道具に関する ことわざ・格言・故事

「た」

大根を正宗で切る(だいこんでまさむねをきる)

分類 ことわざ 意味 正宗は稀代の名刀とされる鎌倉時代の刀のこと。大根を切るために名刀である正宗を使用して切ることから、立派なものをつまらない用途に使用する、また、使用方法が適切でないことをいう。 また、実力のある人物なのに、つまらない仕事...
「き」

机上の空論

分類 ことわざ 意味 頭の中で考えただけの、実際には役には立たない考えや計画のこと。 机の上で考えた役立たない考えや計画、という意味から。 同類語・同義語 画餅に帰す 画餅 絵に描いた餅 畳の上の水練
「は」

走り馬にも鞭(はしりうまにもむち)

分類 ことわざ 意味 走っている馬にもなお鞭を加えることを忘れるな、ということから、敏捷に仕事をする人にも時々油断をしないように励ましを与えることのたとえ。 また、走っている馬にさらに鞭を入れることで馬は一層に速度を増して走ることから、良い...
「わ」

破れ鍋に綴じ蓋(われなべにとじぶた)

分類 ことわざ 意味 どんな人でもまずまずそれぞれ似合った相手というものが見つかるものだ、という意味。似通った者同士が相応することをいう。 割れ目の入った壊れかけた鍋でも、それに相応しい綴じ蓋くらいはあるものだ、ということから。粗末なものは...
「は」

針の穴から天を覗く

分類 ことわざ 意味 自分の小さな見識をもって大きいことに臨むことをいう。また、わずかに得た知識から、大きな問題を自分勝手に判断することをいう。 針の穴から空を覗くと、わずか一部分しか見えないことから、狭い考えを非難する言葉。 同類語・同義...
「の」

鑿と言えば槌(のみといえばつち)

分類 ことわざ 意味 大工道具の鑿(のみ)を持って来いと言えば、槌(つち・ハンマー)も一緒に持ってくることから、万事によく気が付くことをいう。また、機転を利かせて機敏に行動をするべきである、という意味。
「ち」

長者の万灯より貧者の一灯(ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう)

分類 ことわざ 意味 お金や物の多い少ないよりも、誠意の有無や真心の方が大切である、という意味。どれだけお金をかけたかより、どれだけ真心を込めているかの方が尊い。 長者が万灯を捧げるよりも、貧しい者の真に心のこもった一灯の捧げものの方がずっ...
「ほ」

棒ほど願って針ほど叶う(ぼうほどねがってはりほどかなう)

分類 ことわざ 意味 願いが大きければ大きいほど叶えられることの小さいことをいう。志や願いが大きくても願い通りにはなかなかいかないものだ、という意味。 大きな願いを立てながら針ほどの大きさだけが叶えられる、ということから。 棒は大きいこと、...
「か」

金槌の川流れ(かなづちのかわながれ)

分類 ことわざ 意味 金槌(かなづち)は、川などの水の中で頭の方が沈んでしまい浮かぶことができないものだが、そのように常に他人に対して下積みとなって頭が上がらないことをいう。
「に」

錦を着て昼行く(にしきをきてひるいく)

分類 ことわざ 意味 成功して出世し財産を築き、その栄光を多くの人々に見せることをいう。 同類語・同義語 錦を着て昼遊ぶ 対義語・反対語 錦を着て夜行く
「に」

錦を着て故郷へ帰る(にしきをきてこきょうへかえる)

分類 ことわざ 意味 世に出て苦労して働き、功績を立てて晴れがましく郷里へ帰ることをいう。 立派な美しい着物を着て生まれ故郷へ帰る、という意味から。 錦は、色糸や金糸、銀糸で織り出した立派な厚手の絹織物のこと。 同類語・同義語 錦を飾る 故...
「に」

錦を着て夜行く(にしきをきてよるいく)

分類 ことわざ 意味 成功して出世し財産を築いても、故郷には戻らずに、それを人に示す機会がなく、不本意なことをいう。 華やかな衣服に身をまとって夜歩いても、誰にもよく見えない、ということから。 対義語・反対語 錦を着て昼遊ぶ 錦を着て昼行く
「た」

他山の石(たざんのいし)

分類 ことわざ 意味 他人の行為や言動でも、戒めとして自分を磨くために役立てることができる、という意味。 他の山からとれた粗末な石でも、それで自分の宝石を美しく磨くのに役立てることができる、ということから。 立派な人がつまらぬ人に接して自分...
「ひ」

人こそ人の鏡なれ(ひとこそひとのかがみなれ)

分類 ことわざ 意味 他人の行為を見て我が戒めとする、という意味。 鏡を見て自分の姿を直すのと同じで、他人の言動は自分の言動を直すよい手本になる、ということ。 同類語・同義語 人の振り見て我が振り直せ 他山の石
「て」

天網恢々疎にして漏らさず(てんもうかいかいにしてもらさず)

分類 ことわざ 意味 悪いことをした者は、必ず天罰を受ける、という意味。 悪人を懲らしめるために張り巡らされた天の法の網は、目が粗いようだが決して悪事を逃げ漏らすことはなく捕らえる、ということから。 「天網」は、天が張り巡らす網のこと。「恢...
「か」

火事あとの釘拾い(かじあとのくぎひろい)

分類 ことわざ 意味 家が火事で焼けてしまった後で釘を拾ってもどうにもならない、ということから、大損をした後でちょっとした倹約をしたところで役には立たない、という意味。
「つ」

杖ほどかかる子はない

分類 ことわざ 意味 老人にとって、杖ほどに頼りがいのある子供はいない、真に頼りになる子は少ないものだ、という意味。 同類語・同義語 杖も孫ほどかかる
「た」

玉磨かざれば光なし(たまみがかざればひかりなし)

分類 ことわざ 意味 玉も磨かなければ光は出ないものである、ということから、天性で素晴らしい素質や才能を持っている人も、努力を重ねて自分を磨き切磋琢磨しなければ、本当の価値を発揮できず、また、立派な人になることはできない、という意味。 「玉...
「は」

八面六臂(はちめんろっぴ)

分類 ことわざ 意味 たった一人で多方面にわたり何人分もの働きをし大活躍することをいう。 「面」は顔。「臂」は肘(ひじ)のこと。八つの顔と、六本の腕を持つ仏像のことから、一人の人間が、八つの顔と六本の腕を持っているかのような働きをすることか...
「り」

李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)

分類 ことわざ 意味 他人から嫌疑を受けるような行為や疑いを招くような行動は慎まなくてはならない、という戒め。 李(スモモ)の木の下で冠を正す行為をすると、その木に実っている李の実を盗むのではないかと疑われるためにそのような行為をするべきで...