「わ」

禍は口から(わざわいはくちから)

分類ことわざ意味災難は口から出る言葉によって起こる、という意味。言葉は慎重に使わなければならない、ということ。同類語・同義語 災いは口から 口は禍の門(くちはわざわいのかど) 病は口より入り禍は口より出ず(やまいはくちよりいりわざわいはくち...
「よ」

横槍を入れる(よこやりをいれる)

分類ことわざ意味関係のない者が横から口をはさんで妨害すること。当事者でもないのに、横から文句をつけたり、差し出口をきいたりすることをいう。向かい合って戦闘しているところに、横から槍で突きかかる、ということから。
「り」

良薬は口に苦し(りょうやくはくちににがし)

分類ことわざ意味人からの忠告を聞くのは辛いが、結局は自分のためになる、という意味。良い薬は苦くて飲みにくいが、病気には優れた効き目がある、ということから。同類語・同義語忠言耳に逆らう(ちゅうげんみみにさからう)良薬は口に苦し、忠言耳に逆らう
「こ」

口耳の学(こうじのがく)

分類ことわざ意味他人から聞いたことを自分自身で咀嚼することなく直ぐに口にして、自分のものになっていない学問のことをいう。口と耳との間、四寸(約12.12cm)にも満たない学問である、ということから。同類語・同義語口耳四寸の学(こうじしすんの...
「こ」

口角泡を飛ばす(こうかくあわをとばす)

分類ことわざ意味激しく論じたてることをいう。口から唾を飛ばさんばかりに、激しく議論すること。「口角」は、口の両端のこと。口角から唾の泡を飛ばさんばかりに話す、ということから。
「は」

吐いた唾を呑む(はいたつばをのむ)

分類ことわざ意味一度口から出した言葉を翻したり、撤回したりすること。また、噓をつくことをいう。同類語・同義語 二枚舌を使う(にまいじたをつかう)対義語・反対語 吐いた唾は吞めぬ(はいたつばはのめぬ) 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)
「は」

吐いた唾は吞めぬ(はいたつばはのめぬ)

分類ことわざ意味一度口に出した言葉は取り消すことができないこと。また、十分に注意して話をするべきだということ。一度吐いた唾は、もう戻して飲めないように、一度口から出した言葉は取り返しがつかないことのたとえ。同類語・同義語 吐いた唾は飲めぬ ...
「も」

物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)

分類ことわざ意味余計なことを話したために、かえって自分に災難を招いてしまうこと。口(唇)は災いの元であるから、言葉は慎むべきものである、という意味。松尾芭蕉の座右の銘としていた句。自慢したり人の悪口を言ったりした後は、秋の風のような寂しい風...
「の」

能なしの口たたき(のうなしのくちたたき)

分類ことわざ意味才能の無い者や役にも立たない者に限って、口だけは達者で、口数が多くよくしゃべる、という意味。
「は」

花の下より鼻の下(はなのしたよりはなのした)

分類ことわざ意味花を観賞するより食べる方が良い、という意味。花の下で花を眺めて風流を楽しむよりも、鼻の下にある口を満足させる方がもっと大切である、ということ。「花の下」は花見のこと。芸術や文化よりも、まずは今の暮らしを立てることが大事である...
「こ」

虎口を脱する(ここうをだっする)

分類ことわざ意味非常に危険な場所や状態から逃れることをいう。「虎口」は虎の口。虎に食われそうになるという意味から。
「こ」

虎口を逃れて竜穴に入る(ここうをのがれてりゅうけつにいる)

分類ことわざ意味危険や災難が、次々と起こることをいう。虎から逃げることができたと思ったら、竜の住む洞穴(竜穴)に入ってしまう、ということから。「虎口」は虎の口のことから、虎に食われそうになるということ。
「と」

問うに落ちず語るに落ちる(とうにおちずかたるにおちる)

分類ことわざ意味人からあれこれと質問された時には注意して人に秘密を話さないようにしているが、自分から話し出した時にはつい口を滑らせて事実を暴露するものである、という意味。同類語・同義語 問うに落ちぬは語るに落ちる 問うに落ちず語るに落つる
「な」

鳴かぬ蛍が身を焦がす(なかぬほたるがみをこがす)

分類ことわざ意味思いを口に出して言う人よりも、口に出さない人の方が、心の中ではより一層深く思い焦がれているものである、という意味。前に「泣く蝉よりも」と付け、「泣く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」と続けて言うことも。蛍は蝉と違って鳴かない虫だ...
「ひ」

人の口に戸は立てられぬ

分類ことわざ意味口に戸が立てられれば、人の噂も止められるが、そうはいかず、世間の噂や批評は放っておくしかない、という意味。また、噂はすぐに広まり、広まるのを止めることはできない、という意味も。家の戸を閉めるように、口に戸を立てて閉めることは...
「せ」

世間の口に戸は立てられぬ

分類ことわざ意味世間の口はうるさいもので、戸を閉めるようにその口を封ずることはできない、という意味。口に戸を立てられれば、噂話は広がることはないだろうに、という意味から。同類語・同義語 世間の口に戸は立てられない 人の口に戸は立てられぬ
「く」

口も八丁、手も八丁(くちもはっちょう、てもはっちょう)

分類ことわざ意味口先も手先も達者なこと。けなした意味で使うことが多い。櫓(ろ)が八つあり自由に動かすことがのできた舟(八丁櫓)のことから、よくしゃべり、またよく仕事をすること。同類語・同義語 手八丁口八丁(てはっちょうくちはっちょう) 口八...
「さ」

三人虎を成す(さんにんとらをなす)

分類ことわざ意味無根の説も、多くの人が言えば、ついには人が信じるようになる、という意味。大勢で口にすると噂が事実と間違えられるようになること。町に虎がいるという噓を、一人や二人が言っても信用されないけれども、三人が言ったとなると信用されるも...
「ひ」

瓢箪から駒が出る(ひょうたんからこまがでる)

分類ことわざ意味意外な所から意外な物が出てくること。道理上、有り得ないことが起こること。また、思いがけないことや冗談を言ったことが事実になること。瓢箪の小さな口から、出てくるはずがない駒(馬)が飛び出した、という意味から。同類語・同義語 瓢...
「し」

死人に口なし

分類ことわざ意味人間死んでしまえば、何を言われても弁解ができない、という意味。また、死人を証人にしようとしても証明のしようがなく無駄である、という意味も。死んでしまった人は口も聞けないため、証言することも言い訳することもできない、ということ...