覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)

覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず) 「ふ」

分類

ことわざ

意味

一度してしまったことは取り返しがつかない。また、一度離別してしまった夫婦は、戻そうとしても戻らないものだ、という意味。
昔、中国の呂尚という者が、本ばかり読んで働かないため、その妻は呆れて別れてしまった。のちに呂尚が出世して太公望と呼ばれるようになると、また妻がやってきて、よりを戻したいと再縁を求めた。太公望はお盆にある水をこぼして、覆水(こぼれた水)を元に戻せたら言う通りにしようと言って断ったという故事から。こぼれた水が再び盆に返らないように、一度別れた夫婦の仲は、元には戻らない、ということ。

同類語・同義語

  • 吐いた唾は吞めぬ(はいたつばはのめぬ)
  • 落花枝に帰らず(らっかえだにかえらず)
  • 落花枝に帰らず、破鏡再び照らさず
  • 破鏡再び照らさず(はきょうふたたびてらさず)
吐いた唾は吞めぬ(はいたつばはのめぬ)
分類 ことわざ 意味 一度口に出した言葉は取り消すことができないこと。また、十分に注意して話をするべきだということ。 一度吐いた唾は、もう戻して飲めないように、一度口から出した言葉は取り返しがつかないことのたとえ。 同類語・同義語 吐いた唾...
落花枝に帰らず(らっかえだにかえらず)
分類 ことわざ 意味 一度破れたことは、再び元のようにはならないことをいう。 一度落ちた花は、再び元の枝に帰らない、ということから。 この後に「破鏡再び照らさず」と続けても言う。 同類語・同義語 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず) 落...
破鏡再び照らさず(はきょうふたたびてらさず)
分類 ことわざ 意味 一度夫婦別れしてしまったものを、再び元のようにすることはできない、という意味。夫婦の離別をいう。 「破鏡」とは、昔夫婦が離別に際し、後日の形見に鏡を破ってその一片を持っていたということから。 同類語・同義語 覆水盆に返...

対義語・反対語

  • 二枚舌を使う(にまいじたをつかう)
  • 吐いた唾を呑む(はいたつばをのむ)
二枚舌を使う(にまいじたをつかう)
分類 ことわざ 意味 噓を言うこと。 舌が二枚あるかのように、一つのことを二通りに食い違って言うことから、平気で噓をつくことをいう。 同類語・同義語 吐いた唾を呑む(はいたつばをのむ) 対義語・反対語 吐いた唾は吞めぬ(はいたつばはのめぬ)...
吐いた唾を呑む(はいたつばをのむ)
分類 ことわざ 意味 一度口から出した言葉を翻したり、撤回したりすること。また、噓をつくことをいう。 同類語・同義語 二枚舌を使う(にまいじたをつかう) 対義語・反対語 吐いた唾は吞めぬ(はいたつばはのめぬ) 覆水盆に返らず(ふくすいぼんに...
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