「て」

天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)

分類ことわざ意味天を主宰する神は、他人の力に頼ることなく自分自身の力で努力をして事に当たる人に幸福をもたらすものである、という意味。アメリカの政治家・科学者、ベンジャミン・フランクリンの言葉。または、イギリスの作家、サミュエル・スマイルズの...
「り」

理詰めより重詰め(りづめよりじゅうづめ)

分類ことわざ意味どうせ詰めるなら、理屈で詰めるより御馳走が入った重箱を詰めてもらった方がよい。理屈を聞かされるよりも重詰めを貰った方がよい、という意味。
「は」

箱根知らずの江戸噺(はこねしらずのえどばなし)

分類ことわざ意味実際に見たわけではないのに、さも知っているかのように話すことをいう。箱根から西に住んでいる人が、箱根の山を越えてその先へ行ったこともないのに、いかにも見てきたかのように江戸の話をする、ということから。同類語・同義語 知らぬ京...
「と」

毒薬変じて薬となる(どくやくへんじてくすりとなる)

分類ことわざ意味こちらの身にとっては害になるものも、使い方ではこちらの利益になるものである、という意味。有害なものが一転して有益なものに変わることがある、ということ。人体に害をもたらす恐ろしい毒薬も使い方によっては薬となるものである、という...
「は」

話半分腹八分(はなしはんぶんはらはちぶ)

分類ことわざ意味話は真実が半分くらいと思え、腹は八分目程度になるように食事をとれ、という意味。話というものは誇張が多いものであるから半分くらいに割り引いて聞いておいた方がよく、食事も腹八分目くらいにした方がよい、ということ。同類語・同義語 ...
「き」

金時の火事見舞い(きんときのかじみまい)

分類ことわざ意味顔が真っ赤なこと。おもに酒を飲んだりしたときに顔が赤い様子をいう。顔が赤い金時(金太郎)が火事の見舞いに行ったら、火に照らされてますます赤く見える、ということから。「金時」は源頼光(みなもとのらいこう)の家来である坂田金時(...
「い」

色気より食い気(いろけよりくいけ)

分類ことわざ意味①色欲よりも食欲の方が先だということ。②見栄や外聞より実利を重んじること。同類語・同義語 花の下より鼻の下(はなのしたよりはなのした) 花より団子(はなよりだんご)
「は」

花より団子(はなよりだんご)

分類ことわざ意味①美しいものを味わう心が欠けていること。風流を解さないことのたとえ。②風流よりも実利、虚栄より実益を優先するべきであるということ。外見の華やかさよりも実際に役立つものの方をよしとすることのたとえ。花に現(うつつ)を抜かすより...
「は」

花の下より鼻の下(はなのしたよりはなのした)

分類ことわざ意味花を観賞するより食べる方が良い、という意味。花の下で花を眺めて風流を楽しむよりも、鼻の下にある口を満足させる方がもっと大切である、ということ。「花の下」は花見のこと。芸術や文化よりも、まずは今の暮らしを立てることが大事である...
「き」

狐の嫁入り(きつねのよめいり)

分類ことわざ意味①狐火(夜中に山野に光る青い炎)が連なっている様子。狐火のことを狐が嫁入りする提灯(ちょうちん)の行列を見立てて言ったもの。②日が照っているのに、小雨が降ること。日照り雨。天気雨。
「た」

卵を見て時夜を求む(たまごをみてじやをもとむ)

分類ことわざ意味あまりに早計なことをたとえた言葉。順序を考えず、せっかちに結果を求めることをいう。鶏の卵に、時を告げてくれることを期待する、ということから。荘子にある句。
「し」

尻馬に乗る(しりうまにのる)

分類ことわざ意味何も考えもせずに他人の意見や行動に従うことをいう。「尻馬」は、他人の乗っている馬の鞍の後ろの箇所。
「て」

泥中の蓮(でいちゅうのはちす)

分類ことわざ意味蓮の花は泥の中から咲き出ても美しく清らかなことから、汚れた世の中で俗人の間にいてもそれに染まることのない人をいう。
「こ」

虎口を脱する(ここうをだっする)

分類ことわざ意味非常に危険な場所や状態から逃れることをいう。「虎口」は虎の口。虎に食われそうになるという意味から。
「こ」

虎口を逃れて竜穴に入る(ここうをのがれてりゅうけつにいる)

分類ことわざ意味危険や災難が、次々と起こることをいう。虎から逃げることができたと思ったら、竜の住む洞穴(竜穴)に入ってしまう、ということから。「虎口」は虎の口のことから、虎に食われそうになるということ。
「し」

仁者は山を楽しむ(じんしゃはやまをたのしむ)

分類ことわざ意味仁徳のある人や情け深い人は、自分に与えられた天命を知ってこれに安んじてその心を固く動かさない。それは山がその形を改めずにいつもその場所に落ち着き払って少しも動じないことに似ているため、仁徳のある仁者は、山を楽しむものである、...
「ち」

知者は水を楽しむ(ちしゃはみずをたのしむ)

分類ことわざ意味優れた知恵者は物事に通じ、事を処理するのに、まるで流れる水を楽しむかのように滞りなく巧みである、という意味。その有様は水に似ているから知者は水を楽しむものである、ということ。対義語・反対語 仁者は山を好む(じんしゃはやまをこ...
「お」

鬼の目にも涙(おにのめにもなみだ)

分類ことわざ意味情け知らずの冷酷無情の人でも、時には慈悲の情を持つことがある、という意味。冷酷な鬼でさえ、目に涙を浮かべて情け深い行いをすることがある、ということから。
「ま」

真綿で首を締める(まわたでくびをしめる)

分類ことわざ意味じわじわと遠回しに文句をつけたり、苦しめたりすること。婉曲に人を責め、痛めつけたるすることをいう。「真綿」は蚕の繭から作った柔らかくて丈夫な綿のこと。柔らかいが丈夫で切れないため、これで首を絞められると段々と苦しくなってくる...
「ふ」

冬来たりなば春遠からじ(ふゆきたりなばはるとおからじ)

分類ことわざ意味辛いこと、厳しいことあっても、それさえ耐え抜けば楽しい時、いい時もすぐにやって来る、という意味。寒い冬が来れば冬の次は暖かい春だから、春が来るのもそう遠くない、すぐその先である、ということから。イギリスのシェリーの詩からの言...