ことわざ・格言・故事のなかで、「道具」に関するもの、「道具」類のフレーズが入ってるものをピックアップしています。
薬石効なし(やくせきこうなし)
分類ことわざ意味一生懸命に看護をしたがその甲斐もない。または、手当の甲斐もなく病死したときに使用する言葉。 「薬石」は、昔の中国で鍼治療に使用した器具で、石で製作した針のこと。この言葉は、死亡通知をするときによく用いられる。
薬石の言(やくせきのげん)
分類ことわざ意味薬や治療のように身のためになる言葉や忠告。 「薬石」は薬と石鍼(いしばり)を指し、転じて、治療全般のこと。
門前雀羅を張る(もんぜんじゃくらをはる)
分類ことわざ意味訪れて来る人もなく寂しい様子。 門の前に雀(スズメ)を捕獲する網(羅)を張る、ということから。
年が薬(としがくすり)
分類ことわざ意味年を取ってくると全ての事に対して思慮分別ができてくるものである、という意味。 若い時は乱暴だった者が、年を取ると温和になったりする。年齢を重ねたことが薬となり、思慮分別がつく、ということから。
快刀乱麻を断つ(かいとうらんまをたつ)
分類ことわざ意味厄介な事件や物事、論争等を、テキパキと処理し解決すること。紛糾した物事を見事に解決すること。 絡み合ってもつれた麻を、鋭利な刀で断ち切る、ということから。同類語・同義語快刀乱麻(かいとうらんま)
水は方円の器に従う(みずはほうえんのうつわにしたがう)
分類ことわざ意味人間は、その交友関係・交際関係や環境によって、どんな風にもなる。人も交わる友人によって、良くも悪くもなる、という意味。 「方円」は、四角と丸。水は、入れ物や容器の形によって丸くなったり四角になったり、どんなにでもなる、という...
殷鑑遠からず(いんかんとおからず)
分類ことわざ意味失敗の前例は身近にあり、それに学ぶべきだ、という意味。戒めとすべき例は目前にある、ということ。 殷の国(中国の古代の国号)が鑑みて戒めるべき例は、その前代の夏の国にある、ということから。殷が鏡としなければならないのは、王の暴...
明鏡も裏を映さず(めいきょうもうらをうつさず)
分類ことわざ意味どんなに賢明な人物でも、時には考えの及ばないことや、目の届かないところはある、という意味。 「明鏡」は、汚れや曇りの無い澄み切った鏡のこと。澄み切って物体を正確に映し出す鏡であっても、それ自体の裏側までは映すことはできない、...
三寸の楔(さんずんのくさび)
分類ことわざ意味物事の要のこと。 楔は小さいが、しかし楔がなければすべてが成立しない、ということから。
横槍を入れる(よこやりをいれる)
分類ことわざ意味関係のない者が横から口をはさんで妨害すること。当事者でもないのに、横から文句をつけたり、差し出口をきいたりすることをいう。 向かい合って戦闘しているところに、横から槍で突きかかる、ということから。
横車を押す(よこぐるまをおす)
分類ことわざ意味理屈に合わないことを強引に押し通すこと。無茶を言うこと。無理矢理自分の考えを押し通すこと。 車の車輪の回転方向と垂直の方向に押しても、スムーズに動くはずがないことを承知の上であえて無理に押そうとする、ということから。同類語・...
横紙破り(よこがみやぶり)
分類ことわざ意味物事を自分の思い通りに無理に押し通そうとすること。また、筋の通らないことを平気で行うこと。 和紙は、縦に漉き目が入っていて横に破れにくいものを、無理矢理に横に破ろうとする、ということから。同類語・同義語横車を押す(よこぐるま...
袋の中の鼠(ふくろのなかのねずみ)
分類ことわざ意味追い詰められて逃げ出すことができない状態のこと。逃げ道のないことのたとえ。 袋に入れられた鼠(ネズミ)のようである、ということから。同類語・同義語袋の鼠(ふくろのねずみ)
笛吹けども踊らず(ふえふけどもおどらず)
分類ことわざ意味いかに誘いおだてても、人がそれに一向に応じないこと。色々と策を講じて人を誘い込もうとしても誰も応じないことをいう。 新約聖書の言葉で、人を踊らせようとして笛を吹いても誰も踊ろうとしないことから。あることをさせようと先に立って...
濡れぬ先の傘(ぬれぬさきのかさ)
分類ことわざ意味何事につけても失敗しないようにあらかじめ準備をしておくこと。また、非常に手回しの良いことをいう。 雨に濡れないように先に傘を用意する、ということから。同類語・同義語転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)
胸に釘を打つ(むねにくぎをうつ)
分類ことわざ意味心中の弱点をつかれて苦しいことをいう。 胸に釘を打たれるかのように、心の中の弱点や急所をつかれ、痛みを感じたり、狼狽したりする、ということから。同類語・同義語胸に釘
藪から棒(やぶからぼう)
分類ことわざ意味前触れもなく、突然である様子。出し抜けにすること。思いがけないこと。唐突なこと。 薮から急に棒を突き出すとびっくりする、ということから。同類語・同義語藪から棒を突き出す(やぶからぼうをつきだす)寝耳に水(ねみみにみず)窓から...
能書は筆を択ばず(のうしょはふでをえらばず)
分類ことわざ意味技芸に秀でた者は、器具・道具を選り好みしないでも、よくその才能を発揮することができる、という意味。 書を嗜む者は、筆の良否を問わず、どんな筆でも上手に書くものである、ということから。
良薬は口に苦し(りょうやくはくちににがし)
分類ことわざ意味人からの忠告を聞くのは辛いが、結局は自分のためになる、という意味。 良い薬は苦くて飲みにくいが、病気には優れた効き目がある、ということから。同類語・同義語忠言耳に逆らう(ちゅうげんみみにさからう)良薬は口に苦し、忠言耳に逆ら...
転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)
分類ことわざ意味失敗しないようにするには、前もって注意や用心を怠らないようにするべきだ、という意味。 転んでから杖をついても何の役にも立たない。転ばない前に杖をつけ、ということから。転倒する前の杖が大切ということ。同類語・同義語濡れぬ先の傘...