「ひ」

火水の争い(ひみずのあらそい)

分類ことわざ意味お互いに許し合うことのない者同士の争いのこと。火と水は、お互いに相容れない存在であることから。
「た」

旅の恥は搔き捨て(たびのはじはかきすて)

分類ことわざ意味人は旅行先だと、知人もいないし、長く滞在するわけでもなくその場限りだから、普段なら恥ずかしいようなことでも平気でやってのけるものだ、という意味。旅行中に恥ずかしい行為をしても、後までは恥とはならない、ということ。同類語・同義...
「た」

頼めば鬼も人食わず(たのめばおにもひとくわず)

分類ことわざ意味普通の心を持った人に頭を下げて頼めば、決して無茶なことはするものではない、という意味。鬼のような恐ろしいものでも、こちらから頼んだならば人を食ったりはしないものだから、ということから。同類語・同義語 鬼も頼めば人食わず(おに...
「け」

下駄も阿弥陀も同じ木のきれ(げたもあみだもおなじきのきれ)

分類ことわざ意味身分の違いは、心掛けや境遇の違いで生じるのであり、根本は同じだということのたとえ。貴賤の別はあるけれど、元は同じものから出たものだ、ということ。一方は下駄になり、一方は木造の仏像である阿弥陀になっているが、元は同じ木の端で作...
「は」

馬鹿に付ける薬はない(ばかにつけるくすりはない)

分類ことわざ意味薬は沢山あるけれど、馬鹿を治す薬はない、馬鹿はどうにもしようのないものである、という意味。馬鹿はどんな薬を付けても利口になるわけではない。救いようのないことを表した言葉。
「は」

馬鹿と鋏は使いよう(ばかとはさみはつかいよう)

分類ことわざ意味人を使うときは、その人に合わせて使わなくてはならない、という意味。鋏(はさみ)は、使い方でよく切れるものである。馬鹿な者でも何か優れた点を持っているから、使い方によっては結構役に立つものである。切れない鋏もうまく使えば切れる...
「せ」

聖人に金無し(せいじんにかねなし)

分類ことわざ意味清廉潔白にその身を持している人は、貧乏なものである、という意味。
「に」

二度教えて一度叱れ(にどおしえていちどしかれ)

分類ことわざ意味子供の教育法をいったもの。子供は叱って育てるものではない。子供は間違えながら育つものだから、叱るにしても何度もよく教えてからにしなければならない、という意味。同類語・同義語 二度褒めて一度叱れ(にどほめていちどしかれ)
「ね」

猫は虎の心を知らず(ねこはとらのこころしらず)

分類ことわざ意味小人物は、大人物の考えを理解できないものである、という意味。よく似ていても猫のように小さな動物は、虎のように大きな動物の心を理解できない、ということから。
「え」

縁なき衆生は度し難し(えんなきしゅじょうはどしがたし)

分類ことわざ意味人の意見を聞こうとしない者は、どうしようもない、という意味。また、仏に縁のない人は、いくら説法しても悟らせることはできない、という意味も。度す(どす)とは、悟りの道に入らせること。信仰心のない人間は、万人に慈悲を施す仏であっ...
「こ」

虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)

分類ことわざ意味功名を得たい、あるいは、立派な成果を上げたいと思うならば、安全策を取ってばかりいるのではなく、大きな危険を覚悟しなければならない、という意味。危険を冒さなければ大きな望みは果たせない、身の安全ばかり考えていては目指すものは得...
「く」

苦しい時の神頼み(くるしいときのかみだのみ)

分類ことわざ意味人間は身体が達者で心配事のない時には神のことを忘れて暮らしがちであるが、病気にかかったり心配があったり災難にあったりすると、神に祈願を込めるものである、という意味。普段は神や仏を信じない、信心のない人であっても、苦しい時、困...
「く」

君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)

分類ことわざ意味立派な人間は、危険な所には初めから近寄らないものだ、という意味。「君子」は、人柄や行いが立派な人のこと。君子は、不用意な言動を慎みつつ、自分から進んで危険な場所に近づいたり、禍を招くというような愚かな行動はしない、ということ...
「や」

柳は緑花は紅(やなぎはみどりはなはくれない)

分類ことわざ意味物事が自然のままである様子や真実の姿を表している様子をいう。また、春の景色が美しい様子もいう。柳の葉が緑になり、花が紅に(赤く)咲くという、当たり前の姿が、物事の真実をも表すことから。物には、天然・自然の理があることをいう。
「の」

能なしの口たたき(のうなしのくちたたき)

分類ことわざ意味才能の無い者や役にも立たない者に限って、口だけは達者で、口数が多くよくしゃべる、という意味。
「ひ」

貧乏暇なし(びんぼうひまなし)

分類ことわざ意味貧乏であるために生活に追われて暇が無い、という意味。貧乏をしているといつも生活に追われて食うためにせっせと働かなければならず、趣味や娯楽、遊びに興じている暇などは全く無い、ということ。同類語・同義語 浪人暇なし(ろうにんひま...
「ひ」

匹夫も志を奪うべからず(ひっぷもこころざしをうばうべからず)

分類ことわざ意味「匹夫」はスケールの小さい、つまらない人間のこと。その匹夫でも、堅固な志をしっかりと持つ者は、誰もその志を動かすことができない、という意味。論語にある句。同類語・同義語 匹夫も志を奪う可からず 三軍に帥を奪うべし、匹夫志を奪...
「ゆ」

行き大名の帰り乞食(ゆきだいみょうのかえりこじき)

分類ことわざ意味始めは良かったが、終わりが悪いことをいう。また、最初から無計画に金を使ってしまい、後で動きが取れなくなること。旅行に出かけたりするとき、行きは大名のように贅沢で豪勢に金を使うが、使い過ぎたおかけでその帰り道には乞食のように無...
「と」

時の花をかざしにせよ(ときのはなをかざしにせよ)

分類ことわざ意味その時その時の時勢に従って行動するのが良い、という意味。「かざし」は簪(かんざし)や髪やかぶり物の飾りのことで、季節季節の花を飾りにさすのが良い、ということから、我を張らずに時勢・時流に乗って世間を渡るのが良い、ということ。
「い」

炒り豆に花が咲く(いりまめにはながさく)

分類ことわざ意味滅び去り衰退したものが再び蘇ること。また、ありそうもないことが実際に起こること。煎った豆から発芽して花が咲く、という有り得ないことをたとえたもの。同類語・同義語 煎り豆に花が咲く