「う」

嘘つきは泥棒の始まり(うそつきはどろぼうのはじまり)

分類ことわざ意味平気で嘘を言うような人は、そのうちに平気で盗みまでするようになる、という意味。嘘をつく人は盗人になる第一歩であるから、嘘をついてはならない、という嘘をつくことを戒める言葉。同類語・同義語嘘は盗みの基(うそはぬすみのもと)嘘つ...
「ぬ」

盗人猛猛しい(ぬすびとたけだけしい)

分類ことわざ意味悪事をしながらも図々しいしく知らん顔で平気でいる様子のこと。また、そういう人を罵って言う言葉。「盗人」は、泥棒のこと。「猛猛しい(猛々しい)」は、平気でいる・図々しい・しぶとい、といった意味。自分が悪いことをしながら人を咎め...
「ぬ」

濡れ手で粟(ぬれてであわ)

分類ことわざ意味余り苦労せずに大きな利益を得ることのたとえ。楽して大儲けをすることをいう。濡れた手で粟を掴むと、粟がくっついて簡単に沢山の実を取ることができる、ということから。
「ぬ」

盗人に追い銭(ぬすびとにおいせん)

分類ことわざ意味損をした上にさらに損を重ねること。物を盗んだ人間に、さらにお金を与える、ということから。「盗人」は泥棒。「追い銭」は、さらに払う金銭のこと。泥棒に物を盗まれた上にさらにお金をくれてやるような馬鹿げたこと、という意味。同類語・...
「か」

肝胆相照らす(かんたんあいてらす)

分類ことわざ意味互いに心の底から話し合うこと。心の底を打ち明けて理解しあい包み隠さず深く親交することをいう。「肝胆」は、肝臓と胆嚢のこと。心の奥底、心の中、という意味。「相照らす」は、打ち明け合う、という意味。
「こ」

転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)

分類ことわざ意味失敗しないようにするには、前もって注意や用心を怠らないようにするべきだ、という意味。転んでから杖をついても何の役にも立たない。転ばない前に杖をつけ、ということから。転倒する前の杖が大切ということ。同類語・同義語濡れぬ先の傘(...
「て」

亭主八杯客三杯(ていしゅはっぱいきゃくさんばい)

分類ことわざ意味主人がお客よりも多く飲食すること。また、お酒を振る舞うときには客は遠慮しがちなものであるから、亭主が客よりも沢山飲んでもてなすのが良い、という意味も。同類語・同義語亭主三杯客一杯(ていしゅさんばいきゃくいっぱい)
「そ」

糟糠の妻は堂より下さず(そうこうのつまはどうよりくださず)

分類ことわざ意味糟糠の妻(貧乏だった頃から苦労をしてきた妻)であれば、成功し出世した後でも、大切にしなければならない、という意味。「糟糠」は、酒の糟(かす)と米の糠のことで、粗末な食事の意味。転じて貧しい生活のこと。「糟糠の妻」は、非常に粗...
「ふ」

布施ない経には袈裟を落とす(ふせないきょうにはけさをおとす)

分類ことわざ意味報酬が少ないと仕事にも熱が入らず勤めるところも薄い、という意味。お布施をくれない貰わないときには、僧侶は、略式でお経を読むのにも袈裟を身に着けない、ということから。同類語・同義語 布施ない経に袈裟落とす(ふせないきょうにけさ...
「こ」

黒白を争う(こくびゃくをあらそう)

分類ことわざ意味どちらが良いか、悪いかを明確にさせることをいう。「黒」は、悪いことや間違っていること。「白」は、良いことや正しいこと。
「と」

どこの烏も黒い(どこのからすもくろい)

分類ことわざ意味他所へ行けばここよりはずっといいことがあるかもしれないと思うけれども、何処へ行っても同じようなもので、さして変わったよいこともない、という意味。同じ物は何処へ行っても変わりはせず、目新しさはない。また、人間の本性は、国が違っ...
「ち」

知恵は小出しにせよ(ちえはこだしにせよ)

分類ことわざ意味知恵はあるだけを一度に使わないで、少しずつ使いなさい、という意味。知恵というものは、いっぺんに出すと後で苦境に陥った時、打つ手がなくなって困ることになるため、小出しにするものがよい、ということから。
「ち」

近きを捨てて遠きを謀る(ちかきをすててとおきをはかる)

分類ことわざ意味物事の順序が誤っていること。目の前のことを顧みずに遠くのことを計画している、ということから。
「は」

盤根錯節に遇いて利器を知る(ばんこんさくせつにあいてりきをしる)

分類ことわざ意味紛糾して解決の難しい事案に直面すると、これに当たる人間の手腕や才能を知ることができる、という意味。人間の実力というものは解決が困難な事態に遭遇したときに初めて分かるものだ、ということ。「盤根錯節」とは、根や節が入り組んでこん...
「も」

本木に勝る末木なし(もときにまさるうらきなし)

分類ことわざ意味新しい知り合いよりも古い知り合いの方が良い、という意味。最初の相手がやはり一番良いことをいい、男女関係についていうことが多い。「本木」とは木の根元や幹。「末木(うらき・すえき)」は、木の梢。木はやっぱり根元が良い、ということ...
「ひ」

百里来た道は百里帰る(ひゃくりきたみちはひゃくりかえる)

分類ことわざ意味物事は皆その元へ帰る、という意味。また、罪を犯せば、その分だけ罪を償わなければならないことをいう。百里を歩いて来て、元に帰ろうとするならば、また百里を歩くしかない、ということから。
「ひ」

百里の道は九十九里を半ばとす(ひゃくりのみちはくじゅうくりをなかばとす)

分類ことわざ意味どんなことでも完成するのは難事業であるから、最後まで手を抜いてはいけない、という意味。物事は、初めやさしく終わりは困難で、成し遂げる者が少ない。百里の半ば(半分)は、五十里だが、百里を歩く者は、五十里を百里の半分と思って歩い...
「つ」

杖を挙げて犬を呼ぶ(つえをあげていぬをよぶ)

分類ことわざ意味人に危害を与えるような下心があれば、親しみや愛情を持った人が言葉をかけても寄り付かない、という意味。杖を振り上げて犬を呼んでも、犬は近寄ってこない、ということから。害心あれば親愛の言でも寄りつかない、ということ。
「ひ」

貧にして楽しむ(ひんにしてたのしむ)

分類ことわざ意味貧乏に安んじて道を楽しむ、という意味。君子は、たとえ貧困な生活の中であっても苦とはせず、天命に安んじて道を楽しむものである、ということ。
「ひ」

瓢箪の川流れ(ひょうたんのかわながれ)

分類ことわざ意味うきうきして落ち着かない様子をたとえた言葉。瓢箪のように、軽い物体が川へ流れる様子から。