「ほ」

仏作って魂入れず(ほとけつくってたましいいれず)

分類ことわざ意味物事を殆ど完成させているのに、最も大事なことが抜け落ちること。大切な最後の工夫を欠いていることのたとえ。せっかく仏像を彫ったのに肝心な魂や目を入れていない、ということから。同類語・同義語 仏造って魂入れず 仏造りて眼を入れず...
「な」

名を捨てて実を取る(なをすててじつをとる)

分類ことわざ意味名誉を得るよりも、利得を得る方が良い、という意味。うわべの名誉や体裁など捨てても良いから、こだわらずに実利、実益を取る方が利口であるし大事である、ということから。「名」は名声。「実」は実質・内容の意味。同類語・同義語 名を取...
「は」

白髪三千丈(はくはつさんぜんじょう)

分類ことわざ意味度重なる心労や悲嘆のために、頭髪が白くなり驚くほど長く伸びてしまった、という意味。誇張された表現、または大げさな表現の例として言われる。李白の詩句より。一丈は約3.1メートルで、三千丈は9300メートル。白髪が長く伸びたこと...
「は」

薄氷を踏む(はくひょうをふむ)

分類ことわざ意味極めて危険なこと。または、たいへん危険な状態に臨むことをいう。薄く張った氷の上を踏んで渡ろうとする、ということから。同類語・同義語 薄氷を履む 薄氷を履むが如し 薄氷を踏む思い
「せ」

背中に眼はなし(せなかにめはなし)

分類ことわざ意味人は前方のことはよく分かるが、背後のことは知ることができない、ということ。また、前にある物は見えるが背中にある物は見えない、ということから、隠れてする悪事までは気づきようがないことをいう。同類語・同義語 背中に目はなし
「ま」

孫は子よりかわいい(まごはこよりかわいい)

分類ことわざ意味孫というものは自分の子供よりも可愛いものだ、という意味。祖父母にとって、孫は自分の子供以上にかわいい、ということ。同類語・同義語 孫は目の中に入れても痛くない 孫は子よりも可愛い
「か」

金持ち喧嘩せず(かねもちけんかせず)

分類ことわざ意味喧嘩をしても損することはあっても得することはないから、お金持ちは喧嘩をしないものだ、という意味。お金持ちは損得に敏感で、損するようなことは決してしない、ということから。同類語・同義語 金持ち身が大事(かねもちみがだいじ)
「か」

金の草鞋で捜す(かねのわらじでさがす)

分類ことわざ意味辛抱強く歩き回って探し求めること。鉄製の草鞋は、丈夫でいくら歩き回っても平気なことから。同類語・同義語 金の草鞋で尋ねる 鉄の草鞋で尋ねてもない 金の草鞋
「な」

怠け者の節句働き(なまけもののせっくばたらき)

分類ことわざ意味いつも怠けている人に限って、他人が休む日にわざと忙しそうに働くものである、という意味。「節句」は「節供」に同じ。節句は、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日等の昔の休日のことで、この日は仕事を休んだ。節句の休みの日になると...
「い」

一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)

分類ことわざ意味災難をどうにか切り抜けて一安心しているところへ、また別の災難がやってくることをいう。同類語・同義語 前門の虎後門の狼
「よ」

世は回り持ち(よはまわりもち)

分類ことわざ意味お金のことにせよ、人の幸せ・不幸にせよ、代わる代わるやってくるものである、という意味。世の中のことは、他人事と思っていたことが我が事となって、逆に、我が事も他人事となるものだ、ということ。
「せ」

前門の虎後門の狼(ぜんもんのとらこうもんのおおかみ)

分類ことわざ意味やっと禍をひとつ逃れて、また次の禍に遭遇すること。表の門の虎を退治したと思ったら、裏門から狼が入ってきた、ということから。同類語・同義語 一難去ってまた一難 前門虎を防ぎ後門狼を進む
「に」

女房は半身上(にょうぼうははんしんじょう)

分類ことわざ意味家が栄えるかどうかは、妻の良し悪しで決まることをいう。「身上」は家の財産のこと。女房はその半分程の価値があることから、妻によって家の盛衰が半ば定まることをいう。
「な」

鳴かぬ蛍が身を焦がす(なかぬほたるがみをこがす)

分類ことわざ意味思いを口に出して言う人よりも、口に出さない人の方が、心の中ではより一層深く思い焦がれているものである、という意味。前に「泣く蝉よりも」と付け、「泣く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」と続けて言うことも。蛍は蝉と違って鳴かない虫だ...
「て」

手酌貧乏(てじゃくびんぼう)

分類ことわざ意味酒を飲む時には、誰かに酌をしてもらって飲むと美味しいが、自分一人で酌をするのはいかにも貧乏じみている、という意味。また、酒は人と飲んでこそ美味しいものなのに、一人になってもまた酒を飲むようだと酒代がかさんで貧乏の元になる、と...
「ふ」

俯仰天地に愧じず(ふぎょうてんちにはじず)

分類ことわざ意味仰いで天に対しても、俯(ふ)して地に対しても、自分の心や行動にはいささかも恥じるところがないこと。また、心にやましいところがないことをいう。
「や」

八百屋に看板なし(やおやにかんばんなし)

分類ことわざ意味八百屋は店先に並べた野菜・果物等の品が看板になるから、わざわざ看板を出す必要はないことをいう。
「る」

瑠璃も玻璃も照らせば光る(るりもはりもてらせばひかる)

分類ことわざ意味優れた素質を持っている人物は、どんなところにいてもすぐに目立つものだ、という意味。「瑠璃」は、紺色の宝石のこと。「玻璃」は、水晶のこと。多く石の中に混じっていても、瑠璃や玻璃は、照らしてみれば光り輝くためにすぐにそれと分かる...
「ろ」

老驥櫪に伏す(ろうきれきにふす)

分類ことわざ意味かつては英雄や英傑・豪傑で名を馳せた人物が、年老って動くことさえ思うままにならないでいることをいう。駿馬が年を取って今では馬小屋に臥せっているだけだ、ということから。同類語・同義語 老驥千里を思う心(ろうきせんりをおもうここ...
「ろ」

老驥千里を思う心(ろうきせんりをおもうこころ)

分類ことわざ意味年老いた駿馬がかつて千里を走ったことを思う心、ということから、英雄が年老いてもなお心に大望を抱いていること。同類語・同義語 老驥千里を思う 老驥櫪に伏す(ろうきれきにふす)