「う」

瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ)

分類ことわざ意味平凡な普通の親からは、優れた子供は生まれないものだ、という意味。子が親に似るたとえ。原因と結果は双方に対応しているものだ。瓜(ウリ)の蔓には瓜しか身を付けず、茄子の実は茄子の枝にしか成らない、ということから。同類語・同義語 ...
「と」

鳶が鷹を生む(とびがたかをうむ)

分類ことわざ意味つまらない普通の鳶(トビ)が優れた鷹(タカ)を生む、ということから、平凡な親が、気高く親に似合わぬ親勝りの優秀な子供を生むこと。また、子供が親よりも優れていること。母親よりも娘が美人であるという意味も。同類語・同義語 とんび...
「か」

貝殻で海を量る(かいがらでうみをはかる)

分類ことわざ意味小さな貝殻で海の水を汲んで海の水量を量っても、量り尽くすことはできないものであるが、そのように、浅学非才の身で、浅薄な知見をもとに大きな物事を論議したり、しようとしたりすることをいう。また、その到底不可能なことをいう。同類語...
「か」

蛙の子は蛙

分類ことわざ意味子供の性質は、親に似るものだ。子供は親の進んだ道を行くものだ、という意味。または、つまらない平凡な人間の子は、やはりつまらない平凡な人間にしかならない、という意味も。蛙(カエル)の子供であるオタマジャクシは、むしろ魚に似てい...
「あ」

雨に沐い風に櫛る(あめにかみあらいかぜにくしけずる)

分類ことわざ意味雨風に打たれて世間の様々な苦労を味わうことをいう。雨に打たれて髪を洗い、櫛の代わりとして風で髪をとかすような、艱難辛苦をすることをいったもの。荘子から出た言葉。同類語・同義語 櫛風沐雨(しっぷうもくう) 雨に沐し風に櫛けずる...
「せ」

世間知らずの高枕(せけんしらずのたかまくら)

分類ことわざ意味他人はあれこれ心配しているのに、世情に疎い人間は平気でのんびりと暮らしている、という意味。世の中のことを何も知らないものは、何も心配事がなく、夜も枕を高々として安眠することができる、ということから。
「や」

柳に雪折れなし(やなぎにゆきおれなし)

分類ことわざ意味柔和なものは剛なるものより、かえってよく耐え、害を受けることのないことのたとえ。柔軟な者は強直な者よりもかえって、重い試練や苦難にも耐えるものだ、という意味。柳の枝はよくしなるため、雪が積もってもしなって雪を落としてしまい折...
「か」

堅い木は折れる

分類ことわざ意味普段は強健な人間が、かえって大病を患ったり、ぽっくりと死んだりする、という意味。また、健康的な仕事一筋の人間が、何かのきっかけで気力を失うと、思いもかけずに弱点を露呈することをいう。台風などの荒れた天候の日に、かえって堅い木...
「こ」

転がる石には苔が生えぬ

分類ことわざ意味絶えず転々と仕事を変える人間は、何事も身につかず成功はしない、という意味。または、勤勉な人間はいつも活動的である、という意味も。同類語・同義語 転がる石は苔むさず英語での表記A rolling stones gathers ...
「き」

木六竹八塀十郎(きろくたけはちへいじゅうろう)

分類ことわざ意味昔の暦で、木を切るのは六月に、竹を切るのは八月に、土塀は乾燥している十月に塗るのが好ましい、という意味。庭木の手入れや家の手入れについて、人名に喩えて言った言葉。同類語・同義語 木七竹八塀十郎
「か」

柿を盗んで種を隠さず

分類ことわざ意味柿を盗んでおいて、その柿の種を隠さずにあらわにしておくことから、悪事をしたことの証拠が露呈してわかってしまうことをいう。
「い」

犬が西向きゃ尾は東(いぬがにしむきゃおはひがし)

分類ことわざ意味当たり前で、何の不思議もないこと。物事の分かり切ったことをいう。犬が西を向けば、尾は当然東を向く、ということから。同類語・同義語 犬が西向きゃ尾が東 雨が降る日は天気が悪い
「た」

薪を抱いて火を救う(たきぎをいだいてひをすくう)

分類ことわざ意味燃え盛っている火を防ごうとして、薪を抱いてこれを救いに行ってもかえって火は盛んに燃え上がる。そのように、害を除こうとしてかえって害を大きくすることをいう。また、危険で逆効果な行為をしてしまうこと。同類語・同義語 薪を負うて火...
「よ」

寄らば大樹の陰(よらばたいじゅのかげ)

分類ことわざ意味人や組織に頼っていこうとするなら、勢力のない人よりはある人、小さい組織よりは大きい組織にするべき、ということ。どうせ木の下に雨宿りするのであれば、小さい木の下よりは大きい木の下にした方がよい、という意味から。対義語・反対語 ...
「け」

鶏口となるも牛後となる勿れ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)

分類ことわざ意味大きな集団の中で末端の卑小な地位につくよりも、小さな集団の中で上に立つ長になった方がよい、という意味。鶏を小さな団体、牛を大きな団体として、鶏の口にはなっても牛の尻尾にはなるな、ということから。中国のことわざ。同類語・同義語...
「さ」

三人子持ちは笑うて暮らす(さんにんこもちはわろうてくらす)

分類ことわざ意味家というものは、三人の子供がいるくらいが丁度良い幸せな暮らしができるものである、という意味。同類語・同義語 負わず借らずに子三人 負わず借らずに子三人女房十八我二十
「あ」

甘い物に蟻がつく

分類ことわざ意味甘い物に蟻が寄って来るように、近づいて得をするようなうまい話や儲け話のあるところには、人は寄ってくるということ。利に聡い人間の常をいった言葉。
「お」

親に似ぬ子は鬼子(おやににぬこはおにご)

分類ことわざ意味子供の言動や行動が親に比べて数段に劣っていることをいう。子供というものは必ず親に似るもので、親に似ていない子供は、人間の子ではなく鬼の子供だ、ということから。
「い」

一葉落ちて天下の秋を知る(いちようおちててんかのあきをしる)

分類ことわざ意味青桐(あおぎり)の葉が一枚落葉したことにより天下が秋になったのを知る、ということから、ほんのちょっとした出来事の一端を見ることによって、気がつかなかった大きな出来事を知る、という意味。また、ごくわずかな前兆から成り行きを予知...
「い」

一枚の紙にも表裏あり(いちまいのかみにもひょうりあり)

分類ことわざ意味とても簡単そうに見えるものにも隠れて気が付かない面もあることから、世渡りをするには、よく物事の裏表に通じていなければいけない、という意味。そこにある一枚の薄い紙は、見たところ何の変哲もない一枚の紙だが、その紙にも裏があり、表...