ことわざ・格言・故事のなかで、「家族」に関するものや「家族」に関するフレーズが入ってるものをピックアップしています。
疳の虫(かんのむし)
分類ことわざ意味1) 疳(子供が神経質になる病気。夜中に急に泣き出したりすること。)を起こさせる虫。 2) 癇癪(かんしゃく)を起こさせる虫。 虫がその病気を起こす、と考えた言葉。同類語・同義語癇の虫(かんのむし)
室に怒りて市に色す(しつにいかりていちにいろす)
分類ことわざ意味怒りの心を顔色に表す、という意味。 自分の家の中で、家族に対して放った怒りを、市場に出た後までも持ち越してしまう、ということから。
屁負比丘尼(へおいびくに)
分類ことわざ意味人の失敗を代わりに負うことをいう。 良家の妻女や娘の後について歩いて、放屁(おならをすること)などの恥や過失が主人に起こったときに、身代わりとなってその責を負う役目をした老女のこと。
夫唱婦随(ふしょうふずい)
分類ことわざ意味夫婦の仲が良く、よく和合していることをいう。 夫が言い出したことに対して妻が従う、ということから。
風樹の嘆(ふうじゅのたん)
分類ことわざ意味親孝行をしようと思ったときにはもう親が死んでしまってできない悲しさを表した嘆きの言葉。 「樹、静かならんと欲すれども風やまず、子、養わんと欲すれども親待たず」という詩句から。同類語・同義語風木の嘆(ふうぼくのたん)
塞翁が馬(さいおうがうま)
分類故事意味幸いと不幸は互い違いに訪れ、何がどうなるかわからないものだ、という意味。また、人間の運命は、幸福と不幸が絶えず入れ替わるため、何が幸福で何が不幸かわからない、という意味。 「塞」は、砦。「翁」は、男性の老人のこと。 故事 昔、中...
糟糠の妻は堂より下さず(そうこうのつまはどうよりくださず)
分類ことわざ 意味糟糠の妻(貧乏だった頃から苦労をしてきた妻)であれば、成功し出世した後でも、大切にしなければならない、という意味。 「糟糠」は、酒の糟(かす)と米の糠のことで、粗末な食事の意味。転じて貧しい生活のこと。 「糟糠の妻」は、非...
破鏡再び照らさず(はきょうふたたびてらさず)
分類 ことわざ 意味 一度夫婦別れしてしまったものを、再び元のようにすることはできない、という意味。夫婦の離別をいう。 「破鏡」とは、昔夫婦が離別に際し、後日の形見に鏡を破ってその一片を持っていたということから。 同類語・同義語 覆水盆に返...
覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)
分類 ことわざ 意味 一度してしまったことは取り返しがつかない。また、一度離別してしまった夫婦は、戻そうとしても戻らないものだ、という意味。 昔、中国の呂尚という者が、本ばかり読んで働かないため、その妻は呆れて別れてしまった。のちに呂尚が出...
愛別離苦(あいべつりく)
分類 ことわざ 意味 親・兄弟・夫婦等、愛する人と別れ離れる苦しみのこと。 仏教の経典からの言葉で、八つの苦しみの一つ。 同類語・同義語 会うは別れの始め(あうはわかれのはじめ) 会者定離(えしゃじょうり)
会うは別れの始め(あうはわかれのはじめ)
分類 ことわざ 意味 会えば必ずいつか別れる時が来る。人生の無常の運命を説く言葉。 親子、兄弟、夫婦、友人、全ての人と人との結び付きも、やがて別れる定めにある、ということ。仏教で言われる言葉。 同類語・同義語 愛別離苦(あいべつりく) 会者...
可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)
分類 ことわざ 意味 子供が本当に可愛ければ、親の手元で甘やかさずに、世の中に出して苦労させた方がしっかりとした人間になる、という意味。 「旅」は、親元から離し、世の中に出すこと。昔の旅は苦難の連続であったことから、子供を愛するならば、甘や...
獅子の子落とし(ししのこおとし)
分類 ことわざ 意味 親が自分の子供を立派に成長させるために、わざと苦労をさせて才能を磨かせることをいう。また、自分の子に試練を与えて鍛えること。 ライオン(獅子)は、生まれた子を谷底へ突き落とし、自分で這い上がってきた子だけを育てるという...
兄弟は他人の始まり(きょうだいはたにんのはじまり)
分類 ことわざ 意味 血が繋がった兄弟でも、他人のようによそよそしくなっていくものだ、という意味。成長するに従って兄弟の情も薄らいでいく、ということ。 兄弟は同じ親から生まれたものではあるが、成長し、大人となり、家庭を持ち妻ができ、子供を産...
血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい)
分類 ことわざ 意味 血縁の絆は何よりも強い。また、血は争えない、という意味。 同じ血統に繋がる血縁は、他人よりも強い絆で結ばれているものである。また、万が一の時に頼りになるのは、他人よりも血縁者である、ということから。 英語での表記 Bl...
千の倉より子は宝(せんのくらよりこはたから)
分類 ことわざ 意味 莫大な財宝よりも、子供はさらに勝る宝である、という意味。 同類語・同義語 万の倉より子は宝(まんのくらよりこはたから)
父母の恩は山よりも高く海よりも深し
分類 ことわざ 意味 父や母の恩は、比べ物のないほど大きい、という意味。両親の愛情をたとえた言葉。
打たれても親の杖(うたれてもおやのつえ)
分類 ことわざ 意味 親は子供が可愛いからこそ杖で打つのだから、決して恨んではならない、という意味。 杖で打つ親の厳しい叱りも、子への愛ゆえのもので、ありがたいものだ、ということ。
元の鞘に収まる(もとのさやにおさまる)
分類 ことわざ 意味 紛糾したことが収まって元通りになること。また、離婚したり喧嘩別れしたりした人同士が、仲直りをして、また元通りの関係に戻ることをいう。 抜いた刀を、また元通りに鞘に入れる、ということから。 同類語・同義語 元の鞘にへはま...
積善の家には必ず余慶あり(せきぜんのいえにはかならずよけいあり)
分類 ことわざ 意味 善い行いを積んだ家には、その徳によって、子孫にまで慶福(目出度いことや幸い)があるものである、という意味。 易経にある句。 同類語・同義語 積善の家には余慶あり