「そ」 惻隠の心は仁の端なり(そくいんのこころはじんのたんなり) 分類故事意味他人に対して同情を寄せ憐みの心を深く持つ心は、仁と称する徳の一端である、という意味。「惻隠」は他人を思いやり労わること。その思いやりの心が仁を人に及ぼすことの始まりである、ということ。孟子の言葉。同類語・同義語即時一杯の酒にしか... 2025.03.28 「そ」
「ら」 落花情あれども流水意なし(らっかじょうあれどもりゅうすいこころなし) 分類ことわざ意味一方には思う心があるけれども、その心が一方には通じない、という意味。散りゆく花は、川の流れに従う心持ちであるけれど、川の水は知らない顔で流れていくものだ、ということから。関連語落花流水(らっかりゅうすい) 2025.02.11 「ら」植物自然
「と」 独立影に慚じず(どくりつかげにはじず) 分類ことわざ意味常時品行方正を心掛ける、という意味。自分の心にやましいことがなければ、たった一人立っていても自分の影に恥じることがない、ということから。 2024.11.09 「と」自然
「ら」 落花流水(らっかりゅうすい) 分類ことわざ意味男女互いに慕う気持ちがあること。男に女を慕う思いがあれば、女にもまた男の情を受け入れようとする心が生まれるものだ、という意味。男女には互いに想い合う情があること。散り落ちる花弁には、水に落ち、水の流れるままに流れ去りたいとい... 2024.10.02 「ら」植物自然
「し」 室に怒りて市に色す(しつにいかりていちにいろす) 分類ことわざ意味怒りの心を顔色に表す、という意味。自分の家の中で、家族に対して放った怒りを、市場に出た後までも持ち越してしまう、ということから。 2024.09.27 「し」家族身体
「め」 明眸皓歯(めいぼうこうし) 分類ことわざ意味澄み切った瞳と真っ白な歯を持った美しい女性のこと。「明眸」とは、澄んだ瞳。「皓歯」とは、白く輝く歯のこと。いずれも美人の条件の一つ。美人を形容した言葉。中国の杜甫の詩句から。 2024.08.30 「め」身体
「お」 女の一念岩をも徹す(おんなのいちねんいわをもとおす) 分類ことわざ意味女性が一度心に決めると、その執念の深いことは、岩でも貫くほどに強いものだ、という意味。同類語・同義語女の一念岩をも通す 2024.07.04 「お」自然
「わ」 我が心石に非ず転ずべからず(わがこころいしにあらずてんずべからず) 分類ことわざ意味自分の決心は固く不動であることをいう。自分の心は石ではないのだから、石を転がすように二転三転してはならない、ということから。心の確固として動かすことのできない様子をたとえた言葉。 2024.06.12 「わ」自然
「た」 誰か烏の雌雄を知らんや(たれかからすのしゆうをしらんや) 分類ことわざ意味人の心や物事の是非、善悪は判定しにくい、という意味。真っ黒な烏(カラス)を見て、雄と雌とを区別できる人はいない、ということから。烏の雌雄を見分けることが難しいように、人の心の善悪を見分けることは難しい、ということ。詩経にある... 2024.05.15 「た」動物
「か」 肝胆相照らす(かんたんあいてらす) 分類ことわざ意味互いに心の底から話し合うこと。心の底を打ち明けて理解しあい包み隠さず深く親交することをいう。「肝胆」は、肝臓と胆嚢のこと。心の奥底、心の中、という意味。「相照らす」は、打ち明け合う、という意味。 2024.03.16 「か」身体
「て」 寺の隣に鬼が棲む(てらのとなりにもおにがすむ) 分類ことわざ意味慈悲深い人の近くにも恐ろしい心を持った人が住むものである、という意味。世の中は善人と悪人が混じり合っているものである、ということ。慈悲深い仏を祭る寺の近く(隣)に鬼が棲むものだ、ということから。同類語・同義語 寺の隣に鬼が住... 2023.07.13 「て」建物
「む」 胸に一物(むねにいちもつ) 分類ことわざ意味胸の奥に深い考えを秘めていること。あるいは、悪だくみを考えいていること。「一物」は、隠した悪い考えの意味。心にわだかまりを抱いており、心の中に秘めた企みがある、ということ。同類語・同義語 胸に一物、手に荷物(むねにいちもつ、... 2023.06.17 「む」身体
「め」 名将は名将を知る(めいしょうはめいしょうをしる) 分類ことわざ意味凡人には名将のような優れた人物の心を知ることはできないし、その才能を見抜くことはできない。しかしながら、その名将は、人の才能を見抜くことができ、優れた人材を発掘できる、という意味。また、優れた人物の才能やその言動を知ることが... 2023.05.08 「め」
「や」 痩せ馬の道急ぎ(やせうまのみちいそぎ) 分類ことわざ意味才能の乏しい者ほど、功名を急いだりするものだ、という意味。また、心や気ばかり焦って捗らないこと。痩せている馬に限って、道を急ぎ歩くものであることから、同類語・同義語 道下手のどか歩き 2023.05.06 「や」動物
「せ」 清濁併せ吞む(せいだくあわせのむ) 分類ことわざ意味度量が大きく心が広いことをいう。広い心を持って、付き合う人は善人も悪人も区別しないで全てを受け入れる。きれいな水(清流)と濁った水(濁流)である「清濁」を受け入れる(飲み込む)海のように、気に入った人だけでなく嫌な人、嫌いな... 2023.04.19 「せ」自然
「も」 物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ) 分類ことわざ意味余計なことを話したために、かえって自分に災難を招いてしまうこと。口(唇)は災いの元であるから、言葉は慎むべきものである、という意味。松尾芭蕉の座右の銘としていた句。自慢したり人の悪口を言ったりした後は、秋の風のような寂しい風... 2023.03.18 「も」自然身体
「ほ」 煩悩の犬は追えども去らず(ぼんのうのいぬはおえどもさらず) 分類ことわざ意味煩悩の容易に去り難いことをいう。「煩悩」とは、人を苦しめ煩わせる心や悟りに至る道を妨げる心のこと。同類語・同義語 煩悩の家の犬打てども去らず 2023.02.22 「ほ」動物
「た」 頼めば鬼も人食わず(たのめばおにもひとくわず) 分類ことわざ意味普通の心を持った人に頭を下げて頼めば、決して無茶なことはするものではない、という意味。鬼のような恐ろしいものでも、こちらから頼んだならば人を食ったりはしないものだから、ということから。同類語・同義語 鬼も頼めば人食わず(おに... 2022.12.09 「た」
「ね」 猫は虎の心を知らず(ねこはとらのこころしらず) 分類ことわざ意味小人物は、大人物の考えを理解できないものである、という意味。よく似ていても猫のように小さな動物は、虎のように大きな動物の心を理解できない、ということから。 2022.11.26 「ね」動物