自然

「て」

天高く馬肥ゆ(てんたかくうまこゆ)

分類 ことわざ 意味 秋のさわやかな気持ちの良い季節をいう言葉。 秋は空(天)も高く澄み渡り、馬も食欲が出て餌をよく食べてたくましく太る季節である、ということから。 同類語・同義語 秋高く馬肥ゆ(あきたかくうまこゆ) 天高く馬肥ゆる秋 天高...
「ひ」

火水の争い(ひみずのあらそい)

分類 ことわざ 意味 お互いに許し合うことのない者同士の争いのこと。 火と水は、お互いに相容れない存在であることから。
「や」

柳は緑花は紅(やなぎはみどりはなはくれない)

分類 ことわざ 意味 物事が自然のままである様子や真実の姿を表している様子をいう。また、春の景色が美しい様子もいう。 柳の葉が緑になり、花が紅に(赤く)咲くという、当たり前の姿が、物事の真実をも表すことから。物には、天然・自然の理があること...
「つ」

月夜に提灯(つきよにちょうちん)

分類 ことわざ 意味 無駄なこと。必要が無いこと。無用な物をいうたとえ。 月夜は明るいから提灯を下げて行く必要はない、ということから。また、月夜で道が明るいのに提灯を灯す、ということから。 同類語・同義語 月夜に提灯夏火鉢(つきよにちょうち...
「な」

流れを汲みて源を知る(ながれをくみてみなもとをしる)

分類 ことわざ 意味 人の行為を見て、その心の善悪を推し量ることができるこという。また、人の言動をじっくり見れば、その人の気持ちや性格が自然に判断できる、ということ。 流れている水を汲んで、その流れの源の様子が推測できる、ということから。
「ゆ」

夕立は馬の背を分ける(ゆうだちはうまのせをわける)

分類 ことわざ 意味 夕立が局地的に降ることを例えた言葉。 夕立は、一頭の馬の背を、半分だけ濡らして降ったりするものである、ということから。ある場所では雨が降っているのに、ごく近い場所では晴れているということ。
「み」

水清ければ魚棲まず(みずきよければうおすまず)

分類 ことわざ 意味 余りにも清廉潔白な人間は人に疎まれてしまう、という意味。人は行いが正しくて心が綺麗であり過ぎると、冷たい性格と思われてしまい、かえって他人に親しまれないことをいう。 川や池の水があまり澄んでいると、隠れる場所や餌が無い...
「す」

水魚の交わり(すいぎょのまじわり)

分類 故事 意味 大変に仲の良い付き合い。親密な友情・交際のこと。また、切っても切れない関係。 魚は水を離れては生きられない関係である、ということから。中国の『三国志演義』から。 同類語・同義語 刎頸の交わり(ふんけいのまじわり) 管鮑の交...
「た」

大魚は小池に棲まず(たいぎょはしょうちにすまず)

分類 ことわざ 意味 偉大な人物は低い地位には甘んじていられない。優れた能力を有する者は、それにふさわしい場所にのみ存在する、という意味。 狭い池には大きな魚は暮らしていない、ということから。 同類語・同義語 大魚は小池に住まず
「ほ」

暴虎馮河の勇(ぼうこひょうがのゆう)

分類 ことわざ 意味 向こう見ずの無謀な勇気のことをいう。 虎を手で打ち、川(河)を徒歩で渡るような無謀な気構え、ということから。 同類語・同義語 匹夫の勇(ひっぷのゆう)
「ね」

鼠の嫁入り(ねずみのよめいり)

分類 ことわざ 意味 物事はあれこれ選んでも結局は変わりばえのしないところに落ち着くものだ、という意味。 鼠(ネズミ)の夫婦が娘に天下一強い婿を取ろうと考え、太陽に話を持ち掛けたが、太陽の光を遮る雲がもっと強いと言ったことから、強い者は順に...
「は」

花は根に鳥は古巣に帰る(はなはねにとりはふるすにかえる)

分類 ことわざ 意味 どのような物もすべてその根本・根源に帰するものである、という意味。 咲き終わった花はその木の根元に散り落ち肥しとなり、鳥は空を飛んでいても必ずそのねぐらとなる巣に帰る、ということから。 同類語・同義語 花は根に鳥は古巣...
「や」

藪に目(やぶにめ)

分類 ことわざ 意味 藪にも人間の目が潜んでいるかのように、どこかで誰かが見ているかわからない世の中であって、秘密を隠しにくいこと、秘密が漏れやすいことをいう。 同類語・同義語 壁に耳(かべにみみ) 壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありし...
「た」

立て板に水(たていたにみず)

分類 ことわざ 意味 立ててある板に水を流すと、さらさらとよどみなく流れ落ちる。そのような水の流れの速い様をいう。転じて、そのように弁舌が爽やかでよどみなく、少しの滞りもないことの形容した言葉。つっかえることなく、すらすらと話す様子から、話...
「と」

灯火親しむべし(とうかしたしむべし)

分類 ことわざ 意味 秋の夜は灯火の下で、読書をするのに相応しい、という意味。 「灯火」は、明かり・ともしびのこと。秋は夜が長く涼しいので、読書をするのに良い季節である、ということ。読書や学問を勧める言葉。
「つ」

月夜に釜を抜かれる(つきよにかまをぬかれる)

分類 ことわざ 意味 油断し過ぎている様子をいう。また、非常にぼんやりとしていること。 月の出ている明るい月夜の晩に、誰の目にもつくほど大きなピカピカの釜を盗み取られる、という意味から。
「つ」

月満つれば則虧く(つきみつればすなわちかく)

分類 ことわざ 意味 月は満ちて満月になると、今度は次第に月が欠けて細くなっていく、ということから、何事でも盛んになると今度は衰えていくものである、という意味。どんなことでも最高の盛りの時期に到達すれば、必ず衰えに向かう、ということ。 同類...
「き」

金時の火事見舞い(きんときのかじみまい)

分類 ことわざ 意味 顔が真っ赤なこと。おもに酒を飲んだりしたときに顔が赤い様子をいう。 顔が赤い金時(金太郎)が火事の見舞いに行ったら、火に照らされてますます赤く見える、ということから。「金時」は源頼光(みなもとのらいこう)の家来である坂...
「き」

狐の嫁入り(きつねのよめいり)

分類 ことわざ 意味 ①狐火(夜中に山野に光る青い炎)が連なっている様子。狐火のことを狐が嫁入りする提灯(ちょうちん)の行列を見立てて言ったもの。 ②日が照っているのに、小雨が降ること。日照り雨。天気雨。
「て」

泥中の蓮(でいちゅうのはちす)

分類 ことわざ 意味 蓮の花は泥の中から咲き出ても美しく清らかなことから、汚れた世の中で俗人の間にいてもそれに染まることのない人をいう。