職業

「ふ」

船に乗れば船頭任せ(ふねにのればせんどうまかせ)

分類ことわざ意味物事はそれぞれの専門家に任せるのが良い、という意味。誰でもいったん船に乗ってしまえば、すべて船頭に任せるのが賢明であることから、どんなことでもその道の専門家に任せるのが良い、ということ。同類語・同義語 船は船頭に任せよ(ふね...
「も」

門前の小僧習わぬ経を読む(もんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ)

分類ことわざ意味いつも身近で見聞きしている物事は、習わなくても自然に覚え込んでしまうものだ、という意味。また、身近に接していて感化を受けることをいう。寺の門の近くに住む子供は、毎朝毎晩お坊さんのお経を聞いているので、正式に習わなくてもいつの...
「も」

餅は餅屋(もちはもちや)

分類ことわざ意味全ての物事にはそれぞれ専門家がいるので、その人に任せるのが最も良い、という意味。どんなことでもその道の専門家というものがいるものであるから、知ったかぶりせずにやはりその人物に任せるべきだ、ということ。餅はやはり専門の餅屋が搗...
「か」

髪結いの乱れ髪(かみゆいのみだれがみ)

分類ことわざ意味自分自身の仕事が他人だけに向けられ、自分にまでは手が回らないことをいう。髪結いさん(美容師)が、自分の髪は乱れているということから。同類語・同義語 紺屋の白袴(こうやのしろばかま) 医者の不養生(いしゃのふようじょう) 坊主...
「ほ」

坊主の不信心(ぼうずのふしんじん)

分類ことわざ意味人には立派なことを諭しながら、自分自身ではそれに反することをしていることをいう。「不信心」とは、信じる心の無いこと。人には仏の道を説きながら、不信心なことをしているお坊さんのことから。同類語・同義語 紺屋の白袴(こうやのしろ...
「い」

医者の不養生(いしゃのふようじょう)

分類ことわざ意味他人には立派に教えを諭しながら、自分ではそれを実行しないことをいう。患者には健康に注意し養生を説く医者が、自分自身は意外に不摂生なことから。同類語・同義語 紺屋の白袴(こうやのしろばかま) 坊主の不信心(ぼうずのふしんじん)...
「こ」

紺屋の白袴(こうやのしろばかま)

分類ことわざ意味他人のことで忙しく、自分のことには手が回らないこと。また、いつでもできると思っていて、結局はやらずにいること。身に付けた専門技術が他人のために使われ、自分自身のためには使われないことのたとえ。紺屋とは、染物屋のこと。布を染め...
「ゆ」

湯屋と床屋は噂の掃寄せ(ゆやととこやはうわさのはきよせ)

分類ことわざ意味湯屋(銭湯)と床屋は、人々が集まって噂話の集まる場所である、という意味。
「く」

薬人を殺さず医師人を殺す(くすりひとをころさずいしひとをころす)

分類ことわざ意味その物の罪ではなく、これを用いる人の責任である、という意味。万事は物を扱う人によって毒にも薬にもなるものだ、ということ。薬そのものは人を殺す者でなく、薬を使う医者の処方の仕方が人を殺すことになる、ということから。
「こ」

コックが多いとスープがまずくなる

分類ことわざ意味物事は他人の干渉が多いと、うまくいかないものだ、という意味。英語での表記Too many cooks spoil the broth.同類語・同義語 コックが多いとスープが台無しになる 船頭多くして船山に上る(せんどうおおく...
「こ」

恒産無き者は恒心無し(こうさんなきものはこうしんなし)

分類ことわざ意味定まった職業や財産のない者は、良い心を常に保って動揺せずにいるということができず、落ち着いた心に欠け、往々にして悪い心を起こしがちである。暮らしや生活が安定していないと、心も安定せず、精神的な安定もない、という意味。「恒産」...
「へ」

下手な鍛冶屋も一度は名剣(へたなかじやもいちどはめいけん)

分類ことわざ意味下手な者も時として佳作を作るものだ、という意味。どんなに下手な鍛冶屋でも、刀を数多く作っているうちは、一つくらいは名剣ができるものだ、ということから。同類語・同義語 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
「や」

八百屋に看板なし(やおやにかんばんなし)

分類ことわざ意味八百屋は店先に並べた野菜・果物等の品が看板になるから、わざわざ看板を出す必要はないことをいう。
「な」

泣く子と地頭には勝たれぬ(なくことじとうにはかたれぬ)

分類ことわざ意味聞き分けの無い人に正しい道理を説いても無駄である、という意味。「地頭」は、平安時代から鎌倉時代にかけて荘園といわれた土地を司った職名で、過酷で横暴な支配を敷いて当時の権勢を欲しいままにしていたため、泣く子と同じで地頭には理屈...
「し」

室に入って戈をとる(しつにいってほこをとる)

分類ことわざ意味師(先生)に教わった道をもってかえって師(先生)を攻めたり、相手の論ずるところによってこれを利用して逆にその相手を攻める、という意味。他人の部屋に入り、その人の武器を手にして、その武器で人を攻撃する、ということから。同類語・...
「さ」

三軍に帥を奪うべし、匹夫志を奪うべからず(さんぐんすいをうばうべし、ひっぷこころざしをうばうべからず)

分類ことわざ意味大軍の総帥(大将)という地位は奪うことができても、志というものは教養のないつまらない男からも奪い取ることができない。そこから、どんなにつまらない人でも、馬鹿にできない、という意味。同類語・同義語 匹夫も志を奪うべからず
「し」

鹿を追う者は山を見ず(しかをおうものはやまをみず)

分類ことわざ意味ある一つの事に熱中する者は、そのこと以外には注意を払わないことをいう。鹿を捕ろうとして熱中する猟師は、山全体の状況を顧みず、その山の状態がどんなふうになっているか、道はどうなっているかなどを考えることもせず、思わず山深く入る...
「さ」

三十振袖四十島田(さんじゅうふりそでしじゅうしまだ)

分類ことわざ意味その時期でもない年齢になった女性が、なお化粧をすること。女性が年齢不相応に若い服装や化粧をすることをいう。三十歳で振袖の着物を着て、四十歳で島田の髪を結う、ということから。水商売の女性などの若作りを馬鹿にしていう。
「こ」

弘法にも筆の誤り(こうぼうにもふでのあやまり)

分類ことわざ意味その道の名人や達人のような技芸の優れた者でも、失敗することがあるものだ、という意味。弘法大師のような書道の名人でも、時には書き誤ることがある、ということから。「弘法」は、僧侶の空海のことで、嵯峨天皇、橘逸勢と並んで三筆と称さ...
「き」

窮鳥懐に入れば猟師も殺さず(きゅうちょうふところにいればりょうしもころさず)

分類ことわざ意味人が困って助け・救いを求めてきたときは、どんな事情があっても助けてあげることが人情の常である、という意味。猟師は鳥を捕獲することを仕事とするものだが、その猟師でも、追い詰められて逃げ場を失った鳥が自分を頼みにして逃げ込んでく...