「し」

死馬の骨を買う(しばのほねをかう)

分類故事意味役に立たないものをまず買って、役に立つものが来るのを待つたとえ。また、役立たずを優遇し、それを聞いて優れた者が集まってくるのを待つことをいう。昔中国で、千金で千里を走る駿馬を手に入れたいと思っていた人が、三年の間求めることができ...
「し」

芝居は無筆の早学問(しばいはむひつのはやがくもん)

分類ことわざ意味芝居を見に行くと、昔の風俗、世相、人情などが直接的な見られ、読み書きができない人でも短期間に理解が深まるようになるものだ、という意味。同類語・同義語 芝居は一日の早学問(しばいはいちにちのはやがくもん)
「し」

自慢は知恵の行きどまり

分類ことわざ意味自慢する気持ち起こってきたのなら、もっと知恵を磨こうとする努力をしなくなることから、進歩や向上することはなくなる、という意味。
「し」

室に入って戈をとる(しつにいってほこをとる)

分類ことわざ意味師(先生)に教わった道をもってかえって師(先生)を攻めたり、相手の論ずるところによってこれを利用して逆にその相手を攻める、という意味。他人の部屋に入り、その人の武器を手にして、その武器で人を攻撃する、ということから。同類語・...
「さ」

三軍に帥を奪うべし、匹夫志を奪うべからず(さんぐんすいをうばうべし、ひっぷこころざしをうばうべからず)

分類ことわざ意味大軍の総帥(大将)という地位は奪うことができても、志というものは教養のないつまらない男からも奪い取ることができない。そこから、どんなにつまらない人でも、馬鹿にできない、という意味。同類語・同義語 匹夫も志を奪うべからず
「し」

舌の剣は命を断つ(したのつるぎはいのちをたつ)

分類ことわざ意味言葉を慎まないと、生命を失うことになる、という意味。注意を心掛けないと、言葉は人を傷つけることになり、命取りになりかねない、ということ。同類語・同義語 口は禍のもと 口は禍の門 口と財布は締めるが得 病は口から入り禍は口から...
「し」

死屍に鞭打つ(ししにむちうつ)

分類ことわざ意味死んだ人の悪口を言ったり責任を追及したりすることをいう。報復的に死者に向かって悪口や雑言を浴びせること。春秋戦国時代に、伍子胥(ごししょ)という者が、楚の都に攻め入ったとき、かねて恨みに思っていた楚の昭王を捜したが見つからず...
「し」

事実は小説よりも奇なり(じじつはしょうせつよりもきなり)

分類ことわざ意味事実は、作り物の小説よりも、かえって不思議で奇妙な事の連続である、ということ。この世の中で実際に起こる事件は、人間が考えて作る小説よりも不思議であり、はるかに複雑怪奇である、という意味。イギリスの詩人バイロンの作品『ドン=ジ...
「し」

自家薬籠中の物(じかやくろうちゅうのもの)

分類ことわざ意味自らの手中にあり、思うままに使える人や物の事をいう。「自家薬籠」は、知り尽くした自分の家の薬箱のこと。いつでも使いたいときにすぐに使え役に立つもののことをいう。同類語・同義語 自家薬籠(じかやくろう) 自家薬籠中(じかやくろ...
「し」

獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)

分類ことわざ意味仲間の一人であるのに、内部から災いをもたらす者のこと。仏教徒で仏の恩を受けながら、仏教に害を与える人のことをいう。仏教の経典からの言葉。「獅子」はライオンで、その体内に住む虫が、内部から食い荒らして害を与える、という意味。同...
「か」

金が物を言う

分類ことわざ意味お金の力で大抵のことは解決するものだ、という意味。「物を言う」は、役に立つや力となる、という意味で用いられる。世の中のことは万事お金で片が付くという皮肉めいた表現。同類語・同義語 地獄の沙汰も金次第(じごくのさたもかねしだい...
「し」

地獄の沙汰も金次第(じごくのさたもかねしだい)

分類ことわざ意味世の中すべて、お金次第でどうにでもなるものである、という意味。どんな物事もお金があれば必ず解決できる。お金の力は大きい、ということ。あの厳しい地獄の閻魔大王の裁きでさえ、お金を出せば有利に取り計らってくれるのであるから、まし...
「し」

歯牙にもかけない(しがにもかけない)

分類ことわざ意味論ずるに及ばないこと。問題にする必要ないこと。「歯牙」は歯、転じて口先。歯を使う必要のないことから、取り立てて言うほどのことでもない、という意味。同類語・同義語 歯牙の間に置くに足らず(しがのあいだにおくにたらず) 歯牙にか...
「し」

鹿を指して馬と為す(しかをさしてうまとなす)

分類故事意味無理矢理に我を通すことをいう。昔、秦の趙高(ちょうこう)は鹿を天子に献上して馬だと言い張り、鹿だと言った者は、皆捕らえて処刑した。このことから、間違いを間違いと認めず押し通すこと、また、威圧的に間違いを押し付ける、という意味。【...
「し」

鹿を追う者は兎を顧みず(しかをおうものはうさぎをかえりみず)

分類ことわざ意味大きな利益を目的としている者は、ひたすらにその目的に向かって力を注いで、小さな利益については問題にしていない、という意味。鹿を捕ろうとして追っている者は、途中で兎(ウサギ)が出てきても、そんなものは相手にしないということから...
「し」

鹿を追う者は山を見ず(しかをおうものはやまをみず)

分類ことわざ意味ある一つの事に熱中する者は、そのこと以外には注意を払わないことをいう。鹿を捕ろうとして熱中する猟師は、山全体の状況を顧みず、その山の状態がどんなふうになっているか、道はどうなっているかなどを考えることもせず、思わず山深く入る...
「さ」

三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)

分類ことわざ意味自分一人だけでは、どんなに考えても良い知恵の浮かばないものだが、三人集まってそれぞれの知恵を絞って相談すれば、文殊の知恵のような知恵が出るものである、という意味。「文殊」は、如来の左に座して知恵を司る仏である文殊菩薩のこと。
「な」

鳴かず飛ばず

分類ことわざ意味長い間、何の活躍もせずに力を蓄えてじっとしていること。良い機会が到来するまで、じっと待っていること。また、何もできずに不遇なことをいう。昔中国で、新しく王位に就いて三年間何もしない王を窘めようとして、「この城の庭に、大きな鳥...
「さ」

三年飛ばず鳴かず(さんねんとばずなかず)

分類ことわざ意味三年間、何もせずに過ごし、ひとたび行動を起こすと、大いに活躍することをいう。三年間もの間、飛びもせず鳴きもしないで、じっと将来の機会を待つことから。同類語・同義語 三年飛ばずまた鳴かず 鳴かず飛ばず
「さ」

三尺下がって師の影を踏まず(さんじゃくさがってしのかげをふまず)

分類ことわざ意味弟子は師を敬い、礼儀を尽くさなくてはならない、という教え。弟子が先生と一緒に外出する際には、後ろに下がって地上の先生の影を踏まないようにするべきである、ということから。「三尺」は、約90cm。中国では「七尺」であったが、日本...