「ふ」

豚に真珠(ぶたにしんじゅ)

分類ことわざ意味どんなに値打ちのあるものでも、それが分からない人には何の価値もない、という意味。価値が分からない者に貴重なものを与えても何の役にも立てられないことをいう。豚に真珠を与えても、その価値は分からず何の役にも立たない、ということか...
「ね」

猫に小判(ねこにこばん)

分類ことわざ意味どんなに立派なものでも、価値が分からない人には、何の役にも立たない、という意味。価値が分からず何も感じないことのたとえ。猫に小判(昔のお金で大金を示す)を与えても、ちっともありがたがらない、ということから。同類語・同義語 坊...
植物

坊主の花簪(ぼうずのはなかんざし)

分類ことわざ意味無用の長物。持っていても何の役にも立たないもののこと。花をあしらった髪飾りである花簪(はなかんざし)は、頭を丸めた坊主には不要なものである、ということから。同類語・同義語 猫に小判(ねこにこばん) 豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
「る」

累卵の危うき(るいらんのあやうき)

分類ことわざ意味危険極まりないこと。積み重ねられた生卵のように、いつ崩れて壊れてしまうかわからないほど不安定で危険な様をいう。同類語・同義語 累卵之危(るいらんのき) 累卵よりも危うし(るいらんよりもあやうし) 累卵の危うさ(るいらんのあや...
「ゆ」

夕立は馬の背を分ける(ゆうだちはうまのせをわける)

分類ことわざ意味夕立が局地的に降ることを例えた言葉。夕立は、一頭の馬の背を、半分だけ濡らして降ったりするものである、ということから。ある場所では雨が降っているのに、ごく近い場所では晴れているということ。
「み」

水清ければ魚棲まず(みずきよければうおすまず)

分類ことわざ意味余りにも清廉潔白な人間は人に疎まれてしまう、という意味。人は行いが正しくて心が綺麗であり過ぎると、冷たい性格と思われてしまい、かえって他人に親しまれないことをいう。川や池の水があまり澄んでいると、隠れる場所や餌が無いため、か...
「す」

水魚の交わり(すいぎょのまじわり)

分類故事意味大変に仲の良い付き合い。親密な友情・交際のこと。また、切っても切れない関係。魚は水を離れては生きられない関係である、ということから。中国の『三国志演義』から。同類語・同義語 刎頸の交わり(ふんけいのまじわり) 管鮑の交わり(かん...
「ふ」

蜉蝣の一期(ふゆうのいちご)

分類ことわざ意味人の一生が短く儚いことをいう。蜉蝣(ふゆう)とは、カゲロウのこと。ごく短い間しか生きることができない寿命の短い昆虫であるカゲロウの一生、ということから。
「ひ」

飛耳長目(ひじちょうもく)

分類ことわざ意味物事の観察に鋭く深いことをいう。観察力や情報収集力があり、物事に精通していること。居ながらにして遠くのことを聞き、古のことを見る、ということから。遠くのことを聞く耳と、遠くのものを見る目を持つ、ということ。同類語・同義語 長...
「と」

灯心で竹の根を掘る(とうしんでたけのねをほる)

分類ことわざ意味一生懸命になっても事が成就しないこと。また、到底不可能なことをいう。極めて柔らかく脆い灯心で、堅い竹の根を掘るようである、ということから。「灯心」は、ランプやロウソクなどの芯のこと。灯油や蝋を染み込ませて火をともす糸状のもの...
「ね」

寝た間は仏(ねたまはほとけ)

分類ことわざ意味眠っている間は、心配事も忘れて極楽にいるようだ、という意味。極楽の仏様のように心配事も苦労もない様子をいう。また、どんな人でも眠っている時は、仏様のように無心、無我でいられることもいう。同類語・同義語 寝る間が極楽(ねるまが...
「に」

鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん(にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん)

分類ことわざ意味些細な事を処理するのに、大袈裟な方法を用いる必要はない、という意味。用い方・用法が誤っていることのたとえ。鶏を料理するのに、牛を切る時に使用する大きな包丁を使う必要はない、ということから。論語にある言葉。同類語・同義語 鶏を...
「は」

春の晩飯あと三里(はるのばんめしあとさんり)

分類ことわざ意味春は夕飯を食べた後で三里の道が歩ける程に日の長いものである、という意味。一里は4km。晩御飯を食べてからでもまだ三里はたっぷりと歩ける程に春は日が長いことを例えた言葉。
「う」

鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)

分類ことわざ意味熱心に物を探そうとする時の様子を表す言葉。何かを探すときの眼を鋭く光らせた熱心な目つきのこと。また、人の欠点を熱心に探そうとすることをいう。鳥の鵜や鷹が獲物を獲る時の、大きく見開いた鋭い目つきから。
「ひ」

百尺竿頭一歩を進む(ひゃくしゃくかんとういっぽをすすむ)

分類ことわざ意味工夫をして努力をしたうえに、さらに努力と工夫を重ねて進歩を求めようとすること。また、さらに勇気を振るうことをいう。既に至り尽くながらさらに向上の工夫をこらす、という意味。百尺もある長い竿の先まで登ったのに、さらにもう一歩を勧...
「む」

昔の剣今の菜刀(むかしのつるぎいまのながたな)

分類ことわざ意味①かつて優れていた人も年を取ると何の役にも立たないこと②いくら良くても役に立たない古い物より、鈍らでも今の役に立つ物の方が大事である、という意味。昔は剣として立派に役に立っていたものが、今では野菜を切るくらいにしか使えない、...
「た」

大魚は小池に棲まず(たいぎょはしょうちにすまず)

分類ことわざ意味偉大な人物は低い地位には甘んじていられない。優れた能力を有する者は、それにふさわしい場所にのみ存在する、という意味。狭い池には大きな魚は暮らしていない、ということから。同類語・同義語 大魚は小池に住まず
「ほ」

奉公人に使われる(ほうこうにんにつかわれる)

分類ことわざ意味奉公人を使っていると、色々と気を遣うことも多く、いつの間にか使っているつもりが、使われているようなことになるものである、という意味。同類語・同義語 人を使うは使われる(ひとをつかうはつかわれる)
「ひ」

貧すれば鈍する(ひんすればどんする)

分類ことわざ意味貧乏になると人は愚鈍になる、という意味。貧乏をすると暮らすことだけで精一杯で、知恵も鈍り、心が卑しく意地汚くなる、ということ。「鈍する」は「貪する」とも書く。「貪」は、意地汚いという意味。貧乏になると本性がさもしくなり、諸事...
「な」

無くて七癖(なくてななくせ)

分類ことわざ意味人には多かれ少なかれ癖というものがあるものだ、という意味。癖の無い人はまず居ない、ということ。癖が全然無いように見える人でも、七つぐらいはあるものだ、ということから。「なくて七癖、あって四十八癖」と続き、無いといっても七つ癖...