「す」

据え膳食わぬは男の恥(すえぜんくわぬはおとこのはじ)

分類ことわざ意味女性からの情事の誘いに、男は応じて当然である、という意味。女性から言い寄ってくるものを受けないのは男の恥である、ということ。「据え膳」は、男が女に言い寄ることを男の側からいう言葉。
「く」

薬九層倍(くすりくそうばい)

分類ことわざ意味薬の販売価格はその元となる原材料費(元値)に比べて物凄く高いことを示した言葉。薬の売価は原価の九倍である、ということから。
「せ」

清濁併せ吞む(せいだくあわせのむ)

分類ことわざ意味度量が大きく心が広いことをいう。広い心を持って、付き合う人は善人も悪人も区別しないで全てを受け入れる。きれいな水(清流)と濁った水(濁流)である「清濁」を受け入れる(飲み込む)海のように、気に入った人だけでなく嫌な人、嫌いな...
「す」

住めば都(すめばみやこ)

分類ことわざ意味どんなに寂しい不便な土地であっても、住み慣れてしまえばそこが一番住みやすいと思うようになる、という意味。貧しさも楽しさに通ずる、ということ。「都」は、賑やかで便利な大きな町で、すみやすい土地の意味。住んでみればどこでも愛着の...
「す」

寸善尺魔(すんぜんしゃくま)

分類ことわざ意味少し良いことがあれば、後々に大きな悪いことが起こる、という意味。同類語・同義語 好事魔多し(こうじまおおし)
「け」

捲土重来(けんどちょうらい)

分類ことわざ意味一度失敗した者が、再び勢いを盛り返して物事に取り掛かること。たとえ一度戦いに敗れても、土煙を巻き上げて再び攻撃する、ということから。「捲土」は、土を巻き上げるような勢いのこと。「重来」は、重なり来ること。「重来」は「じゅうら...
「す」

好きこそ物の上手なれ(すきこそもののじょうずなれ)

分類ことわざ意味好きであると、そのことを一生懸命に勉強するから、上手になるものである、という意味。どんなことでも自分の好きなことをやるときは熱心に工夫しながらやるので、自然と上手になるものだ、ということ。同類語・同義語 好きは上手の元(すき...
「へ」

下手の横好き(へたのよこずき)

分類ことわざ意味下手であるにもかかわらず、かえってそれを好み熱心なこと。または、何をやらせても下手な人に限って、いろいろなことに手を出したがるものである、ということ。「横好き」は、専門でないことを好むこと。同類語・同義語 下手の物好き(へた...
「ふ」

父母の恩は山よりも高く海よりも深し

分類ことわざ意味父や母の恩は、比べ物のないほど大きい、という意味。両親の愛情をたとえた言葉。
「よ」

羊頭を掲げて狗肉を売る(ようとうをかかげてくにくをうる)

分類ことわざ意味見かけは立派であるが中身は詰まらないものであること。表面と内容が一致しないこと。言うことと行いが違うこと。宣伝は立派でも実物がそれに伴わないこと。見かけを立派に飾って内容の虚偽、貧弱さをごまかす。看板に偽りがあることをいう。...
「し」

詩を作るより田を作れ(しをつくるよりたをつくれ)

分類ことわざ意味詩を作ってもなかなか金にはならないものである。金にならない詩を作るよりも、田でも作って実益を上げる方が良い、という意味。風流に耽るよりも実益の上がることに努力せよ、という戒め。同類語・同義語 念仏申すより田を作れ(ねんぶつも...
「え」

猿猴が月を取る(えんこうがつきをとる)

分類ことわざ意味出来もしないことをして失敗すること。また、愚かな人間が自らの達し得ぬ望みに苦労する様のこと。猿が水に映った月を取ろうとして水に落ちたという故事から。同類語・同義語 猿猴月を捉(えんこうつきをとる)
「く」

愚公山を移す(ぐこうやまをうつす)

分類故事意味事を成すにあたっては、狡知(悪賢い知恵)を弄せず誠心誠意努力をすれば、いずれその目的を達することになる、という意味。中国の愚公という人が、太形・王屋の二つの山の位置を、よそに移そうと長年努力し、神がそれを愛でて移したという『列子...
「う」

打たれても親の杖(うたれてもおやのつえ)

分類ことわざ意味親は子供が可愛いからこそ杖で打つのだから、決して恨んではならない、という意味。杖で打つ親の厳しい叱りも、子への愛ゆえのもので、ありがたいものだ、ということ。
「お」

狼に衣(おおかみにころも)

分類ことわざ意味内心と外面とが大変に違うこと。また、非常に瘦せた人が緩やかな着物を着た様子を形容する時にもいう。狂暴・凶悪な性質の狼に、慈悲の姿である法衣を着せたようだ、ということから。狂暴凶悪な人間が、表面だけ情の深い善人ぶって言動するこ...
「ち」

茶碗を投げれば綿で抱えよ(ちゃわんをなげればわたでかかえよ)

分類ことわざ意味相手が強く出てきたら柔らかく受けた方が、かえって相手に勝る方法となる、という意味。立腹した相手が、茶碗を投げつけてきたようなときには、真綿でそっと割れないように受け止めるのが良い方法である、ということから。同類語・同義語 茶...
「か」

亀の甲より年の劫(かめのこうよりとしのこう)

分類ことわざ意味長年の経験は値打ちがあり何よりも大切である。年長者の知恵を褒め称える言葉。「甲」は甲羅、「劫」は無限に長い時間、あるいは世の中という意味。「甲」と「劫」が同じ音であることから引き合いに出して亀の甲も値打ちがあるが、年の劫の方...
「は」

花は桜木人は武士(はなはさくらぎひとはぶし)

分類ことわざ意味花の中では桜が最も優れ、人の中では武士が最も優れいている、という意味。武士の美意識を示した言葉。桜の咲き際と散り際の鮮やかさと、武士の死に際のイメージを重ねたもの。
「も」

物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)

分類ことわざ意味余計なことを話したために、かえって自分に災難を招いてしまうこと。口(唇)は災いの元であるから、言葉は慎むべきものである、という意味。松尾芭蕉の座右の銘としていた句。自慢したり人の悪口を言ったりした後は、秋の風のような寂しい風...
「く」

君子は和して同ぜず小人は同じて和せず

分類ことわざ意味立派な人物は、他人と調和するが訳もなく同意するようなことはしない。反対に、器の小さい人物は、訳もなく付和雷同するが、調和することはないものである、という意味。君子は和を重んずるが理に反して同調せず、つまらぬ人間は、やたらと賛...