「わ」

若木に腰掛けな(わかぎにこしかけな)

分類ことわざ意味若者は頼りにならないものであるから頼ってはならない、という意味。若い木は弱いから、それに腰を掛けて身体を預けてはならないように、若い者には頼ってはいけない、ということから。
「わ」

わが上の星は見えぬ(わがうえのほしはみえぬ)

分類ことわざ意味誰もが自分の運命はわからない、という意味。易者は他人の持って生まれた星は占えるが、自分の星はさっぱり占うことができない、ということから。同類語・同義語我が上の星は見えない
「き」

京の着倒れ大阪の食い倒れ(きょうのきだおれおおさかのくいだおれ)

分類ことわざ意味京都の人は衣服にお金を惜しまず、大阪の人は、飲食にお金を惜しまない傾向にあることをいう。
「き」

窮すれば通ず(きゅうすればつうず)

分類ことわざ意味行き詰まってどうしようもないところまで来てしまうと、かえって知恵が働き道が開け、なんとか活路が生まれ切り抜けられるものだ、という意味。「窮する」は、どうしたらよいか分からなくて困る、ということ。同類語・同義語窮すれば通ずる
「き」

木は木、金は金(きはき、かねはかね)

分類ことわざ意味物事の区別ははっきりとしなければならない。物事には区別あるべきことにたとえた言葉。同類語・同義語石は石、金は金(いしはいし、かねはかね)
「き」

昨日の淵は今日の瀬(きのうのふちはきょうのせ)

分類ことわざ意味世の中の栄枯盛衰の極めて変遷しやすいことのたとえ。昨日の淵(川や水の深い澱みだったところ)であった場所が、今日には早くも浅瀬(川や水の浅いところ)に変わっている、ということから。人の世の浮き沈みや変遷の極まりないことのたとえ...
「せ」

千慮の一失(せんりょのいっしつ)

分類ことわざ意味考え尽くしつもりの計画に生じた思いがけない失敗のこと。また、どんなに用心深く賢い人でも、時には考え違いからまさかと思うような失敗をすることがある、という意味。よく考えて実行しながらも、途中でうっかりして起こした失敗のことをい...
「そ」

滄海の一粟(そうかいのいちぞく)

分類ことわざ意味この世における人間は、広々とした青い海原の一粒の粟のようなものだ、という意味。海に浮かんだ粟粒、広大なものの中の非常に小さなもののこと。人間の命などを表現する。
「そ」

創業は易く守成は難し(そうぎょうはやすくしゅせいはかたし)

分類ことわざ意味事業というものは初めて作り出すことよりも、出来上がった事業を維持していく事の方が困難である、という意味。新規に事業を始めるよりも、それを受け継いで衰退させないようにすることの方がはるかに難しい、ということ。
「せ」

銭なき男は帆なき舟の如し(ぜになきおとこはほなきふねのごとし)

分類ことわざ意味男性でお金を持っていない者は、男として十分に活躍できないものである、という意味。帆が無い舟のようになかなか前に進むことができない様子を、お金がない貧乏な男性にたとえた言葉。
「な」

梨の礫(なしのつぶて)

分類ことわざ意味音沙汰がないこと。こちらから手紙を出しても、返事がないこと。「梨」は、無しに引っ掛けた言葉。「礫」は投げる小石。投げた小石は帰って来ない、ということから。
「と」

虎は千里行って千里帰る(とらはせんりいってせんりかえる)

分類ことわざ意味勢いの盛んな様子。虎は、一日千里を走り、再びその千里を帰ってくることができる、ということから。
「と」

鳥は古巣に帰る(とりはふるすにかえる)

分類ことわざ意味人間は故郷を忘れることができない、という意味。渡り鳥などが去年の巣にまた帰ってくる、ということから。
「と」

虎に翼(とらにつばさ)

分類ことわざ意味猛威を振るう者に、なお一層の力を添えることをたとえた言葉。猛獣である虎は、それだけでも非常に強いのに、その上になお翼を与える、ということから。
「は」

馬耳東風(ばじとうふう)

分類ことわざ意味人の意見や注意を気にも留めず聞こうともしない様子。また、批評や批判を聞き流して何とも思わないことのたとえ。東風(春風)が吹いたら人は嬉しいものであるが、馬の耳に吹いても馬は何も感じない、ということから。李白の詩から。同類語・...
「た」

断腸の思い(だんちょうのおもい)

分類ことわざ意味耐えられないほどの辛く悲しい気持ち。はらわたを千切られるほどの悲しみ、辛さのこと。「断腸」ははらわたが千切られるの意味。昔中国で、船に捕らえられた子猿を母猿が岸を追いかけ続け、ついには船に追いついた時には死んでいて、腸がズタ...
「た」

誰か烏の雌雄を知らんや(たれかからすのしゆうをしらんや)

分類ことわざ意味人の心や物事の是非、善悪は判定しにくい、という意味。真っ黒な烏(カラス)を見て、雄と雌とを区別できる人はいない、ということから。烏の雌雄を見分けることが難しいように、人の心の善悪を見分けることは難しい、ということ。詩経にある...
「た」

短気は損気(たんきはそんき)

分類ことわざ意味短気を起こして喧嘩をしたりせっかちな行動をとったりすると、結局は自分の損になるという戒めの言葉。「損気」は「短気」に音を合わせた言葉で、損であること。短気に事を運べば成功せず損を被ることから、事を運ぶには慎重な態度で熟慮が望...
「こ」

胡椒の丸飲み(こしょうのまるのみ)

分類ことわざ意味物事の表面だけでは真実はわからない、という意味。丸飲みしたのでは胡椒の味もわからない、ということから。
「ぬ」

濡れぬ先の傘(ぬれぬさきのかさ)

分類ことわざ意味何事につけても失敗しないようにあらかじめ準備をしておくこと。また、非常に手回しの良いことをいう。雨に濡れないように先に傘を用意する、ということから。同類語・同義語転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)