身体

「り」

綸言汗の如し(りんげんあせのごとし)

分類 ことわざ 意味 一度体外に出た汗が二度と身体に戻ることがないように、一度出せれた天皇陛下の言葉は、取り消したり、改めたりできないものだ、という意味。 「綸言」とは、帝王の言葉のたとえ。
「む」

胸に一物(むねにいちもつ)

分類 ことわざ 意味 胸の奥に深い考えを秘めていること。あるいは、悪だくみを考えいていること。 「一物」は、隠した悪い考えの意味。心にわだかまりを抱いており、心の中に秘めた企みがある、ということ。 同類語・同義語 胸に一物、手に荷物(むねに...
「た」

大声は里耳に入らず(たいせいはりじにはいらず)

分類 ことわざ 意味 高尚な道理を説いても、俗人には高尚過ぎてそれを理解することができない、という意味。 「大声」は高雅・高尚な音楽のこと。「里耳」は俗人の耳のこと。高尚な議論を望んでも、俗人に理解されない、ということ。 荘子にある句。
「に」

二枚舌を使う(にまいじたをつかう)

分類 ことわざ 意味 噓を言うこと。 舌が二枚あるかのように、一つのことを二通りに食い違って言うことから、平気で噓をつくことをいう。 同類語・同義語 吐いた唾を呑む(はいたつばをのむ) 対義語・反対語 吐いた唾は吞めぬ(はいたつばはのめぬ)...
「は」

吐いた唾は吞めぬ(はいたつばはのめぬ)

分類 ことわざ 意味 一度口に出した言葉は取り消すことができないこと。また、十分に注意して話をするべきだということ。 一度吐いた唾は、もう戻して飲めないように、一度口から出した言葉は取り返しがつかないことのたとえ。 同類語・同義語 吐いた唾...
「き」

兄弟は他人の始まり(きょうだいはたにんのはじまり)

分類 ことわざ 意味 血が繋がった兄弟でも、他人のようによそよそしくなっていくものだ、という意味。成長するに従って兄弟の情も薄らいでいく、ということ。 兄弟は同じ親から生まれたものではあるが、成長し、大人となり、家庭を持ち妻ができ、子供を産...
「ち」

血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい)

分類 ことわざ 意味 血縁の絆は何よりも強い。また、血は争えない、という意味。 同じ血統に繋がる血縁は、他人よりも強い絆で結ばれているものである。また、万が一の時に頼りになるのは、他人よりも血縁者である、ということから。 英語での表記 Bl...
「よ」

羊頭を掲げて狗肉を売る(ようとうをかかげてくにくをうる)

分類 ことわざ 意味 見かけは立派であるが中身は詰まらないものであること。表面と内容が一致しないこと。言うことと行いが違うこと。宣伝は立派でも実物がそれに伴わないこと。見かけを立派に飾って内容の虚偽、貧弱さをごまかす。看板に偽りがあることを...
「も」

物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)

分類 ことわざ 意味 余計なことを話したために、かえって自分に災難を招いてしまうこと。口(唇)は災いの元であるから、言葉は慎むべきものである、という意味。 松尾芭蕉の座右の銘としていた句。自慢したり人の悪口を言ったりした後は、秋の風のような...
「や」

焼きが回る(やきがまわる)

分類 ことわざ 意味 頭の働きや技術が落ちてくること。愚鈍になること。また、年を取って頭の働きや能力が鈍り、役に立たなくなることをいう。 金属を鍛えて刀や刃物を作るときに、火が回り過ぎて焼き過ぎると切れ味が鈍くなる、ということから。
「は」

歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ)

分類 ことわざ 意味 思っていることを遠慮せずに、ずばずばと言うこと。 歯に、衣(衣服)を着せない、ということから。包み隠すところなくものをいう、という意味。 同類語・同義語 歯に衣着せない
「す」

臑に傷を持つ(すねにきずをもつ)

分類 ことわざ 意味 やましいところがある。前に他人に隠したい悪いことをしている、という意味。 膝から足首までの部分である臑に傷があると、草などが当たって痛むので、こそこそと忍び足で歩く、ということから。 「臑」は「脛」とも書く。 同類語・...
「す」

脛に疵持てば笹原走る(すねにきずもてばささはらはしる)

分類 ことわざ 意味 心にやましいことのある人間は、笹原を過ぎる風の音にも驚いて、笹原を走って通る、という意味。 同類語・同義語 脛に疵あれば萱原走らぬ 脛に疵持てば笹原走らぬ(すねにきずもてばささはらはしらぬ) 脛に疵持てば茅原走らぬ(す...
「た」

掌を反す(たなごころをかえす)

分類 ことわざ 意味 態度や考えを簡単に変えること。また、事を成すのが大変容易なことをいう。 「掌(たなごころ)」は、手の心、の意味で、手のひらの古い言い回し。手のひらを裏返すように、いとも簡単に、ということから。 同類語・同義語 掌を反す...
「み」

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(みをすててこそうかぶせもあれ)

分類 ことわざ 意味 大変な困難に直面した時は、自分の身を犠牲にするほど、また、命を捨てるほどの決心で頑張ってこそ、はじめて活路が見出せるものだ、という意味。また、我欲を捨ててこそ安泰にもなり得る、という意味も。 水に溺れた時は、死んだつも...
「は」

張子の虎(はりこのとら)

分類 ことわざ 意味 実力も無いくせに威勢だけはよく虚勢を張る人のこと。あるいは、何事にもただ首を縦に振る人のこと。または、首をよく振り動かす癖のある人のこともいう。 「張子の虎」は、紙と竹で作った張子でできた虎の形の郷土玩具のこと。首の部...
「つ」

爪に火を点す(つめにひをともす)

分類 ことわざ 意味 非常にケチで倹約なことのたとえ。また、貧しさをしのぐため切り詰めて生活することをいう。 蠟燭(ロウソク)や油の代わりに、爪の先に火をつけて灯りにする、ということから。 同類語・同義語 爪に火灯す(つめにひともす)
「わ」

藁で束ねても男は男(わらでたばねてもおとこはおとこ)

分類 ことわざ 意味 どんなにつまらない男でも男は男である、という意味。どんな貧相な身なりであっても男には男の価値があるものだ、ということ。 髪の毛を藁くずで束ねているような貧乏な暮らしをしているような男であっても、男には男の威厳や権威もあ...
「け」

毛を吹いて疵を求む(けをふいてきずをもとむ)

分類 ことわざ 意味 他人の隠れた小さな欠点を探し出すことをいう。また、好んで人の欠点を暴いて逆に自分の欠点をさらけ出すことをいう。 毛に息を吹きかけて小さな疵(傷)を探し出す、ということから。 同類語・同義語 毛を吹いて傷を求む
「か」

蛙の面に水(かえるのつらにみず)

分類 ことわざ 意味 何を言われても、どんな仕打ちにあっても、反応がなく平気でいる様子をいう。何を言われても平然とした様子。 蛙(カエル)は顔へ水をかけられても平気である、ということから。 同類語・同義語 蛙の面に小便(かえるのつらにしょう...