「け」

毛を吹いて疵を求む(けをふいてきずをもとむ)

分類ことわざ意味他人の隠れた小さな欠点を探し出すことをいう。また、好んで人の欠点を暴いて逆に自分の欠点をさらけ出すことをいう。毛に息を吹きかけて小さな疵(傷)を探し出す、ということから。同類語・同義語 毛を吹いて傷を求む
「か」

蛙の面に水(かえるのつらにみず)

分類ことわざ意味何を言われても、どんな仕打ちにあっても、反応がなく平気でいる様子をいう。何を言われても平然とした様子。蛙(カエル)は顔へ水をかけられても平気である、ということから。同類語・同義語 蛙の面に小便(かえるのつらにしょうべん) 蛙...
「ゆ」

雪に白鷺(ゆきにしらさぎ)

分類ことわざ意味見分けにくいことをいう。また、目立たないことをいう。白い雪の中に、これまた白い鷺である白鷺がいる、ということから。
「も」

元の鞘に収まる(もとのさやにおさまる)

分類ことわざ意味紛糾したことが収まって元通りになること。また、離婚したり喧嘩別れしたりした人同士が、仲直りをして、また元通りの関係に戻ることをいう。抜いた刀を、また元通りに鞘に入れる、ということから。同類語・同義語 元の鞘にへはまる
「も」

元の木阿弥(もとのもくあみ)

分類ことわざ意味再び旧に復することをいう。また、折角苦労して良い状態となったのに、また元の状態に戻ること。苦労や努力が水の泡になってしまうことをいう。戦国大名の筒井順昭の身代わりを務めた木阿弥という盲人が、順昭の子順慶が成人すると用済みにな...
「ひ」

百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)

分類ことわざ意味人から百回聞くより、実際に自分で一回見る方がよく理解できる、という意味から、まず見て確かめることが大事だということ。「如かず」は、及ばない、の意味。同類語・同義語 百聞、一見に如かず 千聞一見に如かず(せんぶんいっけんにしか...
「む」

昔取った杵柄(むかしとったきねづか)

分類ことわざ意味一度習熟したことは、その後長く時を経ても、忘れることなくその技術を発揮す得ることをいう。「杵柄」は、臼に入れた米などを搗く杵の、手で持つ部分のこと。杵柄を持って、昔餅をよく搗いた、ということから。以前、鍛えていて今でもまだ自...
「や」

焼き餅焼くとて手を焼くな(やきもちやくとててをやくな)

分類ことわざ意味嫉妬のために我が身を滅ぼすな、という意味。「焼き餅」は火で炙って焼いた餅。嫉妬することを「焼く」ということから、餅を付けて言った言葉。
「み」

見かけばかりの空大名(みかけばかりのからだいみょう)

分類ことわざ意味見た目は良くても財布の中が空っぽなこと、または、外見やうわべは立派で豪華であるがその内実は貧弱ではみすぼらしいことをいう。「空大名」は、名前だけで力がない大名のこと。
「な」

無いが意見の総じまい(ないがいけんのそうじまい)

分類ことわざ意味道楽や放蕩、遊興の類を好む放蕩者には、どんなに度々意見を聞かせても効き目の無いものであるが、財産を使い果たすと、どうにも仕方がないから自然と遊ばなくなり放蕩もやめてしまうために意見の必要もなくなる。だから、財産が無いというこ...
「く」

苦あれば楽あり楽あれば苦あり(くあればらくありらくあればくあり)

分類ことわざ意味苦しいことがあれば後で楽しいことがある。反対に、楽しんでばかりいれば、後で苦労をする。人生はいいことばかりでもなく、また、悪いことばかりでもない、という意味。同類語・同義語 苦あれば楽あり(くあればらくあり) 楽は苦の種、苦...
「ら」

楽あれば苦あり苦あれば楽あり(らくあればくあり)

分類ことわざ意味楽しいことがあれば、後で苦しいことがある。楽しいことばかり、そうは続かないものである、と戒める言葉。苦楽は対になっているものである、という意味。世の中のことは、楽と苦が相関関係にあることをいう。同類語・同義語 苦あれば楽あり...
「ら」

楽は苦の種、苦は楽の種(らくはくのたね、くはらくのたね)

分類ことわざ意味楽をすれば後で苦しい思いをしなけばならないし、苦労をしておけば後できっと楽をすることができる。苦労は将来の楽につながるのだから、耐え忍ぶことが大切である、という意味。楽は苦しみの素になり、逆に、苦しみはやがて楽な暮らしの素と...
「は」

早起きは三文の徳(はやおきはさんもんのとく)

分類ことわざ意味朝早くから起きると、何かしら良い事があるため、早く起きなさい、という意味。「徳」は「得」とも書き、毎朝早く起きると健康にも良く何かしら得なことがあるものだ、という意味に。「三文」は昔のお金で、僅かな金額。同類語・同義語 早起...
「と」

毒を食らわば皿まで(どくをくらわばさらまで)

分類ことわざ意味何をするにも徹底した方が良い、という意味。また、一度罪を犯したのならば、徹底的に罪を重ねる、という意味も。どうせ毒を食ってしまったのだから、同じ毒を食って死んでしまう以上は、毒を盛った皿まで舐めてしまう方が良い、ということか...
「と」

毒を以て毒を制す(どくをもってどくをせいす)

分類ことわざ意味悪人や悪事を抑えるために、他の悪人や悪事を使うことをいう。毒に当たった人に対して別の毒薬を使って治療をすることから。毒で毒を制御する、ということから。ここでの毒は、社会的な毒の意味で、悪一般を指す。悪を使って社会悪を取り除く...
「て」

天高く馬肥ゆ(てんたかくうまこゆ)

分類ことわざ意味秋のさわやかな気持ちの良い季節をいう言葉。秋は空(天)も高く澄み渡り、馬も食欲が出て餌をよく食べてたくましく太る季節である、ということから。同類語・同義語 秋高く馬肥ゆ(あきたかくうまこゆ) 天高く馬肥ゆる秋 天高く馬肥える...
「に」

二足の草鞋を履く(にそくのわらじをはく)

分類ことわざ意味一人で二つの異なる職業を兼ねることをいう。一人に人が相互に矛盾する二つの職業を持つこと。一度に一足しか履けないはずの足に、二足の草鞋を履く、ということから。江戸時代では、博徒(賭博を職業とする者。博打打)が罪人を捕える捕り手...
「に」

二足の草鞋は履けぬ(にそくのわらじははけぬ)

分類ことわざ意味二つの事を同時に行うことはできない、という意味。同類語・同義語 二足草鞋は履けぬ 二足の草鞋を履く(にそくのわらじをはく)
「ひ」

火水の争い(ひみずのあらそい)

分類ことわざ意味お互いに許し合うことのない者同士の争いのこと。火と水は、お互いに相容れない存在であることから。