「な」

情けが仇(なさけがあだ)

分類ことわざ意味良かれと思ってやったことが、相手にとってはかえって悪い結果を招いてしまうこと。「情け」、は親切心。「仇」は、害。好意が逆効果になってしまうことをいう。
「な」

仲人の七噓(なこうどのななうそ)

分類ことわざ意味仲人の話には嘘や誇張が多く、当てにならない、という意味。仲人は縁談を成立させるために、男女の双方の短所には目をつぶって長所だけを取り上げて話をする、ということから。同類語・同義語仲人の空事(なこうどのそらごと)仲人の噓八百(...
「よ」

用心に怪我なし(ようじんにけがなし)

分類ことわざ意味用心を十分にすれば過ちがない、という意味。普段から常に注意を怠ることがなければ、失敗や間違い、過ち等は起こらないはずで、用心に越したことがない、ということ。同類語・同義語用心に国亡びず(ようじんにくにほろびず)
「ゆ」

油断大敵(ゆだんたいてき)

分類ことわざ意味油断は何よりも危険である、という意味。気を緩めていると大きな失敗の元になるから、油断というものは恐ろしい敵と同じである、ということ。油断を戒めた言葉。同類語・同義語 油断強敵(ゆだんきょうてき)
「と」

遠きは花の香(とおきははなのか)

分類ことわざ意味身近にあって慣れてしまうとあまり立派に見えなくなる。逆に、遠く離れたものは、離れても匂う花の香りが優れているように、立派に思われるものである、という意味。
「た」

胆斗の如し(たんとのごとし)

分類ことわざ意味少しの物事では動じないこと。非常に大胆であること。胆が据わっていること。「斗」は、お酒を酌む柄杓あるいは一斗升(桝)のこと。胆(きも)の大きさが、一斗升程もある、ということから。
「た」

断金の交わり(だんきんのまじわり)

分類ことわざ意味極めて親密な友情や交際のこと。友情の固さは金属をも切断する、ということから。
「た」

大黒柱と腕押し(だいこくばしらとうでおし)

分類ことわざ意味力量の全然比較になるない程の差があることをいう。大黒柱と腕押しをしてみても、到底勝ち目はない、ということから。「腕押し」は、腕相撲のこと。同類語・同義語 大黒柱を蟻がせせる(だいこくばしらをありがせせる)
「そ」

損せぬ人に儲けなし(そんせぬひとにもうけなし)

分類ことわざ意味損失を恐れて何もできない人間は、利益を得ることもまたできないものである、という意味。
「し」

十年一昔(じゅうねんひとむかし)

分類ことわざ意味十年ぐらい経つと、世の中がいろいろと変わってしまって、昔のことだと感じられる、という意味。何があっても十年もすれば、もうすっかりと昔のことである、ということ。「一昔」は、一応昔だと思われる過去のこと。
「や」

山伏も門出(やまぶしもかどで)

分類ことわざ意味つまらないことでもそれなりに礼儀作法があるものである、という意味。また、何事もその始めが大切である、という意味。現世を捨てた世捨て人でも、門出にはそれなりの祝いをする、ということから。「山伏」は、ここでは山中に住んでいる人と...
「り」

悋気嫉妬は女の常(りんきしっとはおんなのつね)

分類ことわざ意味女性の嫉妬深さのこと。女性はやきもちを焼くのが普通で、やきもちは女性の特権である、ということから。「悋気」は男女間でのやきもちのこと。
「り」

利を見て義を思う(りをみてぎをおもう)

分類ことわざ意味利益のあることも、義(義理)に合うか否かを考え、義に合えばその利益を取り、合わなければ取らないことをいう。『論語』にある句。
「り」

竜の髭を撫で虎の尾を踏む(りゅうのひげをなでとらのおをふむ)

分類ことわざ意味大変危険な状況のこと。また、大きな危険を冒そうとすること。大変恐ろしい竜の髭を撫でたり、同じく恐ろしい虎の尾っぽを踏むような、大変危険な行動に出ることから。
「こ」

香餌の下必ず死魚あり(こうじのもとかならずしぎょあり)

分類ことわざ意味利益のあるうまい話には、必ず危険が付きまとっているものだ、という意味。香ばしく餌の下には、必ず死んだ魚がある、ということから。また、転じて、良い餌を投じれば、必ず魚が獲れる、ということから。利益のために釣られて死ぬ者があるこ...
「こ」

口耳の学(こうじのがく)

分類ことわざ意味他人から聞いたことを自分自身で咀嚼することなく直ぐに口にして、自分のものになっていない学問のことをいう。口と耳との間、四寸(約12.12cm)にも満たない学問である、ということから。同類語・同義語口耳四寸の学(こうじしすんの...
「い」

一押二金三男(いちおしにかねさんおとこ)

分類ことわざ意味女性から愛されるようにするならば、まず第一に、押しの強いこと、第二にお金持ちであること、第三に美男であることが必要だ、という意味。女性を口説く時のことで、男前であることは三番目の条件に過ぎない、ということ。
「い」

板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)

分類ことわざ意味船乗りは極めて危険な仕事である。また、危険と紙一重のところにいることのたとえ。船の底に敷く「板子」(いたご)の下は、深い海である、ということから。
「し」

習慣は第二の天性なり(しゅうかんはだいにのてんせいなり)

分類ことわざ意味長い間習慣にしていると、生まれつきの性質であるかのようになってくる、という意味。また、習慣というものは、生まれつきの天性に次いで、深く身についているものである、という意味も。同類語・同義語習慣は第二の天性(しゅうかんはだいに...
「み」

身から出た錆(みからでたさび)

分類ことわざ意味自ら悪い原因を作って、その悪い結果を受けること。自分の行った悪行や悪業のために苦しんだり災いを受けたりすること。錆が付いてしまったが、外から付いたものではなく、それ自体から出てきた錆である、ということから。同類語・同義語自業...