自然

「や」

焼け木杭に火がつく(やけぼっくいにひがつく)

分類ことわざ意味一度険悪な関係になった者同士が、また元通りに仲良くなること。以前関係があって縁が切れた人が、また、元の状態に戻ることをいう。「焼け木杭」は、一度も得て黒焦げになった杭のことで、火が付き易いことから、男女の関係についていう。「...
「や」

焼け石に水(やけいしにみず)

分類ことわざ意味少しばかりの援助や努力では、ちっとも役に立たないこと。また、やるにはやってみたが、少しの効き目もないこと。焼けて熱くなった石に、少しぐらいの水をかけても、すぐに蒸発して乾いてしまい効果がない、ということから。
「こ」

氷を叩いて火を求む(こおりをたたいてひをもとむ)

分類ことわざ意味手段を間違えて物事がうまくいかないことをいう。できもしないことを求めることのたとえ。
「ひ」

尾生の信(びせいのしん)

分類ことわざ意味固く約束を守ること。信義の熱いこと。また、約束を固執する馬鹿正直のたとえ。中国の春秋時代、尾生という男が橋の下で女と会う約束をした。ところが女はやって来ない。やがて大雨で水が増水してもなお女との約束を守って去らず、ついには柱...
「ひ」

低き所に水溜まる(ひくきところにみずたまる)

分類ことわざ意味利益にあるところには人が集まる、という意味。また、悪者がいるところには、悪者が集まる、という意味も。水というものは、低地に流れて溜まる、ということから。
「ら」

落花枝に帰らず(らっかえだにかえらず)

分類ことわざ意味一度破れたことは、再び元のようにはならないことをいう。一度落ちた花は、再び元の枝に帰らない、ということから。この後に「破鏡再び照らさず」と続けても言う。同類語・同義語 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず) 落花枝に帰らず...
「ふ」

覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)

分類ことわざ意味一度してしまったことは取り返しがつかない。また、一度離別してしまった夫婦は、戻そうとしても戻らないものだ、という意味。昔、中国の呂尚という者が、本ばかり読んで働かないため、その妻は呆れて別れてしまった。のちに呂尚が出世して太...
「ひ」

氷炭相容れず(ひょうたんあいいれず)

分類ことわざ意味性質が正反対で一致しないこと。「氷炭」のは、氷と炭の意味。冷たい氷と熱せられた炭は、お互いに相手を受け入れられない、ということから。
「ち」

血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい)

分類ことわざ意味血縁の絆は何よりも強い。また、血は争えない、という意味。同じ血統に繋がる血縁は、他人よりも強い絆で結ばれているものである。また、万が一の時に頼りになるのは、他人よりも血縁者である、ということから。英語での表記Blood is...
「こ」

呉越同舟(ごえつどうしゅう)

分類ことわざ意味仲の悪い同士が、共通の困難や利害に対して協力し合うこと。あるいは、それから転じて、仲の悪い者同士が同じ場所に居合わせることをいう。「呉「越」は、中国・春秋時代の国の名前(対立国)。呉と越の国は互いに仲が悪かったが、同じ舟に乗...
「せ」

清濁併せ吞む(せいだくあわせのむ)

分類ことわざ意味度量が大きく心が広いことをいう。広い心を持って、付き合う人は善人も悪人も区別しないで全てを受け入れる。きれいな水(清流)と濁った水(濁流)である「清濁」を受け入れる(飲み込む)海のように、気に入った人だけでなく嫌な人、嫌いな...
「け」

捲土重来(けんどちょうらい)

分類ことわざ意味一度失敗した者が、再び勢いを盛り返して物事に取り掛かること。たとえ一度戦いに敗れても、土煙を巻き上げて再び攻撃する、ということから。「捲土」は、土を巻き上げるような勢いのこと。「重来」は、重なり来ること。「重来」は「じゅうら...
「ふ」

父母の恩は山よりも高く海よりも深し

分類ことわざ意味父や母の恩は、比べ物のないほど大きい、という意味。両親の愛情をたとえた言葉。
「え」

猿猴が月を取る(えんこうがつきをとる)

分類ことわざ意味出来もしないことをして失敗すること。また、愚かな人間が自らの達し得ぬ望みに苦労する様のこと。猿が水に映った月を取ろうとして水に落ちたという故事から。同類語・同義語 猿猴月を捉(えんこうつきをとる)
「く」

愚公山を移す(ぐこうやまをうつす)

分類故事意味事を成すにあたっては、狡知(悪賢い知恵)を弄せず誠心誠意努力をすれば、いずれその目的を達することになる、という意味。中国の愚公という人が、太形・王屋の二つの山の位置を、よそに移そうと長年努力し、神がそれを愛でて移したという『列子...
「も」

物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)

分類ことわざ意味余計なことを話したために、かえって自分に災難を招いてしまうこと。口(唇)は災いの元であるから、言葉は慎むべきものである、という意味。松尾芭蕉の座右の銘としていた句。自慢したり人の悪口を言ったりした後は、秋の風のような寂しい風...
「や」

焼きが回る(やきがまわる)

分類ことわざ意味頭の働きや技術が落ちてくること。愚鈍になること。また、年を取って頭の働きや能力が鈍り、役に立たなくなることをいう。金属を鍛えて刀や刃物を作るときに、火が回り過ぎて焼き過ぎると切れ味が鈍くなる、ということから。
「す」

臑に傷を持つ(すねにきずをもつ)

分類ことわざ意味やましいところがある。前に他人に隠したい悪いことをしている、という意味。膝から足首までの部分である臑に傷があると、草などが当たって痛むので、こそこそと忍び足で歩く、ということから。「臑」は「脛」とも書く。同類語・同義語 脛に...
「す」

脛に疵持てば笹原走る(すねにきずもてばささはらはしる)

分類ことわざ意味心にやましいことのある人間は、笹原を過ぎる風の音にも驚いて、笹原を走って通る、という意味。同類語・同義語 脛に疵あれば萱原走らぬ 脛に疵持てば笹原走らぬ(すねにきずもてばささはらはしらぬ) 脛に疵持てば茅原走らぬ(すねにきず...
「け」

蛍雪の功(けいせつのこう)

分類故事意味艱難辛苦(かんなんしんく:酷く辛い目や困難な目にあって苦しむこと)を重ねて学問をすることをいう。貧乏のため蛍の光や雪の光で書を読んで苦学したという故事から。昔、中国の車胤(しゃいん)というは家が貧しかったため蛍を捕まえて袋に入れ...