道具

「ふ」

覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)

分類ことわざ意味一度してしまったことは取り返しがつかない。また、一度離別してしまった夫婦は、戻そうとしても戻らないものだ、という意味。昔、中国の呂尚という者が、本ばかり読んで働かないため、その妻は呆れて別れてしまった。のちに呂尚が出世して太...
「た」

宝の持ち腐れ(たからのもちぐされ)

分類ことわざ意味役に立つものを持ちながら、利用しないこと。また、優れた才能や技術を持ちながら、活用しないこと。せっかくの宝を持っているのに、そのまま腐らせてしまう、という意味から。使えばこそ生きる宝を使わずに握っていて腐らせてしまうこと、才...
「ほ」

惚れた病に薬なし(ほれたやまいにくすりなし)

分類ことわざ意味恋煩いを治す薬は無い、という意味。恋の病を癒すべき良薬は無い、ということ。
「ひ」

氷炭相容れず(ひょうたんあいいれず)

分類ことわざ意味性質が正反対で一致しないこと。「氷炭」のは、氷と炭の意味。冷たい氷と熱せられた炭は、お互いに相手を受け入れられない、ということから。
「こ」

呉越同舟(ごえつどうしゅう)

分類ことわざ意味仲の悪い同士が、共通の困難や利害に対して協力し合うこと。あるいは、それから転じて、仲の悪い者同士が同じ場所に居合わせることをいう。「呉「越」は、中国・春秋時代の国の名前(対立国)。呉と越の国は互いに仲が悪かったが、同じ舟に乗...
「く」

薬九層倍(くすりくそうばい)

分類ことわざ意味薬の販売価格はその元となる原材料費(元値)に比べて物凄く高いことを示した言葉。薬の売価は原価の九倍である、ということから。
「う」

打たれても親の杖(うたれてもおやのつえ)

分類ことわざ意味親は子供が可愛いからこそ杖で打つのだから、決して恨んではならない、という意味。杖で打つ親の厳しい叱りも、子への愛ゆえのもので、ありがたいものだ、ということ。
「お」

狼に衣(おおかみにころも)

分類ことわざ意味内心と外面とが大変に違うこと。また、非常に瘦せた人が緩やかな着物を着た様子を形容する時にもいう。狂暴・凶悪な性質の狼に、慈悲の姿である法衣を着せたようだ、ということから。狂暴凶悪な人間が、表面だけ情の深い善人ぶって言動するこ...
「ち」

茶碗を投げれば綿で抱えよ(ちゃわんをなげればわたでかかえよ)

分類ことわざ意味相手が強く出てきたら柔らかく受けた方が、かえって相手に勝る方法となる、という意味。立腹した相手が、茶碗を投げつけてきたようなときには、真綿でそっと割れないように受け止めるのが良い方法である、ということから。同類語・同義語 茶...
「む」

昔は今の鏡(むかしはいまのかがみ)

分類ことわざ意味昔のことは現在の模範となる、という意味。
「や」

焼きが回る(やきがまわる)

分類ことわざ意味頭の働きや技術が落ちてくること。愚鈍になること。また、年を取って頭の働きや能力が鈍り、役に立たなくなることをいう。金属を鍛えて刀や刃物を作るときに、火が回り過ぎて焼き過ぎると切れ味が鈍くなる、ということから。
「は」

歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ)

分類ことわざ意味思っていることを遠慮せずに、ずばずばと言うこと。歯に、衣(衣服)を着せない、ということから。包み隠すところなくものをいう、という意味。同類語・同義語 歯に衣着せない
「き」

義理と褌欠かされぬ(ぎりとふんどしはかかされぬ)

分類ことわざ意味どんな時でも義理を欠いてはならないもので、世間を渡っていく上で重要なものだ、という意味。男性が常時身に着けている褌と、世間に対して欠くことのできない義理を合わせて、義理を説いた言葉。同類語・同義語 義理と褌は欠かせぬ 義理と...
「の」

嚢中の錐(のうちゅうのきり)

分類ことわざ意味優れた才能は、他人が覆い隠そうとしても自然と世に現れるものである、という意味。「嚢(のう)」は、袋。袋に錐(きり)を入れると、錐の尖った先端が袋を破って突き出てしまうことから。
「ね」

猫も杓子も(ねこもしゃくしも)

分類ことわざ意味何もかも。だれもかれも。どんな人も皆、という意味。猫や杓子(ご飯や味噌汁などを掬う道具)までも、ということから。または、「女子も弱子(じょしもじゃくしも)」や「女子も若子(めこもじゃくしも)」から変化したなどの説もある。
「け」

蛍雪の功(けいせつのこう)

分類故事意味艱難辛苦(かんなんしんく:酷く辛い目や困難な目にあって苦しむこと)を重ねて学問をすることをいう。貧乏のため蛍の光や雪の光で書を読んで苦学したという故事から。昔、中国の車胤(しゃいん)というは家が貧しかったため蛍を捕まえて袋に入れ...
「は」

張子の虎(はりこのとら)

分類ことわざ意味実力も無いくせに威勢だけはよく虚勢を張る人のこと。あるいは、何事にもただ首を縦に振る人のこと。または、首をよく振り動かす癖のある人のこともいう。「張子の虎」は、紙と竹で作った張子でできた虎の形の郷土玩具のこと。首の部分がゆら...
「つ」

爪に火を点す(つめにひをともす)

分類ことわざ意味非常にケチで倹約なことのたとえ。また、貧しさをしのぐため切り詰めて生活することをいう。蠟燭(ロウソク)や油の代わりに、爪の先に火をつけて灯りにする、ということから。同類語・同義語 爪に火灯す(つめにひともす)
「わ」

藁で束ねても男は男(わらでたばねてもおとこはおとこ)

分類ことわざ意味どんなにつまらない男でも男は男である、という意味。どんな貧相な身なりであっても男には男の価値があるものだ、ということ。髪の毛を藁くずで束ねているような貧乏な暮らしをしているような男であっても、男には男の威厳や権威もあるものだ...
「ひ」

人と入れ物は有り合わせ(ひとといれものはありあわせ)

分類ことわざ意味人と入れ物はその場にあるものを使えば何とか用が足りるものだ、という意味。人と器や器物等の入れ物は、沢山あればあったで便利なものであるし、少なければ少ないで何とかなるものである、ということから。人と器は有り合わせたものを使うの...