「み」

水清ければ魚棲まず(みずきよければうおすまず)

分類ことわざ意味余りにも清廉潔白な人間は人に疎まれてしまう、という意味。人は行いが正しくて心が綺麗であり過ぎると、冷たい性格と思われてしまい、かえって他人に親しまれないことをいう。川や池の水があまり澄んでいると、隠れる場所や餌が無いため、か...
「ひ」

貧すれば鈍する(ひんすればどんする)

分類ことわざ意味貧乏になると人は愚鈍になる、という意味。貧乏をすると暮らすことだけで精一杯で、知恵も鈍り、心が卑しく意地汚くなる、ということ。「鈍する」は「貪する」とも書く。「貪」は、意地汚いという意味。貧乏になると本性がさもしくなり、諸事...
「か」

可愛さ余って憎さが百倍(かわいさあまってにくさがひゃくばい)

分類ことわざ意味可愛いと思う心が強ければ強いほど、いったんその心が憎しみに変わると、かえって幾層倍も憎いと思うようになる、という意味。愛憎は表裏一体なものである、ということ。「余って」は度が過ぎての意味。
「う」

魚心あれば水心あり(うおごころあればみずごころあり)

分類ことわざ意味自分が好意を持てば相手も好意を持つものだ、という意味。また、相手次第で当方もそれに応じる用意がある、という意味。多くは男女の間のことについていう。魚に水と親しむ心があれば、水も魚に応ずる心を持つということから。本来、「魚、心...
「み」

水心あれば魚心あり(みずごころあればうおごころあり)

分類ことわざ意味相手がこちらに好意を示すなら、こちらも相手に好意を示すものだ、という意味。水に心(好意)があれば、魚もまた心を持つ、ということから。先方の出方次第でこちらの態度も決まるということ。同類語・同義語 水心あれば魚心 魚心あれば水...
「お」

驕る平家は久しからず(おごるへいけはひさしからず)

分類ことわざ意味栄耀栄華を極め心が奢ってわがままな行動をする者は、永くその地位を保っていくことができず滅びるものである、という意味。『平家物語』の冒頭にある「驕れる人も久しからず・・・」からの言葉。天下を握って栄えた平家も、たちまち源氏に滅...
「ろ」

論語読みの論語知らず(ろんごよみのろんごしらず)

分類ことわざ意味書物の上での知識だけで、その真の精神を理解せず、実行を伴わないこと、または実行できないことをいう。書物には詳しいが自分の人生には反映させていない人間を皮肉っていう言葉。『論語』は中国の孔子の教えを書いた本。孔子の日常の話や行...
「こ」

恒産無き者は恒心無し(こうさんなきものはこうしんなし)

分類ことわざ意味定まった職業や財産のない者は、良い心を常に保って動揺せずにいるということができず、落ち着いた心に欠け、往々にして悪い心を起こしがちである。暮らしや生活が安定していないと、心も安定せず、精神的な安定もない、という意味。「恒産」...
「め」

明鏡止水(めいきょうしすい)

分類ことわざ意味心が澄み切っていて、落ち着いた気分である様子のこと。内心に何のやましい事もなく、澄み切った心、または静かな心境のたとえ。「明鏡」は、汚れや曇りの無い澄み切った鏡のこと。「止水」は、一か所に止まって動かずによく澄んだ清水のこと...
「な」

鳴かぬ蛍が身を焦がす(なかぬほたるがみをこがす)

分類ことわざ意味思いを口に出して言う人よりも、口に出さない人の方が、心の中ではより一層深く思い焦がれているものである、という意味。前に「泣く蝉よりも」と付け、「泣く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」と続けて言うことも。蛍は蝉と違って鳴かない虫だ...
「ふ」

俯仰天地に愧じず(ふぎょうてんちにはじず)

分類ことわざ意味仰いで天に対しても、俯(ふ)して地に対しても、自分の心や行動にはいささかも恥じるところがないこと。また、心にやましいところがないことをいう。
「ろ」

老驥千里を思う心(ろうきせんりをおもうこころ)

分類ことわざ意味年老いた駿馬がかつて千里を走ったことを思う心、ということから、英雄が年老いてもなお心に大望を抱いていること。同類語・同義語 老驥千里を思う 老驥櫪に伏す(ろうきれきにふす)
「き」

聞けば気の毒見れば目の毒

分類ことわざ意味聞けば聞いたで心を悩ませ、見れば見たで心が迷う。見聞するものすべて悩みの種である、という意味。聞くのも見るのもすべては欲望や悩みの原因にならないものはない、ということ。「気の毒」は可哀想という意味では用いられず、心の毒である...
「し」

心頭滅却すれば火もまた涼し(しんとうめっきゃくすればひもまたすずし)

分類ことわざ意味心に浮かぶ雑念をすべて捨て去って無念無想で事に当たれば、たとえ火の中に入っていても涼しいと感じるようになる、という意味。甲州恵林寺の僧快川国師(かいせんこくし)は織田氏の軍勢に囲まれて寺に火をつけられた時、この句を唱えながら...
「さ」

山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し

分類ことわざ意味山に立てこもる賊を倒すよりも、自分の心の中に巣食う賊、すなわち色々な邪念を打ち払う方が難しい、という意味。王陽明の書中の句。
「ひ」

人の心は九分十分(ひとのこころはくぶじゅうぶ)

分類ことわざ意味人の心や人の考え、思うところ、見るところはそれぞれ違うものだといってもたいした違いはなく、たいていはほとんど同じようなものである、という意味。同類語・同義語 世の中の人の心は九合十合 人の心は九合十合
「も」

沐猴にして冠す(もっこうにしてかんす)

分類ことわざ意味表面上は立派な衣服と冠(かんむり)を身にまとって着飾っているが、心は下品で卑しく野蛮である、という意味。沐猴(もっこう)とは猿(サル)の類。猿が衣冠に身にまとっても不似合いであることから。同類語・同義語 虎にして冠す(とらに...
「め」

目は心の鏡

分類ことわざ意味目はその人の心の様子を映し出す鏡のようなものであるから、人の心は、その人の目つきに現れる、という意味。また、嘘を言っているかどうかや心が正しいかどうかは、その人の目を見れば分かるものである、という意味。
「と」

虎にして冠す(とらにしてかんす)

ことわざのなかの「虎にして冠す(とらにしてかんす)」の意味を記載したページです。
「し」

笑中に刀あり(しょうちゅうにとうあり)

ことわざのなかの「笑中に刀あり(しょうちゅうにとうあり)」の意味を記載したページです。「笑中に刀あり」と同じ意味のことわざも紹介しています。