子供

「い」

家貧しくて孝子顕る(いえまずしくてこうしあらわる)

分類ことわざ意味恵まれない環境の時こそ、真価を問われる人間が出てくるものだ、という意味。家が貧乏だと子供も家計のために働くこととなり、自ずと親孝行が知られるようになる、ということから。
「し」

尻から藁が出る(しりからわらがでる)

分類ことわざ意味格好をつけてもすぐにばれてしまうことをいう。筵(むしろ)を着ていて寝ている親子がよその家へ行った時、子供にはそのことを口止めをしたのに、親のお尻に藁が付いているのに気付いた子が、夜具(やぐ、寝ている時に使用する布団等のこと)...
「か」

疳の虫(かんのむし)

分類ことわざ意味1) 疳(子供が神経質になる病気。夜中に急に泣き出したりすること。)を起こさせる虫。2) 癇癪(かんしゃく)を起こさせる虫。虫がその病気を起こす、と考えた言葉。同類語・同義語癇の虫(かんのむし)
「ふ」

風樹の嘆(ふうじゅのたん)

分類ことわざ意味親孝行をしようと思ったときにはもう親が死んでしまってできない悲しさを表した嘆きの言葉。「樹、静かならんと欲すれども風やまず、子、養わんと欲すれども親待たず」という詩句から。同類語・同義語風木の嘆(ふうぼくのたん)
「か」

可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)

分類ことわざ意味子供が本当に可愛ければ、親の手元で甘やかさずに、世の中に出して苦労させた方がしっかりとした人間になる、という意味。「旅」は、親元から離し、世の中に出すこと。昔の旅は苦難の連続であったことから、子供を愛するならば、甘やかさずに...
「し」

獅子の子落とし(ししのこおとし)

分類ことわざ意味親が自分の子供を立派に成長させるために、わざと苦労をさせて才能を磨かせることをいう。また、自分の子に試練を与えて鍛えること。ライオン(獅子)は、生まれた子を谷底へ突き落とし、自分で這い上がってきた子だけを育てるという言い伝え...
「き」

兄弟は他人の始まり(きょうだいはたにんのはじまり)

分類ことわざ意味血が繋がった兄弟でも、他人のようによそよそしくなっていくものだ、という意味。成長するに従って兄弟の情も薄らいでいく、ということ。兄弟は同じ親から生まれたものではあるが、成長し、大人となり、家庭を持ち妻ができ、子供を産むに従っ...
「せ」

千の倉より子は宝(せんのくらよりこはたから)

分類ことわざ意味莫大な財宝よりも、子供はさらに勝る宝である、という意味。同類語・同義語 万の倉より子は宝(まんのくらよりこはたから)
「う」

打たれても親の杖(うたれてもおやのつえ)

分類ことわざ意味親は子供が可愛いからこそ杖で打つのだから、決して恨んではならない、という意味。杖で打つ親の厳しい叱りも、子への愛ゆえのもので、ありがたいものだ、ということ。
「に」

二度教えて一度叱れ(にどおしえていちどしかれ)

分類ことわざ意味子供の教育法をいったもの。子供は叱って育てるものではない。子供は間違えながら育つものだから、叱るにしても何度もよく教えてからにしなければならない、という意味。同類語・同義語 二度褒めて一度叱れ(にどほめていちどしかれ)
「ね」

寝る子は育つ(ねるこはそだつ)

分類ことわざ意味よく睡眠をとる子供は、五体が健全で立派に成長する、という意味。同類語・同義語 泣く子は育つ(なくこはそだつ)
「な」

泣く子は育つ(なくこはそだつ)

分類ことわざ意味よく泣く子は丈夫に育つものだ、という意味。赤ん坊や子供が大きな声で泣くのは元気な証拠である。赤ん坊や子供が泣くことは大変な運動であり、そのため身体が健全で元気に育つといわれる。同類語・同義語 寝る子は育つ(ねるこはそだつ)
「は」

這えば立て立てば歩めの親心(はえばたてたてばあゆめのおやごころ)

分類ことわざ意味子供が生まれて這うようになれば早く立つことを願い、やっと立つようになれば早く歩くようになることを願うのが親心というものである、という意味。そのような親心を川柳の形で表したもの。子供の成長を心から願っている親の気持ちを表現した...
「ま」

孫は子よりかわいい(まごはこよりかわいい)

分類ことわざ意味孫というものは自分の子供よりも可愛いものだ、という意味。祖父母にとって、孫は自分の子供以上にかわいい、ということ。同類語・同義語 孫は目の中に入れても痛くない 孫は子よりも可愛い
「こ」

子は鎹(こはかすがい)

分類ことわざ意味夫婦の間柄というものは、たとえ仲違いしても、子供への愛から辛抱してしまうものだ、という意味。「鎹(かすがい)」は、コの字型の大釘。鎹が材木を繋ぎとめるように、子供への愛情は、夫婦の仲を繋ぎとめるものである、ということ。
「こ」

子は三界の首枷(こはさんがいのくびかせ)

分類ことわざ意味親というものは、子を思う心に一生拘束されて生きるものだ、という意味。「首枷」は、罪人の首にはめて自由を奪う刑罰道具のこと。「三界」は、仏教用語で、過去(前世)・現在(現世)・未来(来世)、または欲界・色界・無色界のことで、世...
「は」

腹は借り物(はらはかりもの)

分類ことわざ意味子供は母親の腹を一時的に借りて生まれてくるもの(借り物)であるため、母親の系統の貴賤は問題ではなく、生まれてくる子供は家の物である、という意味。父系を中心として成立した身分社会での考え方を示す言葉。同類語・同義語 腹は仮の宿
「し」

蛇は寸にして人を吞む(じゃはすんにしてひとをのむ)

分類ことわざ意味英雄や偉人といわれるような優れた人物は、子供の時から人並み外れて優れた性質を示すものである、という意味。大きな蛇(大蛇)は、長さ一寸(約3cm)になる小さいうちから、すでに人を飲み込もうとするものだ、ということから。同類語・...
「と」

十で神童十五で才子二十過ぎれば平凡の人(とおでしんどうじゅうごでさいしはたちすぎればただのひと)

分類ことわざ意味子供の頃から人を驚かすほど優秀だと思われた人でも、成長するにつれて平凡な人間になってしまうことが多いものだ、という意味。十歳で神童といわれた人が、十五では才子となり、二十歳を過ぎると、平凡な人になってしまうことがある、という...
「ね」

寝た子を起こす

分類ことわざ意味せっかく収まっている事柄に手出しして、また厄介な問題をわざわざ引き起こすことをいう。また、余計なことをすることのたとえ。やっと寝かしつけて静かに寝ている子供を、用もないのにわざわざ起こして泣かせてしまう、ということから。同類...