「お」

鬼も十八番茶も出花(おにもじゅうはちばんちゃもでばな)

分類ことわざ意味女性はどんな人も年頃になると可愛らしくなるものだ、という意味。お茶のなかでは品質の劣る番茶でも、出花は香り高く味が良い。また、どんなに容貌の醜い婦人でも、十八程の年頃は、誰でもその人なりに美しく見えるものであり、また、年相応...
「ら」

楽は一日苦は一年(らくはいちにちくはいちねん)

分類ことわざ意味人生は苦しみの多いものである、という意味。楽しい時間は一日という短い間で過ぎてしまうが、苦しい時間は一年も長く続くものである、ということから。
「ほ」

暴虎馮河の勇(ぼうこひょうがのゆう)

分類ことわざ意味向こう見ずの無謀な勇気のことをいう。虎を手で打ち、川(河)を徒歩で渡るような無謀な気構え、ということから。同類語・同義語 匹夫の勇(ひっぷのゆう)
「ね」

鼠の嫁入り(ねずみのよめいり)

分類ことわざ意味物事はあれこれ選んでも結局は変わりばえのしないところに落ち着くものだ、という意味。鼠(ネズミ)の夫婦が娘に天下一強い婿を取ろうと考え、太陽に話を持ち掛けたが、太陽の光を遮る雲がもっと強いと言ったことから、強い者は順に、風(雲...
「う」

兎を見て犬を呼ぶ(うさぎをみていぬをよぶ)

分類ことわざ意味①物事は手遅れと思っても諦めてはいけない、②手遅れのたとえ。狩猟で獲物である兎(ウサギ)を見つけてから猟犬を呼ぶ、ということから。同類語・同義語 兎を見てから鷹を放つ(うさぎをみてからたかをはなつ)
「つ」

杖とも柱とも(つえともはしらとも)

分類ことわざ意味非常に頼りになる人や物事をいう。杖は身体を支える役割があり、柱は家を支える役割があり、共に頼りになる、ということから。同類語・同義語 杖柱(つえばしら)
「か」

苛政は虎よりも猛し(かせいはとらよりもたけし)

分類ことわざ意味苛酷で惨い政治は、虎よりも恐ろしいものである、という意味。酷い悪政の下にある人民は、虎に襲われて死ぬよりも恐ろしい目にあう、ということから。
「に」

煮ても焼いても食えぬ(にてもやいてもくえぬ)

分類ことわざ意味どんなにしても思い通りにならないこと。また、人物が大変悪賢くて扱いに困ること。持て余すこと。生で食えない食べ物は、煮るか焼くかして食うが、それでもまだ食えない、ということから。同類語・同義語 煮ても焼いても食えない
「せ」

雪駄の土用干し(せったのどようぼし)

分類ことわざ意味ふんぞり返って威張っていることをいう。雪駄を土用の日に干すと反り返って威張っているように見える、ということから。
「せ」

雪隠で饅頭(せっちんでまんじゅう)

分類ことわざ意味人には隠して自分一人でよい思いをすることをいう。「雪隠」はトイレ、便所(お手洗い)のこと。便所のなかで内緒で隠し持っていた饅頭を食う、ということから。同類語・同義語 雪隠で米をかむ(せっちんでこめをかむ)
「す」

雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまでおどりわすれず)

分類ことわざ意味どんなに年を取っても、幼い頃に覚えたことや身につけた習慣や癖は、なかなか抜けることができないし、忘れないものである、という意味。雀(スズメ)は、踊るように跳躍する癖が一生抜けない、ということから。同類語・同義語 三つ子の魂百...
「み」

三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)

分類ことわざ意味幼児の頃の性格や気立て、性質は、その人が死ぬまで変わらないものである、という意味。「三つ子」は三歳の幼児のこと。「百まで」は、百歳までのことでずっと年を取るまでということ。同類語・同義語 雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまで...
「ひ」

人の噂も七十五日(ひとのうわさもしちじゅうごにち)

分類ことわざ意味噂というものはすぐに広まるけれど、そう長くは続かず、しばらくすれば自然と消えていってしまうものだ、という意味。世間の噂も七十五日すれば、消え失せてしまうものだ、ということから。同類語・同義語 人の上は百日
「は」

花は根に鳥は古巣に帰る(はなはねにとりはふるすにかえる)

分類ことわざ意味どのような物もすべてその根本・根源に帰するものである、という意味。咲き終わった花はその木の根元に散り落ち肥しとなり、鳥は空を飛んでいても必ずそのねぐらとなる巣に帰る、ということから。同類語・同義語 花は根に鳥は古巣に 花は根...
「か」

歌人は居ながらにして名所を知る(かじんはいながらにしてめいしょをしる)

分類ことわざ意味景勝の地や史跡などの名所には必ずそれを詠った歌があるから、歌人は歌を詠むことにより座って居ながらにして名所を知ることになる、という意味。同類語・同義語 歌人は坐ながらにして名所を知る(かじんはいながらにしてめいしょをしる)
「い」

一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)

分類ことわざ意味これぐらいのものと思われるつまらないものや、いかにも小さく弱いものでも、それ相応の覚悟や思慮、判断力や意地を持っているものであるから、軽蔑することはできないものである。また、見かけがどんなに小さく弱そうなものにも、それなりの...
「い」

一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)

分類ことわざ意味話のほんの一部分を聞いて、その全貌を悟る、ということから、理解力、洞察力が鋭い聡明な人のことをいう。頭が良く、物事がすぐに分かる様子。中国の『論語』からの言葉。同類語・同義語 一を打って十を知る(いちをうってじゅうをしる) ...
「た」

大義親を滅す(たいぎしんをめっす)

分類ことわざ意味君臣の大義を全うするために親子の親しみを犠牲にする、という意味。国家や君主に対する忠義のためならば、肉親の情をも犠牲にする姿勢をいう。
「か」

壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)

分類ことわざ意味内緒話や隠し事は、注意しないとすぐに人に漏れてしまうものだ、という意味。壁に耳を当てたり、障子に穴を開けたりして、どこでだれが聞いたり見たりしているか分からない、ということから。同類語・同義語 藪に目(やぶにめ) 壁に耳(か...
「か」

壁に耳(かべにみみ)

分類ことわざ意味壁にまで耳があるような世の中で、何事も世間には聞こえやすいものである、という意味。「壁に耳、石に口」と続けて言う場合もある。同類語・同義語 藪に目(やぶにめ) 壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)