「お」

恩を仇で返す(おんをあだでかえす)

分類ことわざ意味相手から恩を受けながら、ありがたいと思わず、逆に害を加えたり、迷惑をかけたりするような仕打ちをすること。「仇」は、害を与える悪行のこと。
「か」

飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)

分類ことわざ意味日頃可愛がっていて、決して自分に背かないと信じている者から、思いがけず害を受けたり裏切られたりすることをいう。可愛がっていた犬が裏切って、飼い主の手を噛む、ということから。
「な」

情けが仇(なさけがあだ)

分類ことわざ意味良かれと思ってやったことが、相手にとってはかえって悪い結果を招いてしまうこと。「情け」、は親切心。「仇」は、害。好意が逆効果になってしまうことをいう。
「と」

毒薬変じて薬となる(どくやくへんじてくすりとなる)

分類ことわざ意味こちらの身にとっては害になるものも、使い方ではこちらの利益になるものである、という意味。有害なものが一転して有益なものに変わることがある、ということ。人体に害をもたらす恐ろしい毒薬も使い方によっては薬となるものである、という...
「し」

獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)

分類ことわざ意味仲間の一人であるのに、内部から災いをもたらす者のこと。仏教徒で仏の恩を受けながら、仏教に害を与える人のことをいう。仏教の経典からの言葉。「獅子」はライオンで、その体内に住む虫が、内部から食い荒らして害を与える、という意味。同...
「さ」

触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)

分類ことわざ意味ある物事に関係さえ持たなければ、そのことによって災いを受けるいこともないため、なるべく余計なことには手を出すなという戒め。どんなに恐ろしい神様も、触らない限り無関係な人間に祟りはしないという意味から。どんなことでもいたずらに...
「て」

天を仰いで唾する(てんをあおいでつばをする)

分類ことわざ意味他人に危害を与えたり損害を与えようとして、かえって自分が害を被ること。天を仰いで吐いた唾は、そのまま自分の顔にかかってくるだけだ、ということから。同類語・同義語 天に唾する 天に唾す 天を仰ぎて唾はく
「ひ」

人を呪わば穴二つ(ひとをのろわばあなふたつ)

分類ことわざ意味人を呪って害を与えようとすれば自分にもその害が及んでくる、という意味。人を呪い殺そうとすれば、相手の分だけでなく自分の墓穴も掘らなければならなくなる、ということから。同類語・同義語 人を祈らば穴二つ
「や」

柳に雪折れなし(やなぎにゆきおれなし)

分類ことわざ意味柔和なものは剛なるものより、かえってよく耐え、害を受けることのないことのたとえ。柔軟な者は強直な者よりもかえって、重い試練や苦難にも耐えるものだ、という意味。柳の枝はよくしなるため、雪が積もってもしなって雪を落としてしまい折...
「た」

薪を抱いて火を救う(たきぎをいだいてひをすくう)

分類ことわざ意味燃え盛っている火を防ごうとして、薪を抱いてこれを救いに行ってもかえって火は盛んに燃え上がる。そのように、害を除こうとしてかえって害を大きくすることをいう。また、危険で逆効果な行為をしてしまうこと。同類語・同義語 薪を負うて火...