「く」

君子は豹変す(くんしはひょうへんす)

分類ことわざ意味立派な人物は間違いに気づくとすぐに考えを改める、という意味。君子は過ちに気づくと、改めることはきっぱりと改め、善に移ることが早い。また、時世に応じて態度や意見をころりと変えることもいう。良いにつけ、悪いにつけ、思考や言動がす...
「へ」

下手の長談義(へたのながだんぎ)

分類ことわざ意味話の下手な人に限って、話が長い、という意味。「談義」は話をすること。同類語・同義語 下手の長談義後座の妨げ(へたのながだんぎこうざのさまたげ)
「へ」

下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむにいたり)

分類ことわざ意味下手な人が考えるのは時間を費やすばかりで、良い考えが浮かばず、結局休んでいるのと同じようなものである、という意味。囲碁や将棋で、長時間考えている人をからかって言う言葉。
「む」

昔は今の鏡(むかしはいまのかがみ)

分類ことわざ意味昔のことは現在の模範となる、という意味。
「と」

虎を描きて狗に類す(とらをえがきていぬにるいす)

分類ことわざ意味力量の乏しい人が優れた人物から真似してもかえって軽薄に見えるだけである、という意味。立派で優れたものを真似ようとして学び損ね、かえって見苦しいものになる、ということのたとえ。また、崇高なものを求め過ぎると不成功に終わる、とい...
「や」

焼きが回る(やきがまわる)

分類ことわざ意味頭の働きや技術が落ちてくること。愚鈍になること。また、年を取って頭の働きや能力が鈍り、役に立たなくなることをいう。金属を鍛えて刀や刃物を作るときに、火が回り過ぎて焼き過ぎると切れ味が鈍くなる、ということから。
「け」

鯨飲馬食(げいいんばしょく)

分類ことわざ意味度を越えた無茶な飲食のこと。鯨が飲むように飲酒し、馬が食うように大量に食べる、ということから。"
「か」

金は天下の回り物(かねはてんかのまわりもの)

分類ことわざ意味お金は一つの所に止まっているものではなく、富者(お金持ち)もお金を失いことがあり、同様に貧者(貧乏人)にも回ってくることもある、という意味。お金は人の手から人の手へと渡っているものだから、いつかは自分のところにも回ってくる。...
「は」

歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ)

分類ことわざ意味思っていることを遠慮せずに、ずばずばと言うこと。歯に、衣(衣服)を着せない、ということから。包み隠すところなくものをいう、という意味。同類語・同義語 歯に衣着せない
「よ」

宵だくみの朝臥せり(よいだくみのあさぶせり)

分類ことわざ意味宵の時分に翌朝のことを考えながら、朝には朝寝坊して怠ることをいう。宵の計画が寝坊によってその計画が台無しになること。「宵」とは、日が暮れて間もない時間帯のこと。同類語・同義語 宵っ張りの朝寝坊(よいっぱりのあさねぼう)
「む」

無理も通れば道理になる(むりもとおればどうりになる)

分類ことわざ意味道理を無視したことでも、世間で一旦通用してしまえば、いつの間にかそれが正しいこととされてしまうようになる、という意味。同類語・同義語 無理が通れば道理引っ込む(むりがとおればどうりひっこむ)
「む」

無理が通れば道理引っ込む(むりがとおればどうりひっこむ)

分類ことわざ意味道理に背く不正なことが世間で行われると、道理にかなった正しいことは行われなくなる、という意味。無理と道理との両立が難しいことをいう。また、緊急避難のためにやむを得ず道理のあることでも引っ込めることをいう。道理を無視したことが...
「き」

義理と褌欠かされぬ(ぎりとふんどしはかかされぬ)

分類ことわざ意味どんな時でも義理を欠いてはならないもので、世間を渡っていく上で重要なものだ、という意味。男性が常時身に着けている褌と、世間に対して欠くことのできない義理を合わせて、義理を説いた言葉。同類語・同義語 義理と褌は欠かせぬ 義理と...
「ほ」

煩悩の犬は追えども去らず(ぼんのうのいぬはおえどもさらず)

分類ことわざ意味煩悩の容易に去り難いことをいう。「煩悩」とは、人を苦しめ煩わせる心や悟りに至る道を妨げる心のこと。同類語・同義語 煩悩の家の犬打てども去らず
「す」

臑に傷を持つ(すねにきずをもつ)

分類ことわざ意味やましいところがある。前に他人に隠したい悪いことをしている、という意味。膝から足首までの部分である臑に傷があると、草などが当たって痛むので、こそこそと忍び足で歩く、ということから。「臑」は「脛」とも書く。同類語・同義語 脛に...
「す」

脛に疵持てば笹原走る(すねにきずもてばささはらはしる)

分類ことわざ意味心にやましいことのある人間は、笹原を過ぎる風の音にも驚いて、笹原を走って通る、という意味。同類語・同義語 脛に疵あれば萱原走らぬ 脛に疵持てば笹原走らぬ(すねにきずもてばささはらはしらぬ) 脛に疵持てば茅原走らぬ(すねにきず...
「す」

脛に疵持てば茅原走らぬ(すねにきずもてばかやはらはしらぬ)

分類ことわざ意味後ろ暗いもののある人や心にやましいことのある人は、世間を渡るにも注意深くひっそりと生きていかなければならない、という意味。怪我をしていなければどんな所でも平気で走っていけるが、脛に傷があると、茅原(萱原)のような所は走ること...
「の」

嚢中の錐(のうちゅうのきり)

分類ことわざ意味優れた才能は、他人が覆い隠そうとしても自然と世に現れるものである、という意味。「嚢(のう)」は、袋。袋に錐(きり)を入れると、錐の尖った先端が袋を破って突き出てしまうことから。
「ね」

猫も杓子も(ねこもしゃくしも)

分類ことわざ意味何もかも。だれもかれも。どんな人も皆、という意味。猫や杓子(ご飯や味噌汁などを掬う道具)までも、ということから。または、「女子も弱子(じょしもじゃくしも)」や「女子も若子(めこもじゃくしも)」から変化したなどの説もある。
「ふ」

無精者の一時働き(ぶしょうもののいっときばたらき)

分類ことわざ意味日頃から怠けている者が急に働き出しても、一時だけのことで長続きはしない、という意味。