身体

「た」

掌を反す(たなごころをかえす)

分類ことわざ意味態度や考えを簡単に変えること。また、事を成すのが大変容易なことをいう。「掌(たなごころ)」は、手の心、の意味で、手のひらの古い言い回し。手のひらを裏返すように、いとも簡単に、ということから。同類語・同義語 掌を反すが如し(た...
「み」

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(みをすててこそうかぶせもあれ)

分類ことわざ意味大変な困難に直面した時は、自分の身を犠牲にするほど、また、命を捨てるほどの決心で頑張ってこそ、はじめて活路が見出せるものだ、という意味。また、我欲を捨ててこそ安泰にもなり得る、という意味も。水に溺れた時は、死んだつもりで流れ...
「は」

張子の虎(はりこのとら)

分類ことわざ意味実力も無いくせに威勢だけはよく虚勢を張る人のこと。あるいは、何事にもただ首を縦に振る人のこと。または、首をよく振り動かす癖のある人のこともいう。「張子の虎」は、紙と竹で作った張子でできた虎の形の郷土玩具のこと。首の部分がゆら...
「つ」

爪に火を点す(つめにひをともす)

分類ことわざ意味非常にケチで倹約なことのたとえ。また、貧しさをしのぐため切り詰めて生活することをいう。蠟燭(ロウソク)や油の代わりに、爪の先に火をつけて灯りにする、ということから。同類語・同義語 爪に火灯す(つめにひともす)
「わ」

藁で束ねても男は男(わらでたばねてもおとこはおとこ)

分類ことわざ意味どんなにつまらない男でも男は男である、という意味。どんな貧相な身なりであっても男には男の価値があるものだ、ということ。髪の毛を藁くずで束ねているような貧乏な暮らしをしているような男であっても、男には男の威厳や権威もあるものだ...
「け」

毛を吹いて疵を求む(けをふいてきずをもとむ)

分類ことわざ意味他人の隠れた小さな欠点を探し出すことをいう。また、好んで人の欠点を暴いて逆に自分の欠点をさらけ出すことをいう。毛に息を吹きかけて小さな疵(傷)を探し出す、ということから。同類語・同義語 毛を吹いて傷を求む
「か」

蛙の面に水(かえるのつらにみず)

分類ことわざ意味何を言われても、どんな仕打ちにあっても、反応がなく平気でいる様子をいう。何を言われても平然とした様子。蛙(カエル)は顔へ水をかけられても平気である、ということから。同類語・同義語 蛙の面に小便(かえるのつらにしょうべん) 蛙...
「に」

二足の草鞋を履く(にそくのわらじをはく)

分類ことわざ意味一人で二つの異なる職業を兼ねることをいう。一人に人が相互に矛盾する二つの職業を持つこと。一度に一足しか履けないはずの足に、二足の草鞋を履く、ということから。江戸時代では、博徒(賭博を職業とする者。博打打)が罪人を捕える捕り手...
「く」

苦しい時の神頼み(くるしいときのかみだのみ)

分類ことわざ意味人間は身体が達者で心配事のない時には神のことを忘れて暮らしがちであるが、病気にかかったり心配があったり災難にあったりすると、神に祈願を込めるものである、という意味。普段は神や仏を信じない、信心のない人であっても、苦しい時、困...
「の」

能なしの口たたき(のうなしのくちたたき)

分類ことわざ意味才能の無い者や役にも立たない者に限って、口だけは達者で、口数が多くよくしゃべる、という意味。
「ひ」

百日の説法屁一つ(ひゃくにちのせっぽうへひとつ)

分類ことわざ意味長年の苦労もわずかな失敗で無効になることをいう。百日かかって行った説法も、うっかりやったひとつの屁で、フイになるという意味から、長い間の懸命な苦労もちょっとしたしくじりで駄目になるものだということ。
「ね」

寝る子は育つ(ねるこはそだつ)

分類ことわざ意味よく睡眠をとる子供は、五体が健全で立派に成長する、という意味。同類語・同義語 泣く子は育つ(なくこはそだつ)
「な」

泣く子は育つ(なくこはそだつ)

分類ことわざ意味よく泣く子は丈夫に育つものだ、という意味。赤ん坊や子供が大きな声で泣くのは元気な証拠である。赤ん坊や子供が泣くことは大変な運動であり、そのため身体が健全で元気に育つといわれる。同類語・同義語 寝る子は育つ(ねるこはそだつ)
「ひ」

飛耳長目(ひじちょうもく)

分類ことわざ意味物事の観察に鋭く深いことをいう。観察力や情報収集力があり、物事に精通していること。居ながらにして遠くのことを聞き、古のことを見る、ということから。遠くのことを聞く耳と、遠くのものを見る目を持つ、ということ。同類語・同義語 長...
「ほ」

暴虎馮河の勇(ぼうこひょうがのゆう)

分類ことわざ意味向こう見ずの無謀な勇気のことをいう。虎を手で打ち、川(河)を徒歩で渡るような無謀な気構え、ということから。同類語・同義語 匹夫の勇(ひっぷのゆう)
「か」

壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)

分類ことわざ意味内緒話や隠し事は、注意しないとすぐに人に漏れてしまうものだ、という意味。壁に耳を当てたり、障子に穴を開けたりして、どこでだれが聞いたり見たりしているか分からない、ということから。同類語・同義語 藪に目(やぶにめ) 壁に耳(か...
「か」

壁に耳(かべにみみ)

分類ことわざ意味壁にまで耳があるような世の中で、何事も世間には聞こえやすいものである、という意味。「壁に耳、石に口」と続けて言う場合もある。同類語・同義語 藪に目(やぶにめ) 壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)
「や」

藪に目(やぶにめ)

分類ことわざ意味藪にも人間の目が潜んでいるかのように、どこかで誰かが見ているかわからない世の中であって、秘密を隠しにくいこと、秘密が漏れやすいことをいう。同類語・同義語 壁に耳(かべにみみ) 壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじに...
「に」

肉を切らせて骨を切る(にくをきらせてほねをきる)

分類ことわざ意味自分もかなりの痛手を受けながら、相手にそれ以上の痛手を与える。多少の被害を恐れずに捨て身で打ち勝とうとすること。自分の肉が切られる犠牲は覚悟の上で危ない思いをして敵に対し、、相手の骨を切って倒す、ということから。同類語・同義...
「と」

毒薬変じて薬となる(どくやくへんじてくすりとなる)

分類ことわざ意味こちらの身にとっては害になるものも、使い方ではこちらの利益になるものである、という意味。有害なものが一転して有益なものに変わることがある、ということ。人体に害をもたらす恐ろしい毒薬も使い方によっては薬となるものである、という...