「せ」

千日に刈った草を一日に滅ぼす(せんにちにかったくさをいちにちでほろぼす)

分類ことわざ意味長年かけた苦労の成果を一瞬で無にしてしまうこと。長い間掛かって刈り取った草も一日で焼けてしまうことから。同類語・同義語 千日に刈った萱を一日で滅ぼす
「な」

泣く子と地頭には勝たれぬ(なくことじとうにはかたれぬ)

分類ことわざ意味聞き分けの無い人に正しい道理を説いても無駄である、という意味。「地頭」は、平安時代から鎌倉時代にかけて荘園といわれた土地を司った職名で、過酷で横暴な支配を敷いて当時の権勢を欲しいままにしていたため、泣く子と同じで地頭には理屈...
「ひ」

微に入り細を穿つ(びにいりさいをうがつ)

分類ことわざ意味非常に細かいところまで行き届くこと。「微」も「細」も小さく細かいところという意味。「穿つ」は、物事を深く掘り下げるという意味。
「ひ」

左団扇で暮らす(ひだりうちわでくらす)

分類ことわざ意味苦労をせずに安楽に暮らすこと。左手に団扇を持ってゆっくりと仰ぎながら毎日を過ごす、ということから。
「ひ」

人の口に戸は立てられぬ

分類ことわざ意味口に戸が立てられれば、人の噂も止められるが、そうはいかず、世間の噂や批評は放っておくしかない、という意味。また、噂はすぐに広まり、広まるのを止めることはできない、という意味も。家の戸を閉めるように、口に戸を立てて閉めることは...
「せ」

世間の口に戸は立てられぬ

分類ことわざ意味世間の口はうるさいもので、戸を閉めるようにその口を封ずることはできない、という意味。口に戸を立てられれば、噂話は広がることはないだろうに、という意味から。同類語・同義語 世間の口に戸は立てられない 人の口に戸は立てられぬ
「せ」

赤貧洗うが如し(せきひんあらうがごとし)

分類ことわざ意味大変な貧乏で、水で洗い流したように何一つ財産を所持していない様子のこと。「赤貧」は何一つ持たずに丸裸のように貧しい様子の事。ここでの「赤」は、裸の意味。
「う」

雲泥の差(うんでいのさ)

分類ことわざ意味二つの物事が、天と地ほどかけ離れていること。「雲泥」は、天と地のこと。良いものを天に、劣ったものを地に例え、天と地ほどの違いがあるという意味から。中国から来た言葉。同類語・同義語 提灯に釣り鐘(ちょうちんにつりがね) 瓢箪に...
「つ」

月と鼈(つきとすっぽん)

分類ことわざ意味比べものにならない程、ひどくかけ離れていることをいう。月も、亀の仲間である鼈(すっぽん)の背中も、形が丸い点では似ているが、空に浮かぶ月と池の中に住む鼈では、まるで違うという意味から。同類語・同義語 提灯に釣り鐘(ちょうちん...
「い」

いずれ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)

分類ことわざ意味二者択一するにしても、いずれも優れていて甲乙つけがたいことをいう。アヤメもカキツバタも、共にアヤメ科の草花で紫・白の花を咲かせて似ているため、区別が難しいことから。源三位頼政が美女である菖蒲前(あやめのまえ)を賜り幾人もの美...
「こ」

子は鎹(こはかすがい)

分類ことわざ意味夫婦の間柄というものは、たとえ仲違いしても、子供への愛から辛抱してしまうものだ、という意味。「鎹(かすがい)」は、コの字型の大釘。鎹が材木を繋ぎとめるように、子供への愛情は、夫婦の仲を繋ぎとめるものである、ということ。
「こ」

子は三界の首枷(こはさんがいのくびかせ)

分類ことわざ意味親というものは、子を思う心に一生拘束されて生きるものだ、という意味。「首枷」は、罪人の首にはめて自由を奪う刑罰道具のこと。「三界」は、仏教用語で、過去(前世)・現在(現世)・未来(来世)、または欲界・色界・無色界のことで、世...
「い」

一寸の光陰軽んずべからず(いっすんのこういんかろんずべからず)

分類ことわざ意味ほんの少しの時間でも、侮って無駄に費やしてはならない、という意味。中国の宋の時代の、朱熹の詩に見える言葉。「光」は昼「陰」は夜で「光陰」は時間のこと。同類語・同義語 少年老い易く学成り難し
「し」

少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)

分類ことわざ意味自分はまだ若いと思っているうちに少年時代はたちまちに過ぎ去っていき、また、学問の道は厳しくなかなか進歩しない、という意味。この後に「一寸の光陰軽んずべからず」と続き、時の流れは早いため少しの時間も惜しんで勉強せよ、という意味...
「の」

暖簾に腕押し(のれんにうでおし)

分類ことわざ意味力を入れても少しも手応えがないこと、また、張り合いのないことを言う。店の入り口に吊るした暖簾を力いっぱい押しても手応えがないことから、相手がいい加減で張り合いもなく頼りないこと、という意味。少しも手応えのないことのたとえ。同...
「ぬ」

糠に釘(ぬかにくぎ)

分類ことわざ意味糠に釘を打つのと同じで、まったく手応えがないこと。また、効き目がないことをいう。糠は、玄米などを精白する際に出る粉。糠に釘を打ち込んでも粉のため効き目がないことから。同類語・同義語 豆腐に鎹(とうふにかすがい) 暖簾に腕押し...
「と」

豆腐に鎹(とうふにかすがい)

分類ことわざ意味注意や意見をしても手応えがなく効き目のないことをいう。「鎹(かすがい)」は、二つの材木を接合するためのコの字型の釘のこと。豆腐に鎹を打ち込んでも手応えがないことから。同類語・同義語 糠に釘(ぬかにくぎ) 暖簾に腕押し(のれん...
「は」

八方塞がり(はっぽうふさがり)

分類ことわざ意味どんな面から考えてもすべてが不利な条件ばかりで、手の打ちようがない状態をいう。「八方塞がり」は陰陽道の言葉で、どの方角で物事を行っても凶であり、運が行き詰まって良くない結果になる年齢のことから。
「は」

八十八夜の別れ霜(はちじゅうはちやのわかれじも)

分類ことわざ意味八十八夜を過ぎると霜とさよならをして、霜が降りることがなくなることをいう。「八十八夜」は、立春から八十八日目の夜のことで、五月一日から五月二日頃のこと。
「ゆ」

勇将の下に弱卒無し(ゆうしょうのもとにじゃくそつなし)

分類ことわざ意味大将・将軍が強く勇ましければ、その部下も皆感化されて勇気に富み弱い兵士はいない、ということから、上に立つ者がしっかりして立派であれば、下にいる者もそれに倣ってしっかりするものだ、という意味。