食べ物に関する ことわざ・格言・故事

「ひ」

冷酒と親の意見は後薬(ひやざけとおやのいけんはあとぐすり)

分類 ことわざ 意味 後になって効いてくることをいう。 冷酒は飲んでいる時にはさほどでもないが、時間が経つにつれて効いてくる。それと同じで、親の意見もその時は馬鹿にしたりするが、ずっと後になって思い当たるようになり、親の有難味が分かってくる...
「ゆ」

夢に牡丹餅(ゆめにぼたもち)

分類 ことわざ 意味 思いがけず幸運に出逢うこと。夢ではないかと思いたくなるほどに喜びや幸運が転がり込んでくること。 餅は古くから縁起の良い食べ物とされていたため、それが夢にまで出てくるほどに幸運である、ということ。 同類語・同義語 夢に餅...
「る」

累卵の危うき(るいらんのあやうき)

分類 ことわざ 意味 危険極まりないこと。 積み重ねられた生卵のように、いつ崩れて壊れてしまうかわからないほど不安定で危険な様をいう。 同類語・同義語 累卵之危(るいらんのき) 累卵よりも危うし(るいらんよりもあやうし) 累卵の危うさ(るい...
「に」

鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん(にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん)

分類 ことわざ 意味 些細な事を処理するのに、大袈裟な方法を用いる必要はない、という意味。用い方・用法が誤っていることのたとえ。 鶏を料理するのに、牛を切る時に使用する大きな包丁を使う必要はない、ということから。論語にある言葉。 同類語・同...
「は」

春の晩飯あと三里(はるのばんめしあとさんり)

分類 ことわざ 意味 春は夕飯を食べた後で三里の道が歩ける程に日の長いものである、という意味。 一里は4km。晩御飯を食べてからでもまだ三里はたっぷりと歩ける程に春は日が長いことを例えた言葉。
「む」

昔の剣今の菜刀(むかしのつるぎいまのながたな)

分類 ことわざ 意味 ①かつて優れていた人も年を取ると何の役にも立たないこと ②いくら良くても役に立たない古い物より、鈍らでも今の役に立つ物の方が大事である、という意味。 昔は剣として立派に役に立っていたものが、今では野菜を切るくらいにしか...
「お」

鬼も十八番茶も出花(おにもじゅうはちばんちゃもでばな)

分類 ことわざ 意味 女性はどんな人も年頃になると可愛らしくなるものだ、という意味。 お茶のなかでは品質の劣る番茶でも、出花は香り高く味が良い。また、どんなに容貌の醜い婦人でも、十八程の年頃は、誰でもその人なりに美しく見えるものであり、また...
「に」

煮ても焼いても食えぬ(にてもやいてもくえぬ)

分類 ことわざ 意味 どんなにしても思い通りにならないこと。また、人物が大変悪賢くて扱いに困ること。持て余すこと。 生で食えない食べ物は、煮るか焼くかして食うが、それでもまだ食えない、ということから。 同類語・同義語 煮ても焼いても食えない
「せ」

雪隠で饅頭(せっちんでまんじゅう)

分類 ことわざ 意味 人には隠して自分一人でよい思いをすることをいう。 「雪隠」はトイレ、便所(お手洗い)のこと。便所のなかで内緒で隠し持っていた饅頭を食う、ということから。 同類語・同義語 雪隠で米をかむ(せっちんでこめをかむ)
「け」

倹約と吝嗇は水仙と葱(けんやくとりんしょくはすいせんとねぎ)

分類 ことわざ 意味 一見すると似ているけれど、実際は全然違っている、という意味。 倹約することとケチは似ているが、本当の意味は違う。それは水仙と葱(一文字は葱の異称)とが、似ているけれど、全然違うものであるのと同様である、ということから。...
「の」

飲む打つ買うの三拍子(のむうつかうのさんびょうし)

分類 ことわざ 意味 酒と博打、女の三つで、男の道楽の三拍子。
「り」

理詰めより重詰め(りづめよりじゅうづめ)

分類 ことわざ 意味 どうせ詰めるなら、理屈で詰めるより御馳走が入った重箱を詰めてもらった方がよい。理屈を聞かされるよりも重詰めを貰った方がよい、という意味。
「は」

話半分腹八分(はなしはんぶんはらはちぶ)

分類 ことわざ 意味 話は真実が半分くらいと思え、腹は八分目程度になるように食事をとれ、という意味。 話というものは誇張が多いものであるから半分くらいに割り引いて聞いておいた方がよく、食事も腹八分目くらいにした方がよい、ということ。 同類語...
「き」

金時の火事見舞い(きんときのかじみまい)

分類 ことわざ 意味 顔が真っ赤なこと。おもに酒を飲んだりしたときに顔が赤い様子をいう。 顔が赤い金時(金太郎)が火事の見舞いに行ったら、火に照らされてますます赤く見える、ということから。「金時」は源頼光(みなもとのらいこう)の家来である坂...
「は」

花より団子(はなよりだんご)

分類 ことわざ 意味 ①美しいものを味わう心が欠けていること。風流を解さないことのたとえ。 ②風流よりも実利、虚栄より実益を優先するべきであるということ。外見の華やかさよりも実際に役立つものの方をよしとすることのたとえ。 花に現(うつつ)を...
「た」

卵を見て時夜を求む(たまごをみてじやをもとむ)

分類 ことわざ 意味 あまりに早計なことをたとえた言葉。順序を考えず、せっかちに結果を求めることをいう。 鶏の卵に、時を告げてくれることを期待する、ということから。 荘子にある句。
「も」

餅は餅屋(もちはもちや)

分類 ことわざ 意味 全ての物事にはそれぞれ専門家がいるので、その人に任せるのが最も良い、という意味。どんなことでもその道の専門家というものがいるものであるから、知ったかぶりせずにやはりその人物に任せるべきだ、ということ。 餅はやはり専門の...
「こ」

コックが多いとスープがまずくなる

分類 ことわざ 意味 物事は他人の干渉が多いと、うまくいかないものだ、という意味。 英語での表記 Too many cooks spoil the broth. 同類語・同義語 コックが多いとスープが台無しになる 船頭多くして船山に上る(せ...
「と」

飛ぶ鳥の献立(とぶとりのこんだて)

分類 ことわざ 意味 早とちりのこと。 空を飛ぶ鳥を見て、まだ捕まえてもいないのに、鳥料理の献立を考えてる、ということから。 同類語・同義語 捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
「て」

手前味噌で塩が辛い(てまえみそでしおがからい)

分類 ことわざ 意味 自家製の味噌だから美味しいと言われ、食べてみたら塩辛すぎてまずかった、ということから、自慢話ばかりで聞き苦しいことをいう。 同類語・同義語 手前味噌 自画自賛