざ意味苦労ばかり多くて結果は大したことがない、という意味。いくら骨を折っても効果がないことをいう。「労」は、はたらき・骨折りの意、「功」は、効果・利益、の意。同類語・同義語 労して功無し