道具

「む」

昔の剣今の菜刀(むかしのつるぎいまのながたな)

分類ことわざ意味①かつて優れていた人も年を取ると何の役にも立たないこと②いくら良くても役に立たない古い物より、鈍らでも今の役に立つ物の方が大事である、という意味。昔は剣として立派に役に立っていたものが、今では野菜を切るくらいにしか使えない、...
「つ」

杖とも柱とも(つえともはしらとも)

分類ことわざ意味非常に頼りになる人や物事をいう。杖は身体を支える役割があり、柱は家を支える役割があり、共に頼りになる、ということから。同類語・同義語 杖柱(つえばしら)
「せ」

雪駄の土用干し(せったのどようぼし)

分類ことわざ意味ふんぞり返って威張っていることをいう。雪駄を土用の日に干すと反り返って威張っているように見える、ということから。
「て」

鉄は熱いうちに打て(てつはあついうちにうて)

分類ことわざ意味鉄は熱いうちに鍛造しなければならないが、それと同じように物事はその適当な機会を逃さないようにして機敏に行動しなければならない、という意味。また、鉄は熱して軟らかい時に打って様々な形に仕上げることから、人間を理想的に育てるには...
「た」

立て板に水(たていたにみず)

分類ことわざ意味立ててある板に水を流すと、さらさらとよどみなく流れ落ちる。そのような水の流れの速い様をいう。転じて、そのように弁舌が爽やかでよどみなく、少しの滞りもないことの形容した言葉。つっかえることなく、すらすらと話す様子から、話し方の...
「は」

針とる者車をとる(はりとるものくるまをとる)

分類ことわざ意味小さな悪でも慎まなければならない、という意味。針のような小さい物でも、これを盗む人間は、ついには車のような大きな物まで盗るようになる、ということから。
「つ」

月夜に釜を抜かれる(つきよにかまをぬかれる)

分類ことわざ意味油断し過ぎている様子をいう。また、非常にぼんやりとしていること。月の出ている明るい月夜の晩に、誰の目にもつくほど大きなピカピカの釜を盗み取られる、という意味から。
「り」

理詰めより重詰め(りづめよりじゅうづめ)

分類ことわざ意味どうせ詰めるなら、理屈で詰めるより御馳走が入った重箱を詰めてもらった方がよい。理屈を聞かされるよりも重詰めを貰った方がよい、という意味。
「と」

毒薬変じて薬となる(どくやくへんじてくすりとなる)

分類ことわざ意味こちらの身にとっては害になるものも、使い方ではこちらの利益になるものである、という意味。有害なものが一転して有益なものに変わることがある、ということ。人体に害をもたらす恐ろしい毒薬も使い方によっては薬となるものである、という...
「き」

狐の嫁入り(きつねのよめいり)

分類ことわざ意味①狐火(夜中に山野に光る青い炎)が連なっている様子。狐火のことを狐が嫁入りする提灯(ちょうちん)の行列を見立てて言ったもの。②日が照っているのに、小雨が降ること。日照り雨。天気雨。
「し」

尻馬に乗る(しりうまにのる)

分類ことわざ意味何も考えもせずに他人の意見や行動に従うことをいう。「尻馬」は、他人の乗っている馬の鞍の後ろの箇所。
「ま」

真綿で首を締める(まわたでくびをしめる)

分類ことわざ意味じわじわと遠回しに文句をつけたり、苦しめたりすること。婉曲に人を責め、痛めつけたるすることをいう。「真綿」は蚕の繭から作った柔らかくて丈夫な綿のこと。柔らかいが丈夫で切れないため、これで首を絞められると段々と苦しくなってくる...
「て」

天衣無縫(てんいむほう)

分類ことわざ意味文章・詩歌・絵画等の芸術作品が、技巧を感じさせずにごく自然に出来上がっており完璧で完全な美しさのこと。また、人間の性質が汚れなく美しいこと、人柄や動作等が無邪気で飾り気がないことをいう。中国の口伝で、美しい天人の衣装は針や糸...
「こ」

紺屋の白袴(こうやのしろばかま)

分類ことわざ意味他人のことで忙しく、自分のことには手が回らないこと。また、いつでもできると思っていて、結局はやらずにいること。身に付けた専門技術が他人のために使われ、自分自身のためには使われないことのたとえ。紺屋とは、染物屋のこと。布を染め...
「こ」

尽く書を信ずれば書なきに如かず(ことごとくしょをしんずればしょなきにしかず)

分類ことわざ意味書物に書いてあることがすべて正しいという訳ではない。書物に書かれていることを全部信用してしまうくらいなら、書物は無い方がましで読まない方が良い、という意味。自分の判断力を生かして読書をせよ、ということ。
「す」

寸鉄人を刺す(すんてつひとをさす)

分類ことわざ意味短いが鋭く的確な警句が、相手の急所を突くことになることのたとえ。短いが深い意味を持つ言葉が人の心に強い感銘を与える、という意味も。短く小さい刃物(寸鉄)でも、急所を刺せば人を殺すことができる、ということから。同類語・同義語 ...
「ひ」

人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類ことわざ意味他人のものを利用して、我が用を足すこと。他人の物を自分の物のように使用して、用を足したり、利益を得たりすることをいう。他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。同類語・同義語 人の太刀で功名する(ひとのたちでこうみょう...
「ろ」

論語読みの論語知らず(ろんごよみのろんごしらず)

分類ことわざ意味書物の上での知識だけで、その真の精神を理解せず、実行を伴わないこと、または実行できないことをいう。書物には詳しいが自分の人生には反映させていない人間を皮肉っていう言葉。『論語』は中国の孔子の教えを書いた本。孔子の日常の話や行...
「こ」

コップの中の嵐(こっぷのなかのあらし)

分類ことわざ意味当人同士にとっては一大事であるが、脇から見たら些細な争いのこと。嵐は嵐でも、外に影響を及ぼさないものは、コップの中の嵐のようなものだ、ということから。イギリスのバーナード・ショー作の劇の題名から。
「ね」

猫の首に鈴を付ける(ねこのくびにすずをつける)

分類ことわざ意味素晴らしい計画も実行者がいなければ議論倒れだ、ということ。また、良い考えだが、実際には難しくて実行できないこと。または、実行が困難なことでも、提案するだけなら楽だということ。鼠(ネズミ)が猫から身を守るために、襲ってきてもす...