動物

「と」

鳥は古巣に帰る(とりはふるすにかえる)

分類ことわざ意味人間は故郷を忘れることができない、という意味。渡り鳥などが去年の巣にまた帰ってくる、ということから。
「と」

虎に翼(とらにつばさ)

分類ことわざ意味猛威を振るう者に、なお一層の力を添えることをたとえた言葉。猛獣である虎は、それだけでも非常に強いのに、その上になお翼を与える、ということから。
「は」

馬耳東風(ばじとうふう)

分類ことわざ意味人の意見や注意を気にも留めず聞こうともしない様子。また、批評や批判を聞き流して何とも思わないことのたとえ。東風(春風)が吹いたら人は嬉しいものであるが、馬の耳に吹いても馬は何も感じない、ということから。李白の詩から。同類語・...
「た」

断腸の思い(だんちょうのおもい)

分類ことわざ意味耐えられないほどの辛く悲しい気持ち。はらわたを千切られるほどの悲しみ、辛さのこと。「断腸」ははらわたが千切られるの意味。昔中国で、船に捕らえられた子猿を母猿が岸を追いかけ続け、ついには船に追いついた時には死んでいて、腸がズタ...
「た」

誰か烏の雌雄を知らんや(たれかからすのしゆうをしらんや)

分類ことわざ意味人の心や物事の是非、善悪は判定しにくい、という意味。真っ黒な烏(カラス)を見て、雄と雌とを区別できる人はいない、ということから。烏の雌雄を見分けることが難しいように、人の心の善悪を見分けることは難しい、ということ。詩経にある...
「さ」

塞翁が馬(さいおうがうま)

分類故事意味幸いと不幸は互い違いに訪れ、何がどうなるかわからないものだ、という意味。また、人間の運命は、幸福と不幸が絶えず入れ替わるため、何が幸福で何が不幸かわからない、という意味。「塞」は、砦。「翁」は、男性の老人のこと。故事昔、中国北方...
「い」

犬は三日の恩を三年忘れず、猫は三年の恩を三日で忘る(いぬはみっかのおんをさんねんわすれず、ねこはさんねんのおんをみっかでわする)

分類ことわざ意味犬は飼い主によく従い仕えるが、猫はそうでもない、ということ。犬と猫の性質の違いを表現した言葉。関連語
「い」

犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ(いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ)

分類ことわざ意味恩を忘れるような人間は犬にも劣るため、恩を忘れるな、という戒めの言葉。犬は三日も飼えば、主人への恩を忘れない、ということから。同類語・同義語犬猫も三日飼えば恩を忘れず(いぬねこもみっかかえばおんをわすれず)関連語
「い」

犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)

分類ことわざ意味臆病な人が他人のいない場所で虚勢を張ったり、他人を攻撃することのたとえ。また、実力のない者が、陰で人の悪口を言ったり、批評をしたりすることのたとえ。弱い犬は、安全な場所から相手に吠え掛かるだけで敵には近寄らない、ということか...
「い」

意馬心猿(いばしんえん)

分類ことわざ意味駆ける馬や騒ぎまわる猿を抑えて静めることが困難なのと同様に、一旦起こった人の欲情や煩悩を抑えることは簡単ではない、という意味。
「と」

どこの烏も黒い(どこのからすもくろい)

分類ことわざ意味他所へ行けばここよりはずっといいことがあるかもしれないと思うけれども、何処へ行っても同じようなもので、さして変わったよいこともない、という意味。同じ物は何処へ行っても変わりはせず、目新しさはない。また、人間の本性は、国が違っ...
「つ」

杖を挙げて犬を呼ぶ(つえをあげていぬをよぶ)

分類ことわざ意味人に危害を与えるような下心があれば、親しみや愛情を持った人が言葉をかけても寄り付かない、という意味。杖を振り上げて犬を呼んでも、犬は近寄ってこない、ということから。害心あれば親愛の言でも寄りつかない、ということ。
「り」

竜の髭を撫で虎の尾を踏む(りゅうのひげをなでとらのおをふむ)

分類ことわざ意味大変危険な状況のこと。また、大きな危険を冒そうとすること。大変恐ろしい竜の髭を撫でたり、同じく恐ろしい虎の尾っぽを踏むような、大変危険な行動に出ることから。
「こ」

香餌の下必ず死魚あり(こうじのもとかならずしぎょあり)

分類ことわざ意味利益のあるうまい話には、必ず危険が付きまとっているものだ、という意味。香ばしく餌の下には、必ず死んだ魚がある、ということから。また、転じて、良い餌を投じれば、必ず魚が獲れる、ということから。利益のために釣られて死ぬ者があるこ...
「ほ」

ぼうふらも虫の内(ぼうふらもむしのうち)

分類ことわざ意味どんなものでも仲間は仲間である、という意味。ボウフラのような取るに足らないものであっても、やはり虫であることは間違いない、ということから。
「お」

尾羽打ち枯らす(おはうちからす)

分類ことわざ意味すっかりと落ちぶれて、みすぼらしい格好になることをいう。勢威をふるっていた者が落魄しみすぼらしい姿になること。悠然として空を飛んでいた鷹の尾っぽや羽が、折れたり抜けたりしてすっかり傷んでしまう、ということから。同類語・同義語...
「む」

向かう鹿には矢が立たず(むかうししにはやがたたず)

分類ことわざ意味素直で従順なものには攻撃は仕掛けられない、ということ。こちらを向いている鹿では、矢を射かけるわけにもいかない、ということから。
「ゆ」

雄鶏自らその尾を断つ(ゆうけいみずからそのおをたつ)

分類ことわざ意味才知があり過ぎると何かと災いが降りかかってくるため、馬鹿の真似をしてふざけている振りをした方が良い、という意味。雄鶏(おんどり)の尾っぽは、非常に立派であるが、あまり立派過ぎると祭りの生贄にされてしまうということから、自分自...
「う」

烏鷺の争い(うろのあらそい)

分類ことわざ意味囲碁のこと。烏(カラス)の黒が黒石、鷺の白が白石、ということから。
「あ」

蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)

分類ことわざ意味蟻のような小さくて無力な者の願いでも、一念が強ければ叶えられる、という意味。同類語・同義語 蟻の思いも天に昇る(ありのおもいもてんにのぼる)