「あ」

蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)

分類ことわざ意味蟻のような小さくて無力な者の願いでも、一念が強ければ叶えられる、という意味。同類語・同義語 蟻の思いも天に昇る(ありのおもいもてんにのぼる)
「あ」

蟻も軍勢(ありもぐんぜい)

分類ことわざ意味ごくつまらない者でも、大勢いる方が良い、ということ。同類語・同義語 枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)
「し」

霜を履んで堅氷至る(しもをふんでけんぴょういたる)

分類ことわざ意味物事の兆候によって、大事の来るのを予想することができるから、災いの来ない前にかねて用心すべきである、という意味。霜を踏むしだいて歩くようになると、やがて数日のうちに固い氷の張る厳しい冬の季節がやってくるのが分かるようになる、...
「し」

下いびりの上諂い(しもいびりのうえへつらい)

分類ことわざ意味下の者を虐待する者は、上に対しては気に入ることを言って、お上手をするものである、という意味。
「や」

焼け木杭に火がつく(やけぼっくいにひがつく)

分類ことわざ意味一度険悪な関係になった者同士が、また元通りに仲良くなること。以前関係があって縁が切れた人が、また、元の状態に戻ることをいう。「焼け木杭」は、一度も得て黒焦げになった杭のことで、火が付き易いことから、男女の関係についていう。「...
「や」

焼け石に水(やけいしにみず)

分類ことわざ意味少しばかりの援助や努力では、ちっとも役に立たないこと。また、やるにはやってみたが、少しの効き目もないこと。焼けて熱くなった石に、少しぐらいの水をかけても、すぐに蒸発して乾いてしまい効果がない、ということから。
「て」

寺の隣に鬼が棲む(てらのとなりにもおにがすむ)

分類ことわざ意味慈悲深い人の近くにも恐ろしい心を持った人が住むものである、という意味。世の中は善人と悪人が混じり合っているものである、ということ。慈悲深い仏を祭る寺の近く(隣)に鬼が棲むものだ、ということから。同類語・同義語 寺の隣に鬼が住...
「む」

棟折れて垂木崩れる(むねおれてたるきくずれる)

分類ことわざ意味トップに立つ者が落ちぶれると、その下に立つ者も共に落ちぶれる、というたとえ。「棟」は、棟木のことで、建物の屋根の一番上の部分。「垂木」は、その棟から軒先(桁)の間に取り付けられる屋根の土台のこと。棟が折れると、その下の垂木が...
「へ」

弁慶の立ち往生(べんけいのたちおうじょう)

分類ことわざ意味進退窮まって二進も三進も(にっちもさっちも)いかない状態にいることをいう。源義経をかばった弁慶が衣川で立ったまま死んだ、という伝説から。
「へ」

下手の道具立て(へたのどうぐだて)

分類ことわざ意味下手な者ほどあれこれと道具を揃えるのにうるさいものだ、という意味。下手な者が準備ばかり大袈裟にすることをいう。「道具立て」とは、道具を整え並べることで、いい道具を揃えたり、道具を選んだりすること。同類語・同義語 下手の道具調...
「こ」

弘法筆を選ばず(こうぼうふでをえらばず)

分類ことわざ意味優れた技術を持っている人は、どんな道具を使っても、優れた成果を上げるものである、という意味。良い仕事をするのは、道具ではなく、その人の腕である、ということ。また、名人は道具選びをしない、ということ。対義語・反対語 下手の道具...
「こ」

好事も無きに如かず(こうじもなきにしかず)

分類ことわざ意味全て人生は良いことも悪いこともなく、無事に暮らすのに越したことはない、という意味。良いことがあっても煩わしいことが付きまとうものであるし、何事もなく平穏な生活が良い、ということから。
「こ」

口角泡を飛ばす(こうかくあわをとばす)

分類ことわざ意味激しく論じたてることをいう。口から唾を飛ばさんばかりに、激しく議論すること。「口角」は、口の両端のこと。口角から唾の泡を飛ばさんばかりに話す、ということから。
「し」

朱に交われば赤くなる(しゅにまじわればあかくなる)

分類ことわざ意味人は交際をする相手によって、どんな風にも変わっていき、良くも悪くもなる。人間は周囲の人間や環境に影響されやすいので、注意しようという教え。「朱」は、赤い色や赤色顔料のこと。朱と付き合っているば、自然と自分も赤い色になる、とい...
「し」

出家の念仏嫌い(しゅっけのねんぶつぎらい)

分類ことわざ意味一番に大切なことが嫌いであったり、不得意であったりすること。また、職業上一番肝心なことが嫌いだったり、出来なかったりすることをいう。
「こ」

氷を叩いて火を求む(こおりをたたいてひをもとむ)

分類ことわざ意味手段を間違えて物事がうまくいかないことをいう。できもしないことを求めることのたとえ。
「り」

綸言汗の如し(りんげんあせのごとし)

分類ことわざ意味一度体外に出た汗が二度と身体に戻ることがないように、一度出せれた天皇陛下の言葉は、取り消したり、改めたりできないものだ、という意味。「綸言」とは、帝王の言葉のたとえ。
「ひ」

尾生の信(びせいのしん)

分類ことわざ意味固く約束を守ること。信義の熱いこと。また、約束を固執する馬鹿正直のたとえ。中国の春秋時代、尾生という男が橋の下で女と会う約束をした。ところが女はやって来ない。やがて大雨で水が増水してもなお女との約束を守って去らず、ついには柱...
「ひ」

低き所に水溜まる(ひくきところにみずたまる)

分類ことわざ意味利益にあるところには人が集まる、という意味。また、悪者がいるところには、悪者が集まる、という意味も。水というものは、低地に流れて溜まる、ということから。
「ひ」

贔屓の引き倒し(ひいきのひきたおし)

分類ことわざ意味贔屓(ひいき)をし過ぎて、かえってその人に迷惑をかけ、悪い結果になること。贔屓をしてかえって相手に不利な事態を引き起こす、ということ。